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最近また書きはじめました。更新中です*

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マガジン

  • つれづれ日記

    経験からの気づきや最近思っていることをまとめています。

最近の記事

墓じまいは故郷じまい

先日、墓じまいをしに母の故郷である岩手県を訪れた。 ここ数年「いつかはしないと」と思っていた。 けれど昨年伯父が亡くなったことで、思ったより早くその時が来た。 飛行機に乗り、電車を乗り継ぎ片道3時間。 その道中で母に「はるはもう岩手に行くこともないやろうなあ」と言われてとても寂しくなった。 いずれこの日が来ることは分かっていた。 なぜこんなに寂しい気持ちになるのかというと、私にとって墓じまいをすることは故郷とお別れをすることと同じだと思っていたからだ。 岩手県は母の

    • 【ネタバレなし】先生の白い嘘を観て

      先日、先生の白い嘘を観てきた。 情報が公開された時から絶対に観に行こうと思っていた作品。それが公開前日にあんなに物議を醸すことになるとは思わなかった。 性にまつわるセンシティブなシーンがある作品に、俳優さんと制作陣の間に入り、サポートをするインティマシーコーディネーター。 この作品には映像化されることもはばかられるような性被害の描写が含まれている。にもかかわらずコーディネーターを入れずに撮影されたことが判明したのだ。 ましてや俳優さん側から要望があったにも関わらず、監

      • 心がときめく一生ものとの出会い方

        ときめくものを見つけるのが得意だ。 正確には苦手だったけれど得意になった。 私は無意識に頭の中で考えて取捨選択するクセがあった。これを買うのは損か得か、価値があるのか、何年も使えるのか・・・そう考えて合格したものだけが自分のものになっていた。 けれどそれは頭で考えて出した答えで、間違っていることもしばしば。 買ったことに満足して引き出しに眠ったままになったり、そもそも買ったことすら忘れたり。 本当にときめいたなら忘れることなんてないはずなのにね。 得意になったきっ

        • 「自分の人生を生きよう」

          今やっている「アンメット」というドラマにドハマりしている。 その最新話のセリフで印象的だったのが、タイトルにした「自分の人生を生きよう」というセリフ。 ただのクサいセリフかと思う人もいるかもしれないけれど、私にはこの一言がぐさりと刺さった。 このセリフが発せられた背景はこうだ。 脳外科医である綾野は、過疎地医療に力を注ぐあまり赤字で借金まみれの実家の病院を救うため、大学病院の令嬢である麻衣と婚約していた。 大学病院としても綾野の実家の病院を傘下に引き入れることで病院

        墓じまいは故郷じまい

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        • つれづれ日記
          13本

        記事

          ボランティアは”してあげる事”ではない~ドキュメンタリー映画「Dr.Bala」を観て~

          尊敬するライターであるさとゆみさんがおすすめしていたドキュメンタリー映画を観た。タイトルは「Dr.Bala」 正直なところ私はドキュメンタリーが苦手だ。 なぜなら制作者の意図するところでまんまと泣いてしまうから。 なんだか手のひらで踊らされてる気がして、たとえ尊敬する人におすすめされたとしてもあまり乗り気にならなかったのだけれど、今回ばかりは違った。 何がと言われてもうまく言葉にできないのだけど、なんだか見ないといけない気がして、逡巡しながらも購入ボタンをぽちりと押し

          ボランティアは”してあげる事”ではない~ドキュメンタリー映画「Dr.Bala」を観て~

          【ライブレポ】新津由衣 傑作展(2024/5/4-5)2日目

          「また明日!」って言えるのっていいよなあと思いながら目覚めた2日目。 この日は昼公演に参加しました。 昨日とは打って変わって暖かい日差しが会場を包み込んでいて、今日はどんな世界を見せてくれるんだろうとわくわくした気持ちで席につきました。 今日は会場全体を見渡せる真ん中の端の席に。 とはいえ今日も近くまでいくぞーと意気込んでいたので、そこまで深くは考えず、ただ昨日とはまた違う場所でという気持ちで選びました。 おそらく昨日も参加された方が多かったのか「何が始まるんだろう」

          【ライブレポ】新津由衣 傑作展(2024/5/4-5)2日目

          【ライブレポ】新津由衣 傑作展(2024/5/4-5)1日目

          ”すごいものを見てしまった” この一言に尽きるといっても過言ではない、そんなライブでした。 5/4.5と2日間にわたって計4公演行われた新津由衣さんによるヘッドフォンライブ「傑作展」 1日目は【独奏】Neat's Bedroom Orchestraと題して、主にNeat's名義で活動されていた曲を中心にその名の通り「独奏」で行われるライブ。 2日目は【合奏】~傑作展~ Trio ensemble と題して、Gt.石崎光さん、Key.ejiさんを迎えての3人編成での

          【ライブレポ】新津由衣 傑作展(2024/5/4-5)1日目

          ミニマリストから学んだ日々の満足感の増やしかた

          Xやインスタでミニマリストの投稿をみていると、「いらないものは捨てましょう」とか「お気に入りのものだけで過ごしましょう」といったスタンスで大体統一されている。 そんな投稿を見かけるたびに「そうだよな~」とは思うものの、引っ越して2年半、私が住んでいる部屋にはほどよく物が散乱している。 いらないものは捨てたほうがいい、お気に入りだけで固めた方がいい。そう思ってはいるけどもなかなかそうはいかない現実。 なぜか増えてしまう謎の置き物や捨てられない本たち。 たまにめちゃくちゃ

