#15 心配ないさ〜
【前回の内容】↓
まだ目が冴えてない中
声のする方へ向かうと
そこには驚きの光景が広がっていた…。
ボナムが、ボナムがクレートの上に乗っている。
クレートの下にはう●こが散乱し
足の踏み場もない。
ボナムは怒り狂ったかのように
「ここから降ろせ〜!!!」と鳴いていた。
旦那は硬直していた。
ボナムのたたずまいは
まるで百獣の王のようであった。
まさにライオンキング。。。
私達は何を見せられているのか。
ここは劇団四季か。
私達は王を下から見守る草食動物達なのか。
とりあえず降ろさなくてはと思うものの
あまりの絵面と迫力に
身体が動かない…
アォォォォォォォォン、ウォォォォン(怒
横に居る旦那はこの世の終わりだという顔をしている
まずい、今のメンタルでこの状況を旦那に見せたら
旦那のメンタルが爆発する!!!
はっとした私はボナムを抱えおろしながら
「し、心配ないさ〜!(大声」と
大西ライオンのネタを朝一でかました。
「……この状況が心配ないだと?」
「う、うん!心配ないさ〜!(2度目」
冷や汗が止まらない。
降ろされたボナムは王のような貫禄を出し
私達を見上げた。
この小さな王様をなんとかしなくてはいけない。
すぐにう●こを処理し、
ボナムをエサでクレートへ誘導した。
クレートに入った瞬間にエサをあげて
とりあえずよしと思った矢先
ボナムは、、、、
吐いた。
初めて、黄色い胃液と共にさっき食べたフードを
吐いてしまったのだ。
「ボ、ボナム!?!?!?涙」
心配ないさ〜、心配ないさ〜
繰り返していた自己暗示
かぶっていた嘘のたてがみ
これは本当の強さではない
ボナムが吐いた瞬間
私の中でもなにかが弾け
消えた大西ライオンのように(あやまれ
私の自信も消え失せた…。
サポートしていただきありがとうございます!サポートは全てボナム(愛犬)に還元しようと思います^^