言われたらすぐ逃げろ! フィットネス界に蔓延るキケンな『テキトー指導』②
こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です。
今回もフィットネス界にはびこるキケンな、『テキトー指導』について。参考にしてください。
前回のつづきです。
逃げる準備を。言われたら『要注意』なテキトー指導
⚠ 『筋肉をしっかり意識しましょう!』??
『使っている筋肉を意識できてますか?!』
『動作中は使ってる筋肉に意識を集中して!』
とにかく筋肉は『意識』してきたえるもの!
ストレッチの際も『意識』して筋肉を伸ばすもの!と、とにかく『意識』を強調してくる、
『意識たかい系トレーナー』もいるのではないでしょうか?
前回の、筋肉は3ヶ月後につくとテキトーに答える『一般テキトートレーナー』にくらべ、キケン度はあがります。
戦闘力でいうと『街のケンカ自慢くん』レベルでしょうか。
以前の記事にも書きましたが、↓
目的が『絶対的な筋肥大』で、他の目的が一切無いなら、ターゲットの筋肉への意識は正解かとおもいます。
しかし、目的がスポーツや日常動作の機能向上、改善、ただやせたいだけなどであれば、
動きの質がおちるだけ。最終的にケガにつながるキケン性もあり、メリットのわりにデメリットがとても多いです。
区別されてればいいですが、目的にかかわらずすべてゴッチャにされていることが多いので注意。
トレーニングの5原則の1つに、
『意識性の原則』というものがあります。
これが『トレーニング時にはターゲットの筋肉を意識するのが原則だ』と勘違いされているのかもしれません。
そして、
特に、ストレッチでは『伸ばす筋肉を意識する』ことにはデメリットしかありません。
筋肉は意識すればするほど『縮む』からです。
筋肉には、意識により伸びるという性質は一切ありません。
筋肉を伸ばすためには、反対の作用をもつ筋肉を縮ませるか、重力など他の力をかりて、
『伸ばしてもらう』しかない。
ターゲットの筋肉を意識して伸ばそうとすることは、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるのとおなじこと。わずかだとしても効率はわるくなります。
これを理解しているストレッチやヨガのトレーナーは、伸ばす筋肉は口にせず、
動作の指示やポーズをとるために縮ませる筋肉を伝えているとおもいます。
ストレッチの場合はキケンとまでは言いません。しかし意識するほど結果は出ません。
⚠ 『とにかくたんぱく質ですよ!』??
たんぱく質(英語でプロテイン)はカラダをつくるうえで重要な栄養素。
プロテインの語源はギリシャ語『プロティオス(第一となるもの)』からきています。
よって、たんぱく質をしっかり摂ることはめちゃくちゃ重要です。
特にトレーニングをするならたんぱく質は必須!
たんぱく質を摂らなければ筋肉はつかない!
体重✕◯倍(g)は必要!朝昼晩摂れ!間食でも摂れ!寝る前も摂れ!夜中にも起きて摂れ!寝ても覚めてもたんぱく質!オレの主食はプロテイン!君の主食もプロテイン!プロテインは人類を救う!
と、(ここまでは言わなくても)たんぱく質をとにかく重視し、おすすめしてくるトレーナーもいるのでは?
間食にはコンビニで『プロテインドリンク』&『プロテインバー』ですよ!
肉は『サラダチキン』、魚は『サバ缶』ですよ!
これにはたんぱく質が何g入っている、これだけ入っているから神食品だ!と、とにかくグラム数を見てください!
朝食にもたんぱく質が大事と、低カロリー人工甘味料たっぷりプロテインドリンクをおすすめされ、
夜は太るから糖質禁止!代わりに鶏のささみをたくさんお摂りなさい、、、。
これはもはや『たんぱく教の教祖トレーナー』です。
これは後々、確実にカラダがヤバいことになります。
キケン度は上がり、戦闘力は
『街のケンカ自慢くん』から、
『プロボクサー』レベルまでハネ上がります。(本物の格闘家は街でケンカなんてしないですが、あくまで戦闘力のはなし)
ちなみにコンビニの『サラダチキン』には、これでもかと食品添加物が入っています。
肉などたんぱく質にはそもそも『リン』が多く、加工食品などに多いので現代人はすでにリン過剰。足りなくなることはほぼありません。
サラダチキンなどで食品添加物を摂りまくると、さらにリン過剰になり、病気になる確率はハネあがります。
また、『サバ缶』のサバが良いたんぱく源であることは間違いないのですが、缶の成分『ビスフェノールA』という有害物質が含まれるのは有名な話で、安全性などまだまだわかったものではありません。
常食にえらぶリスクを教祖様は理解しておられるのかどうか、は神のみぞ知る。
(私は災害用として常備しています)
先日、日本人に糖質制限はキケン、という内容も投稿させていただきましたが、
たんぱく質の過剰摂取はカラダにアンモニアなど毒が多くなり、しかも日本人ほどその危険度はマシます。(もちろん適正量は必要)
しかし、、、
とにかく『高たんぱく低脂質』『高たんぱく低糖質』とお告げがでます。
そもそもそんなにたんぱく質が必要なのかという問題は無視したとして、
体重kg✕◯倍gという時点で、体脂肪率無視で計算されていますので、個人の適正量などわかるはずもなく、
太っている人ほど、とんでもないたんぱく質摂取量になります。
食事で摂るのはむずかしいからプロテインで摂ろうよ、となるわけですが、
体脂肪率が高いのに体重の2倍も3倍もたんぱく質を撮れといわれたら、、、、無理でございますm(_ _)m
『筋肉がつけば基礎代謝があがり、やせやすくなりますよ!』
という呪文をとなえ、不足分をまた人工甘味料やトランス脂肪酸たっぷりのプロテインやプロテインバーを追加で摂取。
これはもう化学物質地獄です。
さて、ここまでいうのは、実は私も昔はこのたんぱく教を信仰していたから(-_-;)
トレーナーになりたての何も分かってないころは、プロテイン布教活動もしてましたm(_ _)m
そしてこれは間違いであると深く学んだからでございます。
その指導は、たんぱく質の真の適正量、プロテインスペアリング、プロテインの実体、とくに人工甘味料やトランス脂肪酸の危険性なども理解したうえでの指導なのか?浅いテキトー指導なのか?
教祖のお告げをよく見極めてから実践するようにしてください。
次回、
『人を見た目で判断する偏見トレーナー』
へつづきます。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!