2018-07-02-14:53

 ビールと焼き鳥のなかに入れたら水になるダイエットサプリがあるけど、そんなん嘘に決まってるやんということでねとらぼが記事にしていた。
 こういうダイエットサプリとかの広告をいくつか見たらわかると思うけどほんとにアホなんよね。常識的に考えてそんなんありえへんやん、というやつばっかり。とんでもない発想で広告がたくさん打たれておるの。
 でもこういう発想ができるのは本当にすごい。常識外の発想というのはしようと思ってもできるものじゃないから、やっぱり広告代理店に勤めているひとはエリートなのだなあ(でも現代でこんな騙すような広告を作らなくてはならない悲劇)。
 科学について親しみがある僕たちは、奇想が生まれる余地がすくなくなってしまった。だから僕は、わざわざ知らないふりをして、もしくは科学を知っているからこそできる想像を用いて小説を書く。
 あの広告を作ったひとが小説を書いたら、どんなおもしろいものができあがるだろうか。もしかして僕よりおもしろかったらどうしよう。でもこういうとき僕はこうやって自分を騙す。小説はアイデアだけで作られているのではない。むしろ文体こそが小説のおもしろさである。

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久慈くじら
小魔術