sae tomita

🪽牡牛座

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最近の記事

Podcast配信日記|#32 やさしくない世界の一員?

      -------------✩-------------- Podcastを始めてから、週に1度、部屋の中で1人で話している。世界にたった1人しかいないみたいに、夜の片隅で内緒話をする。そんな夜を続けてしばらく経った。 これは、何の変哲もない1日に、Podcast番組【Corner of the night】を収録するちいさな日記です。       -------------✩-------------- 2024 10.4 最近映画をよく見ている。いつも何

    • Podcast配信日記|#31 たどり着く明かり

                            -------------✩-------------- Podcastを始めてから、週に1度、部屋の中で1人で話している。世界にたった1人しかいないみたいに、夜の片隅で内緒話をする。そんな夜を続けてしばらく経った。 これは、何の変哲もない1日に、Podcast番組【Corner of the night】を収録するちいさな日記です。       -------------✩-------------- 2024 9.28

      • Podcast配信日記|#30 新しい予感

                          -------------✩-------------- Podcastを始めてから、週に1度、部屋の中で1人で話している。世界にたった1人しかいないみたいに、夜の片隅で内緒話をする。そんな夜を続けてしばらく経った。 これは、何の変哲もない1日に、Podcast番組【Corner of the night】を収録するちいさな日記です。       -------------✩-------------- 2024 9.20 休日、夕

        • Podcast配信日記|#29 真夜中の船底で宴

                -------------✩-------------- 冬にPodcastを始めてから、週に1度、部屋の中で1人で話している。世界にたった1人しかいないみたいに、夜の片隅で内緒話をする。そんな夜を続けてもうすぐ半年になる。 これは、何の変哲もない1日に、Podcast番組【Corner of the night】を収録するちいさな日記です。       -------------✩-------------- 2024 9.11~9.13 ただ早く季節が

        Podcast配信日記|#32 やさしくない世界の一員?

          Podcast配信日記 |#28 選べることを思い出して

                             -------------✩-------------- 冬にPodcastを始めてから、週に1度、部屋の中で1人で話している。世界にたった1人しかいないみたいに、夜の片隅で内緒話をする。そんな夜を続けてもうすぐ半年になる。 これは、何の変哲もない1日に、Podcast番組【Corner of the night】を収録するちいさな日記です。       -------------✩-------------- 2024 ⒏27

          Podcast配信日記 |#28 選べることを思い出して

          Podcast配信日記|#27 気持ちが大事 いちばん

                -------------✩-------------- 冬にPodcastを始めてから、週に1度、部屋の中で1人で話している。世界にたった1人しかいないみたいに、夜の片隅で内緒話をする。そんな夜を続けてもうすぐ半年になる。 これは、何の変哲もない1日に、Podcast番組【Corner of the night】を収録するちいさな日記です。       -------------✩-------------- 2024 8.23 目覚めた瞬間から頭が痛

          Podcast配信日記|#27 気持ちが大事 いちばん

          うみだすこと

          次は何をしようと思ったんだっけ、と現実に戻ると、今私がしていることって何だっけ、何がしたいんだっけ、と真っ白になる。何かを自分で作り出すことって、家から外に出る時みたいだ。少し億劫で、どこに行くか決めないと不安。一歩外に出てしまうと楽しいし、何とかなるのに。 卒論を読み返したら、私が何を大事に思っていたのか、そして、それは今に続いていて、今も同じ考え事をしていることに気がついた。私の卒論。なぜか自己評価がとても低い。でも、それをZINEとして再編集してみたい、と思っている自

          うみだすこと

          カフェイン 甘い夢

          カフェインをとると、眠れなくなる。カフェインに弱い方で、それを分かっているのに、寝る前にうっかりコーヒーや緑茶を飲んで、眠れない夜を過ごすことがある。何度も寝返りを打って、やっとうとうとと眠りの中へ落ちる。浅い眠りの中で、私は決まって夢を見る。カフェインに支配された日の夢は、自分の頭の中で起こっていることとは思えないほど、作り込まれた映画のようだ。  昨日の夢。似ているものを探すと、そう、ハリー・ポッターの世界。凝った装飾、現実離れした世界観、魔法に取り囲まれて、私はどこかの

          カフェイン 甘い夢

          春が近づいていて

          風が強すぎて、全てのことは置いて、黄色い雨合羽を着て走り出したい朝でした。風が強い日が増える冬と春の合間は、アクセルとブレーキが常に一度にかかっているような、不安定な気分になります。 朝の準備をしている間は、Podcastをよく聴いています。誰かと誰かの会話に、参加せずに聴いているだけのその時間は、読書と同じようなトリップ感があります。覚悟がないならやめた方がいいと思います、とスマートフォンのスピーカーから声が流れます。迷うならやめた方がいいと思います、その声は続けて言います

