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【要約】免疫力が上がる! やめるだけ健康法

✅「やめるだけ」で健康に!安保徹さんの『免疫力が上がる!やめるだけ健康法』の解説

健康のために「〇〇を食べる」「〇〇をすると良い」といった情報が溢れる中、本当に大切なのは「余計なことをやめる」ことかもしれません。あなたが「体にいい」と信じて続けている習慣が、実は健康を損ねる原因になっているとしたらどうしますか?

本書 『免疫力が上がる!やめるだけ健康法』 は、新潟大学大学院医歯学総合研究所の名誉教授 安保徹 さんが、長年の医学研究をもとに「やめるだけで健康になる習慣」について解説した一冊です。

健康を維持するために必要なのは、「何かを足すこと」ではなく、「不要なことをやめること」。私たちが無意識に続けている健康習慣の中には、かえって免疫力を下げ、病気を引き起こす原因となるものがたくさんあるのです。

本書では、「血圧を無理に下げるのをやめる」「湿布や氷で冷やすのをやめる」「ウォーキングだけの運動をやめる」など、驚くような視点から健康について見直すヒントが詰まっています。健康情報に惑わされず、 自分に本当に必要な健康習慣を見極めたい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。


こんな人におすすめ!

✅ 健康に気を使っているのに、なぜか調子が良くならない
✅ 高血圧やコレステロールの数値を気にして、薬や食事制限をしている
✅ 運動や食事に気をつけているのに、体の不調が続いている
✅ 世の中の健康常識に疑問を持ち、もっと本質的な健康法を知りたい
✅ 免疫力を高め、病気になりにくい体を作りたい


本書の魅力

📌 医学的な根拠に基づいた「やめる健康法」
本書は、医学者である安保徹さんが長年の研究をもとに、現代の健康常識を覆す新しい視点を提示しています。「やめるだけで健康になれる」というシンプルな方法が、しっかりとした理論に基づいて解説されています。

📌 知らずにやっている健康習慣の落とし穴を知れる
多くの人が「良かれと思って続けている」健康習慣の中には、実は逆効果なものも。本書では、そうした 「続けると病気になる健康習慣」 を明らかにし、改善のヒントを提示してくれます。

📌 すぐに実践できるシンプルなアプローチ
「健康のために何かを始める」のではなく、「不要な習慣をやめる」ことで健康になるという考え方は、手軽で実践しやすいのが魅力です。今日からでもすぐに取り入れられる内容が詰まっています。


本書の要約をわかりやすく解説!

ここからは 『免疫力が上がる!やめるだけ健康法』 の内容を、ポイントごとにわかりやすくまとめていきます。あなたの健康習慣を見直すきっかけになるかもしれません。ぜひ最後まで読んでみてください!





✅血圧を下げるのをやめる

高血圧は病気のサインのように思われがちですが、実は体にとって必要な反応の一つです。血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す際に血管へかかる圧力のこと。この血圧が適切に機能することで、酸素や栄養が体のすみずみまで運ばれます。

例えば、椅子に座った状態から立ち上がるとき、血圧がスムーズに上がらなければ、十分な血液が脳に届かず「立ちくらみ」や「めまい」が起こります。このように、血圧の上昇は体が適切に機能するための大切な調整機能なのです。

また、年齢を重ねると血管が徐々に硬くなり、血圧が高めになるのは自然なこと。特に高齢者の場合、血圧を無理に下げることで血流が悪くなり、脳梗塞や心臓病のリスクがかえって高まることもあります。薬を飲んで血圧を抑え込むよりも、ストレスを軽減し、リラックスできる時間を増やすことが重要です。

ただし、すでに降圧剤を服用している場合は、自己判断で急にやめるのは危険です。血圧が極端に高い人や、持病がある人は医師と相談しながら、徐々に生活習慣を改善していくことが大切です。血圧は、体の状態を映し出すバロメーターのようなもの。必要以上に恐れず、適切なケアを心がけましょう。




