マガジンのカバー画像

短編集:詩を書く

6
短歌や詩を下敷きにして小説を書きました。1つのものが1万字を上限にしています、ちょっと気の向いた時によめるものをこつこつ書いてここに置いておきます。あなたの気の向いた時に気軽に自…
運営しているクリエイター

記事一覧

短編小説:船岡山奇談(短編集・詩を書く7)

「俺、昔ここでバタフライしてめっさ怒られてん」 どう見ても旅館か邸宅にしか見えない建物の…

きなこ
2年前
411

短編小説:銭湯スプートニク(短編集・詩を書く6)

私と9つ年の離れた兄のタカハルはとても変わった人だった。 『兄』と言っても、そもそも仲村…

きなこ
2年前
509

短編小説:さみしい、あかるい、たのしい、こわい(短編集・詩を書く5)

人間の声帯から発せられた音が空気を伝播して届くことを声であるというのならば、どうして僕の…

きなこ
2年前
558

短編小説:閉塞惑星(短編集・詩を書く4)

※短歌や詩を枕にして私小説を書くということをしていましてそれの4つ目です。夏の足音がすぐ…

きなこ
2年前
480

短編小説:おかえり、ノエミ(短編集・詩を書く3)

15歳の頃のノエミは、その存在それ自体がある日突然南の海上から上陸して何もかもをなぎ倒して…

きなこ
2年前
443

短編小説:霊感少女(短編集・詩を書く2)

子どものころから僕は、姉の奏のことがとても好きだった。 僕がはっきりと奏のことを覚えてい…

きなこ
2年前
488