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夫が育犬ノイローゼになりました

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念願のDogLifeを始めたと思った矢先、我々夫婦を待ち受ける過酷な試練の連続。 犬のいる暮らしを始めた夫婦の喜怒哀楽を記録しています。
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#我が家のペット自慢

#6 かじられた林檎で見る世界

#6 かじられた林檎で見る世界

【前回の内容】↓

慌てふためきながら、
我々はボナムを獣医さんの元へ連れていった。
こんなこともあろうかと
近くに評判の良い獣医さんを調べておいてよかった。

クレートにボナムを入れて車に乗り込む。

育児疲れをしているワンオペママばりの顔をした
運転手(旦那)に

「安全運転で頼むよ」と告げた。
(↑どの口がいう?)

私は動物病院には行ったことがなかった。
病院にはあまり世話になりたくないの

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#9 「いややばいでしょって話だよね」

#9 「いややばいでしょって話だよね」

【前回の内容】↓

皆さんは「育犬ノイローゼ」をご存知だろうか。
育児ノイローゼは聞いたことあるが
「育犬ノイローゼ」って聞いたことがない。
都市伝説じゃないの?と思うぐらい
聞き馴染みのない言葉だが
実は、ちゃんと存在するノイローゼらしいのだ。

「育犬ノイローゼ」に陥りやすい人の特徴は
以下の通りだ。

また、症状としてはこんなことが挙げられる。

※参考までに載せておきます↓↓(引用もと)

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#10 マサラタウンにさよならバイバイ

#10 マサラタウンにさよならバイバイ

【前回の内容】↓

自信がない、、、その言葉を聞いた瞬間
私の目からは滝のように涙が溢れた。
きっと周囲にはマイナスイオンが発生したであろう。

小さい頃から犬を飼うことが夢だった。
しかし、うちの母親は犬嫌いであったため
犬はずっと飼えなかった。
小学生の頃の私の大好きな本は「世界の犬図鑑」
犬の種類と性格が書いてある
いかつい本だった。

犬が飼えないかわりに、毎日その本を読んだ。
そして道で

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#11 愛FULL

#11 愛FULL

【前回の内容】↓

涙が溢れ、呼吸が整えられなくなった。
なんでこんなことになったんだ。
呼吸を整えようとすればするほど
涙がボロボロ出てくる。
三十路がこんなに泣く姿は、まさに鬼の姿。
旦那も引いているのが横目で分かる。

こんな状況で炭治郎の言葉を思い出す私は
やはりお気楽野郎だ。
確かに、、、私は長女、、、
この状況を乗り切るしかない(え

「あんた、、、、
 そこに愛はあるんか?」

「は

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#12 分離不安の星

#12 分離不安の星

【前回の内容】↓

次の日から私とボナムの
血の汗流すトレーニングの日々が始まった。

ボナム、私達には後先ない。
この1週間で君は少なくとも吠えをなくさない限り
ベンチ入り、2軍降格、最後は引退となってしまうぞ。
すまぬが、多少厳しくとも
我慢してトレーニングをしてほしい。

そこから私は時間の余す限り
色々なサイト・youtubeを見て漁った。
ボナムに合うトレーニングは、、、
ボナムに合うト

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#13 やばいよ、やばいよ、

#13 やばいよ、やばいよ、

【前回の内容】↓

トレーニングの成果もあり
「マテ」「お座り앉아(アンジャ)」を覚えたボナム。
そして「アイコンタクト」まで取れるようになった。
アイコンタクトとは簡単に説明すると、
愛犬が飼い主に「注目」する状態のことだ。
目を合わせて初めて、愛犬は命令を聞く姿勢になる。
アイコンタクトができるということは、
愛犬が飼い主を信頼している証拠なのだ。
詳しくは、下記の記事を参考にしていただきたい

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#14 会いたくて会いたくて、震える

#14 会いたくて会いたくて、震える

【前回の内容】↓

ボナムをしつけするのに最大の難点があった。
それは人がいなくなった瞬間に吠える要求吠えだ。
実はビションフリーゼを飼うと決めた時から
ビションの性格をよく調べていた。

