マガジンのカバー画像

『ゴールデンカムイ』感想まとめ

『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武将ジャパンに掲載していました。歴史ネタでより楽しめることをめざします。
『ゴールデンカムイ』アニメ、本誌、単行本感想をまとめました。無料分が長いので投げ銭感覚でどうぞ。武…
¥100 / 月 初月無料
運営しているクリエイター

記事一覧

『アイヌ歳時記』を読み、考えたこと

 萱野茂『アイヌ歳時記』を読みました。  そしてこんなニュースを見ました。夏からの米不足…

『ゴールデンカムイ』は“ポリコレ”なのか?

 『SHOGUN』はポリコレかどうか?  そんな論争がSNSでありました。結論から言うと、アジア人…

SNSのアイヌ差別

 SNSでのアイヌ差別について、結果が公表されました。 アイヌ民族の差別、SNSが最多 北…

『アイヌ語地名の歴史』

 児島恭子氏の著書です。  『ゴールデンカムイ』の愛読者となれば、アイヌ文化に興味関心は…

『東アジアの秩序を考える』後期水戸学と日本型華夷秩序―徳川斉昭の「北地」論を中心…

春風社による紹介 http://www.shumpu.com/portfolio/655/  『ゴールデンカムイ』読者にお勧…

先住民女性とのロマンス

 あまり炎上トピックに突っ込みたくないのですが。  先住民の血を引く褐色の肌をした美少女…

『つながるアイヌ考古学』

 近年、漫画『ゴールデンカムイ』の大ヒットもあり、アイヌ文化への親しみが高まっている――という書き出しの文章はしばしば見かけます。  じゃあ読者はどれだけアイヌ文化を知ることができたのでしょうか。タマサイやニンカリの美しさはわかった。食文化も豊かだと把握できた。と、こんな答えは返せるでしょうけれども、漫画で触れる範囲はあくまで点と点です。劇中で扱われる歴史にせよ、明治の近代以降に限られてしまいます。  これが和民族はアイヌ文化に馴染みきれない一因かもしれません。「日本史」と

なぜ、和民族犯罪者を「ウェンカムイ」と呼ぶのか?

「彼女を狂わせたものは、何だったのだろう」『女帝 小池百合子』石井妙子氏の“新連載”『ウ…

『アイヌがまなざす』

 『ゴールデンカムイ』読者には、『アイヌもやもや』は必須だと私は思っております。  では…

江戸貝くんの奇妙な家庭環境

 野田先生の作品からは、彼の嗜好もみてとれます。アメリカ映画や小説からの影響はかなり大き…

来年の大河ドラマ『べらぼう』と『ゴールデンカムイ』

 来年の大河ドラマ『べらぼう』のキャストが出てきました。これと『ゴールデンカムイ』の何の…

浴衣姿のアシㇼパ

明治の“毒婦”

 ちょっとトリビアでも。  こちらの錦絵は月岡芳年作「新撰東錦絵・鬼神於松四郎三朗を害す…

NHKスペシャル「北海道兵、10805人の死」をみて

「北海道兵、10805人の死」 初回放送日:2023年8月11日  この配信版を見ました。  これがなぜ『ゴールデンカムイ』と関係があるかというと、むしろないわけがないのです。谷垣とインカラマッ夫妻は多くの息子を授かりました。あまりに子が多すぎて母体の負担が大きいのではないかなんてことも言われております。戦前はそういう苦労を味わった女性が多くいたものです。  それのみならず、大正から昭和にかけて生まれたその子が、大きくなって、沖縄で戦死してもおかしくない。そう連載当時か