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雁琳の『晦暝手帖』
2024年3月29日 19:32
初めに述べておきますが、この記事は考えている問題の核心に一通り触れながら書いている内に大部となりました。 この「しらなみのかげ」を桃の節句に久々に更新してから、又暫く時間が経った。 前回書いた如く、一昨年より我が抱負を一事業とせんとして走り続けてきた私の人生は、一月の末から二月の頭に掛けての間に共同事業者の一人、しかも立場上の責任者の背信行為に遭い、唐突なカタストロフを
千葉雅也
2021年10月30日 12:33
言語は厳しいよ。『ライティングの哲学』でそこをもっと楽にするように言ったばかりだけど、そうだとしても、言語というのはやはり厳しい。その認識はつねに大事だと思う。以前僕は、言いたいことを書こうとしても、形式的要請によって書けないことがある、くらいの「言語マゾヒスト意識」が重要だとさえ思っていた。書くというより、「言語様に書かせていただく気持ちで臨む」というフレーズさえ頭に浮かぶことがあった。今思えば