          ミニマリストから学んだ日々の満足感の増やしかた

          人生はプラマイゼロ

          昨年、岩手に住む伯父が突然死した。 享年64。 「18分以上蘇生処置をしていますが、一度も反応が戻りません。中止の同意を頂けないでしょうか」 そんな電話があったことを今でも鮮明に覚えている。 悲しみに暮れる間もなく、手続きに奔走する母に同行した。 伯父は農業を営んでいたこともあり、その手続きは多岐に渡った。 そもそも明日も生きること前提でいる人の手続きは想像以上に大変だった。 公共料金の払い込み・停止はもちろん、契約しているサブスクの洗い出しやローンの有無など、契

          人生はプラマイゼロ

          月曜日は憂鬱でもいい

          4月ももう2週間が経とうとしている。 開花が遅れた桜も散り始め、新生活のそわそわした空気も少しずつ落ち着いてきたなと感じる今日この頃。 4月から社会人として新たな一歩を踏み出した人にとっては、少し慣れたような、いやまだ全然なような、なんとも言えない感覚でいる人も多いのではないかと思う。 そして早くも「あー月曜日が憂鬱ってこういうことか」となっている人に向けて、この文章を書いてみようと思う。 * 私は今社会人10年目に突入している。 新卒で入った会社一筋、部署一筋でここ

          月曜日は憂鬱でもいい

          オリックス・バファローズが好きだ。

          オリックス・バファローズが好きだ。 どの選手が?と聞かれても誰かに絞れないくらい、オリックス・バファローズというチームが大好きだ。 好きになったのは2021年、ちょうど26年ぶりのリーグ優勝を決めたその年だ。ただのミーハーと言われても仕方がない。 きっかけはお付き合いしている彼が大のオリックスファンだったからだ。この年はそれまで勝敗なんぞ気にしていなかった私でも気になるくらい日増しに彼のオリックス熱が高まっているのを感じていた。 そんな彼に触発されて毎日の勝敗が気になる

          オリックス・バファローズが好きだ。

          1年経って思うこと

          大切な人がこの世を去って1年が経った。 訃報を聞いた時、私は行きつけの美容院でアシスタントさんと談笑していた。 いつものように、仕事の話や最近食べた美味しいものの話をして、楽しい時間を過ごしていた。 「でねー」 そう言って話を続けようとする私の言葉を遮って、アシスタントさんが言った。 「ちょっと、これ聞いて欲しいんですけど、今三浦春馬が亡くなったって」 何を言ってるのか分からなかった。 分からないけれど、分からないなりに頭は働いていて、それを聞いた瞬間、心の中でムッ

          1年経って思うこと

          「頑張った自分にご褒美」は是か非か

          「頑張った自分にご褒美を買おう」 そう思い始めたのは高校生の頃だったと思う。 中学生の頃とは比べものにならないテスト科目とその範囲にため息をつきつつも、やるならちゃんと結果を出したいと思っていた私は、真っ白な紙に自作の「勉強計画表」を作って黙々とテスト勉強に取り組んでいた。 10個も科目があれば苦手科目もあるもので、数学や化学などいわゆる理数系が苦手だった私は、テスト期間が近づくと、休み時間返上で先生に教えを乞うたりもした。 そんなこんなで自分なりに頑張っていたからこ

          「頑張った自分にご褒美」は是か非か

          好きなものを好きと言うのに他人の承認なんか必要ない

          と、なんだか強気なタイトルをつけてしまったけれど、これは過去の私に伝えたいことなので、このままにしようと思う。 過去の私は好きなものがあっても人に言えないタイプだった。 厳密に言うと、「誰かが共感してくれると分かるもの」しか好きと言うことができなかった。 その顕著なものが音楽で、ミスチルやドリカムなど、みんなも好きで誰でも知っているアーティストなら大声で「好き!!」と言うことができた。 けれど言ってもみんなが知らないような、いわゆる”マイナー”なアーティストの曲や、知っ

          好きなものを好きと言うのに他人の承認なんか必要ない

          憧れだったあの人は、別の世界の住人で

          学生時代、私には憧れの人がいた。 その人はいつも明るく、楽しそうで、気付けばみんなの輪の中にいる人だった。 私にはオーラなんて見えやしないけど、その人がキラキラ輝いているのは分かったし、その人が少し面白いことをいうだけで、その場がぱっと明るくなるのが分かった。 目で追えば追うほど、憧れの気持ちは強くなる。 いつしか私もあの人のようにキラキラ輝いて、みんなに良い影響を与えられる人になりたいと思うようになっていた。 そんな私にチャンスが巡ってきたのは、高校1年生の秋、文

          憧れだったあの人は、別の世界の住人で

          自分の心がわからなくなってしまった時は

          普段の私は急がないし、怒らない。 信号が点滅していたら「次にしよう〜」とのんびり歩くし、電車で割り込みをされたら、そんな時もあるよなあと思うだけ。 そんな自分の穏やかさが好きだし、なるべくならそんな自分のままで生きたい。 だけど現実は「穏やかではいられない時間」の方が多かったりする。 その顕著なものが仕事だ。 週に5日、1日平均8時間。 日々細かく区切られた締め時間は、私を早く早くと責め立てる。 週に2.3日のテレワーク生活も、気付けばもうすぐ1年になろうとしてい

          自分の心がわからなくなってしまった時は