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誰かの1番になるの難しすぎんか
左翼を失った天使の秘色のワンピースは濁り、叶うことのない透明な夢を見ては、たった一度の魔法をかけるために世界を見下ろしている。
雲一つない澄んだ青空と、太陽の光が反射してキラキラと煌く海。私はそこで静かに歌っている。誰もいない穏やかなそこはまるで、そこだけ時間が止まっているかのように思わせる。世界から全ての人がいなくなった。今日も私は静かに歌っている。
貴方と出会えたことで貴方がわたしの全てになった
数年前、気付けば私は死んでいた。
自分が今どこにいるのかもわからず途方に暮れていたところを、
「君の目は美しい」
と言って拾ってくれたのが弓親さんだった。
弓親さんと過ごすようになって少ししてから、弓親さんが死神だと知った。私は、弓親さんと同じようになりたくて、毎日鍛錬に付き合ってもらった。そのおかげで私は晴れて死神になり、前線に出られるようにもなった。
私はまだ、弓親さんの斬魄刀のこと
夢の中で出会った名前も知らない貴方へ
わたしが海の底にいるときに手を差し伸べてくれた貴方。お元気ですか。
泳ぐことは苦手ではないのに、その日は何故だかどこまででも沈んでいけるような気がした。海の底に行きたくて、そこから空を見上げたくて、どこまでも進み続けた。
気付けばわたしは砂浜に横たわっていて、わたしを覗き込んでいる貴方と目が合った。太陽の光でほんのり透けるあなたの目はとても綺麗だった。
そんな夢から覚めたときにはもう、貴方と