言われたらすぐ逃げろ! フィットネス界に蔓延るキケンな『テキトー指導』①
こんにちは!動ける&健康なカラダをつくるトレーナー、坂下です!
今回はタイトルどおり、フィットネス現場に蔓延(はびこ)る気をつけるべき
『テキトーな指導』について、いくつか挙げさせていただきます。
テキトーな指導ほどキケンなものはありません。
ご自身のトレーニングや、トレーナーを選ぶ際の参考にしてください。
パーソナルトレーニングは危険??
今年、残念ながらこんなことがニュースになってしまいました。↓
1対1のパーソナルトレーニングジムのトレーニングで、
●トレーナーの指示により、前かがみの状態でバーベルを持ち上げる運動を2か月続けた結果、腰の骨を折るけがをした。
●その他、筋肉や神経を損傷し、4人に1人が治療に1ヶ月以上かかった。
など、多くの相談が消費生活センターなどに寄せられたと消費者事故調より報告され、実態調査にのりだすというものです。
『消費生活センターから事業者への要望』
➜パーソナル筋力トレーニングは、トレーナーの指導の下で実施されますが、けがや体調不良の事故情報が寄せられており、件数は増加傾向にあります。中には、骨折等で治療に1カ月以上を要した事例もみられます。
もちろん全てがトレーナーに100%の責任があったかどうかはわかりません。
しかし、これは同業者として重く受け止めなければならない問題。気を引きしめております。
ただ、これに驚くことはなかったです。
自分もパーソナルトレーナーではありますが、こうなってしまうことは、ある程度予想できるからです(-_-;)
パーソナルトレーナーは、人の大切なカラダにちょくせつ携わる職業にもかかわらず、特に資格も必要なく、専門的な知識や経験がなくても、集客さえできれば明日から活動することが出来ます。
ですので資格を持たない人もフツウにいます。民間の有名資格をとることが一般的で、私もとりましたが、
実態は、数日の講義を受けてカンタンな試験をクリアすればとれるものが多いため、個人的意見ですが、トレーナー資格を持ってるからといって、トレーナースキルを判断することはできないと思っています。
その他の、人のカラダや健康に携わる職業としては、『医者』にしても、整骨院開業に必要な『柔道整復師』にしても、病院でリハビリを提供する『理学療法士』にしても厳しい『国家資格』が必要で、栄養を指導する『管理栄養士』にも国家資格が必要です。
しかし前述のとおり、トレーナーには資格は一切必要なし。
私もまだまだ勉強中。世の中にはすばらしい知識やスキルをもった先輩トレーナーもいらっしゃいますが、
何年トレーナーをしていても、代表的な筋肉の解剖学(筋肉の始まりと終わりの部分など)を知らない人、栄養学の基礎を知らない人を経験上ザラにみていますし、あーだこーだと指導はできるのです。
知っているからスゴいわけではないですが、知らない人の指導を信じるリスクが高いのはまちがいない。
そりゃカラダ壊されても不思議じゃないですよね??
結果を求めるトレーニングにケガのリスクがゼロなんてことはありません。
しかし、リスクを最小限にし、大切なカラダを守りながら変えていくためには、トレーナーに最低限の知識、スキルは不可欠です。
前置きが長くなりましたがm(_ _)m
『これを言われたら、ちゃんとその人の知識を見極めたほうがよい』というテキトーな指導例を挙げます。
身構えろ!言われたら『要注意』なテキトー指導
⚠ 『筋肉がつくのは、3ヶ月後です!』??
これはキケン度としては弱く、とくに直接カラダに害はありません。
しかしこれこそ『一般テキトートレーナー』が言いそうな答えの代表例です。
生理学的には、よほど回復にわるいことをしないかぎり、筋肉は『1回ごと』に合成されていきます。
『3ヶ月後』とはなんとなく見た目に変化が分かってくる時期の『目安』として使われがちな言葉ですが、3ヶ月の根拠は全くありません。
これを理解しているならまだいいですが、なかには筋肉がつくメカニズムを知らずにテキトーに『3ヶ月くらいですね〜👍』と言っている可能性もあります。
これは、この先ややこしいことになるキケン性あり。よく質問をして相手のレベルを見極めましょう。
次回、
『さらにキケンなテキトー指導』
へつづきます。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!