できることは全部やった
有限に苛まれる私に、できることは全部やった。懐柔の唄が聞こえて、瞬く間に終わる揺らめきの声に耳が傾き、終末機構のご連絡に足並み揃えたご友人たちがチャッチャとベルを鳴らして駆け回る。寂れた町の賑やかな排水管は一度も明らむことなく死んだ飾燈に少しだけ似ていて、くだらない商売も右肩上がりのA1cも、私も貴方も無名の関数として取り上げられることを望んだ。後悔が押し寄せてきた。じきに消えるともしびを待っていても、あの塔に向かって信じることを忘れた店仕舞いを意味していて困る。頭の中なんて