■ビションフリーゼの性格

■引用元

どこサイトを見ても明るく陽気で飼いやすい!
と書いていたのだが
1点ひっかかる点が「寂しがり屋で留守番が苦手」
という点であった。
おやおや、わりとメンヘラちゃんなんだろ

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#15 心配ないさ〜

#15 心配ないさ〜

【前回の内容】↓

まだ目が冴えてない中
声のする方へ向かうと
そこには驚きの光景が広がっていた…。

ボナムが、ボナムがクレートの上に乗っている。

クレートの下にはう●こが散乱し
足の踏み場もない。

ボナムは怒り狂ったかのように
「ここから降ろせ〜!!!」と鳴いていた。

旦那は硬直していた。

ボナムのたたずまいは
まるで百獣の王のようであった。
まさにライオンキング。。。

私達は何を見

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#16 まっ白な灰

#16 まっ白な灰

【前回の内容】↓

心臓がバクバクした。
ボナムを抱きしめ、また泣いた。

ごめんね、ごめんね、

沢山しつけの本は読んだ
色々なことを調べた
だけど何が正解だか分からない
なにが「ごめんね」なんだか
なにに対しての「ごめんね」なんだか

悪いことをしてるつもりはないのに
この子にとって最善の努力をしているつもりなのに
なぜ次に出てくる言葉は「ごめんね」なのか

なにもかもが分からない…

完全ノ

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#17 「クソが!」

#17 「クソが!」

【前回の内容】↓

2週連続で病院に向っている
車に乗り込む我らの姿はデジャブだろうか。。。

今度は違う先生が迎入れてくれた。

「先生、ボナムが朝から吐いてしまったんです」

念のため朝ボナムがしたう○こを先生に献上しながら
吐いてしまったくだりを説明し
レントゲンを撮ることになった。
まぁよくも毎回う○こ持ってくるよな、この夫婦はと
遠くから客観視しているもう1人の自分がこっちを見ている。

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# ATフィールド発動

# ATフィールド発動

【前回の内容】↓

最後にボナムの爪切りをしてもらうことになった。
それでも今までは大人しかったボナムだが
爪切りになった瞬間、大暴れ‼

「ボナムちゃん!大丈夫だから!落ち着いて」
看護師さんたちが2〜3人集まってきた。

ぎゃああああああああああ

と暴れているボナム。

ついに4人かかりでボナムをおさえる。

「ボナム、大丈夫だから」
私の言葉は無視され、むなしく病室に響いた。

ボナムは激

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#19 マネーの虎

#19 マネーの虎

【前回の内容】↓

このままだと自分のメンタルもやられる気がした…
さようなら、憧れのドッグライフ…
バイバイ、湘南でのランデブー…

自分のメンタルも大変だが
このままだとボナムのメンタルのほうが
壊れそうで怖かった。
(もう旦那のメンタルは皆無w)

いろいろなしつけ本やyoutubeは読み漁った。
でもどれもボナムには響かない。

もうこれは誰かに頼むしかないと本気で考え始めた。
お金はかか

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#20  聖母ティモママ

#20 聖母ティモママ

【前回の内容】↓

しつけ教室に行くのは決まった。
しかし、問題はどこのしつけ教室に行くかが問題だ。

私は色々調べてコンタクトを取ってみたのだが
値段やしつける条件を含め
希望に沿ったしつけ教室に
なかなか、たどり着かなかった。

「なかなか無いなあ。。。」
そう思っていた矢先
はっと思い出したのだ!

ボナムを迎え入れる前より
ビションフリーゼに関するyoutubeを
よく夫婦で視聴していた。

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#21 「GOOD LUCK!!」か「慟哭」か

#21 「GOOD LUCK!!」か「慟哭」か

【前回の内容】↓

ティモママから教えてもらった
しつけ教室に即電話をかける。
私の心臓はバクバクだった。
一気に解決に向って滑走路から
離陸した飛行機のような
ゴォォォという音が自分から鳴る。

「もしもし〜」

電話越しから聞こえてきたのは
とても優しい声だった。
その声を聞いた瞬間、自分の中のキムタクが
とつぶやいた。
(自分の中のキムタクだから顔面偏差値、ホリw)

しつけ教室のトレーナー

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