✅コレステロールの悪者扱いをやめる

コレステロールは「健康の敵」と思われがちですが、実は私たちの体にとって欠かせない栄養素です。細胞膜やホルモンの材料となり、脳の働きやエネルギー代謝にも関わる重要な役割を果たしています。そのため、コレステロールが不足すると、体の機能が低下してしまうこともあるのです。

かつては「卵を食べるとコレステロールが増え、動脈硬化の原因になる」と考えられていましたが、現在ではこの説は否定されています。実際、コレステロールの約80%は肝臓や小腸で作られており、食事からの影響は20%程度しかありません。つまり、卵や肉を食べたからといって、すぐに血中のコレステロール値が上がるわけではないのです。

むしろ、コレステロールを無理に下げすぎることで、筋力の低下や疲労感、ホルモンバランスの乱れが起こることがあります。また、脳や神経の働きにも影響し、認知機能の低下やうつ症状につながることも指摘されています。

もちろん、暴飲暴食を続ければ健康を損ないますが、適度なコレステロール摂取は体にとって必要です。食事はバランスを意識し、無理にコレステロールを抑えるのではなく、栄養をしっかり摂ることを大切にしましょう。




✅湿布や氷で冷やすのをやめる

腰痛や捻挫などの痛みがあると、多くの人は湿布や氷で患部を冷やして対処します。しかし、これは一時的に痛みを和らげるだけで、根本的な回復を妨げることがあるのです。

体の痛みや炎症は、血流を増やし、損傷した組織を修復するための自然な反応です。例えば、筋肉痛や打撲が起こると、体はプロスタグランジンという物質を分泌し、血管を広げて血液の流れを促進します。これにより、酸素や栄養が患部に届き、回復が早まるのです。しかし、湿布や氷で冷やしてしまうと、この回復のための血流が阻害され、結果的に症状が長引く原因となることがあります。

特に湿布には、消炎鎮痛剤(痛み止めの成分)が含まれており、痛みを一時的に軽減させる効果があります。しかし、この成分は血流を悪化させる作用もあり、長期間使用するとかえって患部の血流障害を引き起こし、慢性的な痛みを招く可能性があります。また、湿布を貼ることで体が冷えるため、胃腸の不調や免疫力の低下につながることもあるのです。

どうすればよいのか

痛みを感じたら、無理に冷やさず、温めることを意識しましょう。温めることで血流が促進され、回復が早まります。例えば、カイロを使ったり、湯船に浸かったりするのも効果的です。慢性的な腰痛であれば、ストレッチや適度な運動を取り入れることで、根本的な改善につながります。

湿布や氷で冷やすのが習慣になっている人は、一度その方法を見直してみることが大切です。痛みの原因に正しくアプローチすることで、長引く不調を防ぎ、より健康的な体を維持できるようになります。




✅血液サラサラを目指しすぎるのをやめる

「血液サラサラ=健康」と考える人は多いですが、実は血液が多少ドロドロになることも体にとって重要な働きの一つです。血液が常にサラサラの状態では、体に必要な機能がうまく働かなくなることがあります。

例えば、力を込めるとき、私たちは無意識に息を止めます。これは血液の流れを一時的に抑え、筋肉に力を入れやすくするための反応です。血液が適度に粘り気を持つことで、必要なときに酸素や栄養を適切に供給し、体の機能を維持しているのです。

また、ケガをしたときに血が止まるのも、血液がある程度粘度を持っているからこそ起こる現象です。もし血液が常にサラサラの状態であれば、ちょっとした傷でも出血が止まりにくくなり、貧血や体力の低下につながる恐れがあります。

さらに、「血液サラサラ」を意識して水を大量に飲みすぎると、腎臓に負担がかかり、むくみや冷えの原因になることがあります。過剰な水分摂取は体液のバランスを崩し、血液中の栄養素が薄まってしまうことで、逆に免疫力を下げるリスクもあります。また、血液をサラサラにするサプリメントや薬を安易に使い続けると、自律神経のバランスが乱れ、血流の調整がうまくいかなくなることもあります。

