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日記

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2018年7月の記事一覧

残滓

 今日は友人と外でご飯を食べることになった。友人は宮崎へ出張に行った帰りで、そのせいか京都が祇園祭の真っ只中にあることを忘れていた。だからご飯の誘いのときに今日は祇園でやばいで、と言うとマジかと返事をした。
 なので本当は河原町あたりで食べようと思っていたけど、すこし外れた、烏丸二条あたりにあるイタリア料理屋で酒と肉を食べた。いつもはそんなに人が来ていないらしく、客で満帆になった店に店員は大変そう

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2018-07-13-16:59

 熱を移動させることで締め切った室内を涼しくするメチャスゴイキカイの電源をオンにすると、熱帯夜のせいで寝不足の僕はすぐに眠たくなってしまって、仕事に対するやる気がゼロになる。しかし暑いなら暑いでやる気がないので、夏は仕事に対するやる気というものがなくなる季節なのだ。だからヴァカンスがある。と思ったけど、北フランスの夏ってそこまで暑くならないし、そもそも南フランスとかコルタ・デル・ソルとかでヴァカン

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2018-07-11-16:22

 夏の風が遠くで降る雨の匂いを僕の部屋まで運んできている。そんな部屋で仕事をしなければならないこの悲しみをお前はわかってくれるか? ほんとうなら、Paris Matchを流しながら新潮クレスト・ブックスを片っ端から読み倒していきたいところなのに。
 テクノロジーが僕たちの仕事を奪っていく時代なのに僕たちの必要のない仕事はいっこうに減ることがない。僕は今、そのテクノロジーの土台のための、非常に細やか

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2018-07-10-20:17

 改稿した作品が、前回は一次は通ったのに、今回は通らないというよくわからんことになってる。わからん。なにもかもわからん。

2018-07-09-11:48

 夏の夜の匂いで宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』のことを想起した。というのも、夏休みの読書感想文の課題で読んだ本のなかでゆいいつ刺さったのが『銀河鉄道の夜』だからだ。それに、あの小説の季節はたぶん夏だからだ。どこにも明示されてはなかったと思うけど、空気感が完全に夏のそれだ。だから僕の記憶に強く残っている。
 匂いからある記憶が思いだされるというのは文学的なモチーフだ。プルーストの『失われた時を求めて』で

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2018-07-08-14:04

 年金の納付の書類が来たけど、それに免除申請の紙と郵送用の切手を貼らなくていい封筒も同封されていた。今までは区役所に行って申請していたから、たぶん前回までは同封されていなかったのだと思う。なんか年金事務所が優しくなっている。
 なので今日は晴れたのでそれらを書いて出した。しかし注意事項をよく読むと、マイナンバーで申請するひとは、マイナンバーカードのコピーの添付が必要だと書いてあったので、コンビニま

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旧暦にしたら?

 七夕なんだけど、曇っていて、星が見える夜にはならないだろう。というか、七月七日は基本的に梅雨のはずで、星が見える確率は低い。本当の七夕は旧暦で計算するから、八月七日前後ということになる。こういう季節感のある行事は新暦じゃなくてちゃんと旧暦でやってほしいな。
 京都の七夕祭りはだいたい八月に開催される。これは文化を重んじたのか、それとも雨のある日に祭りをやっても観光客が来ないから夏休みに開催するこ

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2018-07-06-19:06

 これはまったく不思議なことじゃないんだけど、『西瓜糖の日々』が好きなひとは『灰羽連盟』も『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も好きだし、『灰羽連盟』が好きなひとは『西瓜糖の日々』も『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』も好きだし、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』が好きなひとは『西瓜糖の日々』も『灰羽連盟』も好きだ。
 こうやって円環構造になっているから、そういう雰

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2018-07-05-13:25

 ずっと雨が降っている。東のほうでは梅雨が明けたというのに。
 ところでこの「明ける」という言葉はすごいな。意味としては「ある特別の状態の期間が終わって、普通の状態に戻る。」ということらしいので、陰陽のニュアンスは含まれていない。だから、幸せが明けた。というふうにも使えるわけだ。しかしふつうは明るくなるという意味も含んで使っているので、ポジティヴな意味でしか使われない。ネガティヴな意味でも使ってい

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変奏

 小沢健二の「流動体について」という曲がある。めちゃくちゃメロディックでキャッチーなんだけど、メロディと展開が凝っていて、一発で憶えられるような曲ではない。メロディ自体は『Life』や『刹那』時代の曲を彷彿させるようなもので、詳しくは聞いてないけど、自曲から引用しているような気がする(勘違いかもしれないけど)。
 キャリアのあるミュージシャンが、全盛期の曲の雰囲気をテクニカルに変奏するという試みは

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表記の問題

 カート・ヴォネガットのことを、カート・ボネガットと表記しているネットの記事を読んでしまって朝から怒りにかられた。vの音をハ行で書くやつは軒並み福澤諭吉に土下座してから使えよな。先人の編みだした知的で便利な表記を使いません。理由はありません、ごめんなさい。ってな。
 ちなみにこのヴ問題は、僕のなかでは、メール/メイル、メード/メイド問題と同じカテゴリの問題だ。もうカタカナ表記をやめてそのままの文字

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2018-07-02-14:53

 ビールと焼き鳥のなかに入れたら水になるダイエットサプリがあるけど、そんなん嘘に決まってるやんということでねとらぼが記事にしていた。
 こういうダイエットサプリとかの広告をいくつか見たらわかると思うけどほんとにアホなんよね。常識的に考えてそんなんありえへんやん、というやつばっかり。とんでもない発想で広告がたくさん打たれておるの。
 でもこういう発想ができるのは本当にすごい。常識外の発想というのはし

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関西/関東

 七月だ。数字の「なな」はアラビア数字(7)でも漢数字(七)でもうつくしい形をしているから好きだし、「なな」とか「ひち」という音も好きだ。ところが、この「7」は「1」と混同することがあって、けっこう紛らわしい字だ。アラビア数字の見た目も似ているし、「ひち」という音も「いち」と似ている。だから時間を言うときはわざわざ「ななじ」と言わなくてはならなくて、その配慮が必要な数字という点でも、やはり「7」は

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