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【Excel】簡単・実用的な財務3表モデル:苦手意識を克服するために

財務モデル習得の一歩目の課題

財務3表を連動させたモデルは、経営計画を策定するうえで欠かせないツールです。

しかし、コンサルティング会社や投資銀行で日常的に活用される一方、事業会社の現場では「モデルを使いこなせない」「更新作業だけで精一杯」といった課題を抱える人が多いのが実情だと思います。

実際、次のような声をよく耳にします:
• 「外部のコンサルタントが作ったモデルが難解で手を付けられない」
• 「先輩が作ったモデルを引き継いだが、仕組みを理解する余裕がない」

コンパクトなモデルで第一歩を

これらの課題を解決するために、 初心者でも扱いやすく、実務で即活用できるコンパクトな財務3表モデル を用意しました。

必要最小限の科目に絞り込んだ設計により、複雑さを排除しつつ、ケーススタディを回すうえで十分な柔軟性を確保しています。

このモデルは次のような方に最適だとおもっています。
• 初めて財務モデルを扱う若手社員や経営企画担当者
• 現場で作業に追われ、モデルの仕組みを学ぶ時間がない人

財務モデルを回す目的

財務モデルをまわす目的はおおよそ下記かと思います。
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・業績によって今後の投資余力がどれだけあるか。(PL/CF)
・業績が悪化してもキャッシュは大丈夫か(PL/CF)
・投資を行ったときに財務がどれだけ傷みそうか(BS/CF)
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これらがどういった動きをするのか、入門編として下記の要素をパラメータとして設定しました。
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・売上高成長率
・売上原価比率
・販管費率
・税率
・固定資産への投資

※簡易化するため、固定資産への投資は全額長期借入で調達、金利は発生しないものとして組んでいます。
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売上を増やすために広告宣伝費を増やす、大規模な投資を行うと財務状況(自己資本比率など)にどういった影響がでるか試算できます。

イメージお伝えするために一部抜粋するとこんな感じです。BS(貸借対照表)の科目はこれくらいの粒度で、どこから数値を取ってきているかコメントで記載しています。(PL、CFも同様のイメージです。)

実際に動かしてみる

まず、基本のパターンは下記とします。

基本パターン:毎年10%成長ケース 2年目に100の投資を行う。

毎年10%成長ケース

シナリオ:売上を急拡大するために広告宣伝費を増やす(販管費割合があがる)

成長率:10%→20%
販管費割合:30%→45%

シナリオ 売上を急拡大するために広告宣伝費を増やす

6年目の着地をみると、基本パターンとシナリオでは下記変化があります。
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売上高:161→249
営業利益:44→42
営業利益率:27.3%→16.9%
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結果をみると、売上高が拡大(+10% /年)した一方で販管費が増えたため(+15%/年)利益率が大きく悪化したようです。

また、営業利益がさがったことで、現預金の積み上げが少なくなり、6年目の着地ではシナリオの方が悪化していることがわかります。(→つまり追加の投資余力が少なくなったといえます)

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