大切なのは、極端に血液をサラサラにしようとするのではなく、バランスを取ることです。適度な運動やバランスの取れた食事を心がけることで、血液は自然と健康的な状態を保つことができます。血液の流れは、そのときの体の状態に応じて変化するもの。無理にコントロールしすぎず、体本来の機能を信じることが健康への近道です。




✅過度な紫外線対策をやめる

紫外線はシミやシワの原因になり、皮膚がんのリスクを高めると考えられがちです。そのため、日焼け止めを塗ったり、長袖や帽子で徹底的に対策をする人も増えています。しかし、紫外線を完全に遮断することが、かえって健康に悪影響を与えることもあるのです。

紫外線には、体内でビタミンDを生成する重要な役割があります。ビタミンDは、カルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする働きを持っています。不足すると、骨がもろくなり、骨粗しょう症のリスクが高まります。また、ビタミンDには免疫力を高める効果もあり、適度な紫外線を浴びることで風邪や感染症にかかりにくくなることが分かっています。

特に日本人は、紫外線をある程度防ぐメラニン色素を持つため、白色人種に比べて皮膚がんのリスクが低いとされています。さらに、日本は湿度が高いため、紫外線が肌に届く前に弱まる環境です。つまり、日本に住んでいる限り、過剰な紫外線対策をしなくても大きな害を受ける可能性は低いのです。

とはいえ、もちろん日焼けのしすぎは肌トラブルの原因になります。真夏の強い日差しの下で長時間過ごすのは避け、朝や夕方の時間帯に10~15分程度、太陽の光を浴びる習慣をつけるのがおすすめです。短時間でも、肌に日光が当たれば十分にビタミンDを作ることができます。

極端な紫外線対策を続けるのではなく、自然の光を適度に取り入れることが健康的な生活につながります。毎日の生活の中で、無理のない範囲で太陽を浴びる時間を確保してみましょう。




✅ウォーキングだけの運動習慣をやめる

ウォーキングは手軽にできる運動であり、健康維持にも良い影響を与えます。しかし、「歩くだけで十分」と思っていると、実は運動不足になっている可能性があります。ウォーキングは主に下半身の筋肉を使う運動であり、上半身の筋肉はほとんど鍛えられません。そのため、上半身の筋力が衰え、血流の悪化や姿勢の崩れを引き起こす原因になることもあります。

特に、上半身の筋肉が弱くなると、脳や心臓への血流が低下し、集中力が落ちたり、疲れやすくなったりすることがあります。さらに、筋肉量が少ないと基礎代謝が下がり、太りやすくなることも。ウォーキングだけでは、全身の筋肉をバランスよく鍛えることができないため、上半身も意識した運動を取り入れることが大切です。

具体的にどのような運動をすればよいのか

安保先生が考案した「八の字体操」がおすすめです。この体操は、両手をまっすぐ上に伸ばし、空中で横向きの「八の字」を描きながら腰をくねらせる動きです。この動作を20~30回繰り返すことで、上半身全体の筋肉を効果的に動かすことができます。

また、家の中でできる運動として「雑巾がけ」も良い方法です。床を拭く動作は腕や肩、背中の筋肉を鍛えるだけでなく、体幹を使うため、姿勢の改善にもつながります。掃除をしながら運動にもなるため、日常生活の中で気軽に取り入れることができます。

ウォーキング自体は健康に良い習慣ですが、それだけでは体の一部しか動かせません。上半身の筋力も意識しながら、バランスの取れた運動を取り入れていきましょう。




✅悪い姿勢をやめる

猫背や前かがみの姿勢が癖になっていると、見た目だけでなく健康にも悪影響を及ぼします。姿勢が悪いと肺が圧迫されて呼吸が浅くなり、体内に取り込まれる酸素の量が減少します。すると、全身の血流が悪化し、疲れやすくなったり、集中力が低下したりする原因になります。

また、猫背の姿勢が続くと、内臓が圧迫されて消化不良や便秘を引き起こすこともあります。特に、男性では前立腺、女性では子宮が圧迫され、血流が滞ることで前立腺がんや子宮がんのリスクを高める可能性が指摘されています。さらに、姿勢が悪いと背骨のバランスが崩れ、肩こりや腰痛を慢性化させる要因にもなります。

悪い姿勢を改善するためにはどうすればよいのか?

