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私ときどきレッサーパンダ/メイの自己肯定感の根拠
母と娘の絆を尊く神聖に描くのでなく、むしろ母娘の相互依存から脱却し、互いに自立する物語でとても感動しました。
主人公のメイは勉強・友人関係・家の手伝いなど、完璧にこなせる自信に満ちた女の子です。しかし、その自信の根拠は母親の望み通りに生きれていることです。だから母が嫌がる異性やチャラチャラした音楽への関心を隠すし、序盤では隠してる自覚すらなさそう。
メイの表情はコロコロと変化し、とても豊か
花束みたいな恋をした/他者の変化と向き合う
時間や環境によって変化していく他者とどう向き合うか。人と長く付き合っていく中で、誰しもが通るこの問題が本作のテーマだと思います。
人間は誰もが家庭環境や職場、学校、人間関係…様々な変化に適用しようとします。変化しない人間などいるはずがない。それが成長か、堕落か。そんなのは各々の評価で、変化という事実だけが確かにある。なにより変化をするからこそ人生は物語になるのです。
他人と長く付き合おうとす