          春が近づいていて

          暗闇を抜けたら

          暗闇に足を取られて考え込むことが増えました。大丈夫になったと思っても、いつの間にか暗闇に戻ってきてしまって、休日、22時を前にして、なんだかなあ、と布団の上でスマホを延々と見ては、無意識に脳みそが疲れ、孤独感が押し寄せてくるの。 ある朝、心にぽっかりと空洞ができたような気分で目覚めて、起き上がりたくないなあ、と思いました。パートナーの家にいたので、無闇に落ち込むなんてできないと理性が働いたけど、気がついたらポロポロ泣いてました。なんなんだろうこの絶望感は。無力感、悲しさ、そし

          暗闇を抜けたら

          静かな、だけど安心な

          電車の中では川上未映子の「魔法飛行」を、家では二階堂奥歯の「八本脚の蝶」を読んでいる。 語り口というか信念というか、なにか共通してるものがあるなあ、と思う。美しいものへの意識の度合いかもしれない。 くるくると落ち葉がまわるように、鮮やかな動きの言葉の羅列を見ていると、現実から離れた場所へ思考が飛んでいく。 本を選ぶ時、ストーリーの展開よりも、作者の言葉選びを大事にしている気がする。無駄がなくて、夢中になってしまうような、冷静で甘い文体が好き。 朝起きたら頭が痛かったので鎮

          静かな、だけど安心な

          涙する、息をする

          4月18日、GEZANのライブに行った。 なんででるのかわからない涙が、何かを感じるよりも先にこぼれて、本当は笑いたいより、泣きたい、泣き出してしまいたい、ってずっと思っていたのかもしれない。ああ、人間にとって抗えないものは、涙だったんだ。 目の前で体ごと叫ぶように音楽を生み出しているひとたちを見る。まっさらになって、感情も息を潜めて、思考や存在さえもぎゅうっと一点に集まって、ただ水になって流れる。だって私たちは、この世界に生まれ落ちた時にはもう既に泣いていた。 歳を重ね

          涙する、息をする

          裸足で鳴らしてみせろ

          穏やかな海のような映画ではないのに、くるしくて追い詰められているような気分になるのに、私にとってこの映画は、避難場所のような世界。 初めて観たときから、心の隅っこにずっと2人がいて、2人が過ごした時間が心に宿っている。 父と分かり合えなくて、ガレージに帰ってきた直己に、槙が おかえり と言う。直己はうなずいて、安心したようにすこし笑う。その笑顔に全てが詰まっていて、ああ、誰しもこんなにもただ生きていくのがままならない、と思ったら涙がでて、もっとやさしさが、槙の笑顔のような

          裸足で鳴らしてみせろ

          About her | 彼女について

          彼女はよく食べる、彼女はよくうたう、彼女はよくしゃべる、彼女は。 突然風が吹いたような自然さで彼女に出会った。「どこかで会ったことがあるような気がする」と言って、彼女は考え込んだけど、わたしは人間関係の入り口で自分を後回しにすることに慣れていて、遠慮がちに笑いながら、でも心をこめて「わかります」とだけ言った。心の底の方で、(そうであってほしい、仲良くなりたい、星と星が衝突するみたいなミラクルな出会いがわたしにも起こればいいのに)と強く思っていたことには気がついていた。 毎

          About her | 彼女について

          2023.3.3

          朝、目が覚めて決意が突然降ってきた、小さい音で毛布にくるまって見つけたばかりのラップをきいてた。 誰にだって大切にされたいし私だってあなたのことを大切にしたい、だから私のことを大切にしてくれない場所からは離れるんだと思う ぼんやり抱いた未来予想は大抵その通りになる、小さい声で隣の人に話してた想像は近い未来に実現する 何も諦めなくてよくて、私のままで、世界と対等に話をしていくんだから。これからいろんなものを手の中に集めていくんだから。 春がくる。私の、1番好きな香りをか

          まぼろしの夜

          春の気配がすこしだけする土曜日。 ヘトヘトになりながらバイトを終えて、ユレニワのライブに行った。わたしはいろんな気持ちを抱えたまま、長い長い階段を登り終えて、ぐちゃぐちゃの頭の中のまま、静寂を待つ。 いつもと違うSEで現れると彼らは、誇らしげに、音で会場を満たした。始まりは、いつもよりも優しくて、あかるくて、だからすこし心を緩めて、音の行方を見守っていた。 だけどそんなのはほんの序章。瞬きを一回すると、わたしは轟音の中にいた。掲げられたギター、降り注ぐ鋭い矢のような音。つ

          まぼろしの夜