まずは「正しい姿勢を意識すること」が大切です。座るときは背もたれに頼らず、骨盤を立てるように意識しながら座ると、自然と背筋が伸びます。立っているときも、顎を引き、肩の力を抜きながら背骨をまっすぐ保つようにすると、正しい姿勢を維持しやすくなります。

また、背中や体幹の筋肉を鍛えることも重要です。特に、肩甲骨を寄せるストレッチや、壁に背中をつけて姿勢を整えるトレーニングは、姿勢を改善するのに効果的です。普段の生活の中で意識的に取り入れていくことで、徐々に正しい姿勢が習慣化されていきます。

良い姿勢を保つことは、健康的な印象を与えるだけでなく、実際の健康維持にも直結します。毎日の生活の中で「姿勢を意識する時間」を増やし、呼吸や血流をスムーズに保つ習慣を身につけましょう。




✅体にいいものだけ食べるのをやめる

健康を意識して、野菜中心の食事や無添加の食品を選ぶことはとても大切です。しかし、「体にいいものしか食べない」という極端な食生活を続けることは、かえって健康を損なう原因になることもあります。

腸は、食べたものを消化・吸収し、不要なものを排出する働きを持っています。しかし、常に消化に負担のかからない食事ばかりをしていると、腸の機能が鍛えられず、少しでも消化しにくいものを食べたときに体調を崩しやすくなります。例えば、外食や旅行先で普段と違う食事をしただけで、お腹を下したり、胃もたれしたりすることがあります。これは、腸がさまざまな食品に対応する力を失っているためです。

また、「健康に良い食品」ばかりを厳選しすぎると、栄養が偏ることもあります。特定の食品ばかり食べ続けることで、タンパク質や脂質、炭水化物などのバランスが崩れ、エネルギー不足や体力の低下につながることも。さらに、食事に対してストレスを感じるようになると、精神的な負担が増し、食べること自体が楽しめなくなってしまうこともあります。

どうすればよいのか?

基本はバランスの取れた食事を心がけつつ、ときには好きなものを食べることも大切です。例えば、月に1~2回はジャンクフードやスイーツを楽しむ日を作ることで、腸の働きを鍛えたり、食事に対するストレスを軽減することができます。たまに「体に悪そうなもの」を食べても、それだけで健康が損なわれるわけではありません。むしろ、幅広い食材を摂取することで、体の適応力が向上し、健康を維持しやすくなります。

健康を気にしすぎるあまり、食事が制限だらけになっていないか振り返ってみましょう。食べることは、心と体の栄養でもあります。無理なく楽しめる食生活を続けることが、長く健康でいるための秘訣です。




最後に

『免疫力が上がる!やめるだけ健康法』が教えてくれる、本当に健康になるための習慣

健康のために「何かをすること」に意識が向きがちですが、本書では「やめること」こそが健康維持につながると教えています。私たちが無意識のうちに続けている健康習慣の中には、実は体に負担をかけてしまっているものも少なくありません。

この本で紹介されている「やめるべき習慣」は以下の通りです。

  • 血圧を無理に下げる → 血圧の上昇は体の自然な調整機能であり、無理に下げることで健康リスクが高まることがある

  • コレステロールを悪者扱いする → コレステロールは体に必要な成分であり、過剰な制限は逆効果になる

  • 湿布や氷で冷やす → 痛みや炎症は回復のための反応であり、冷やすことで治りにくくなる

  • 血液サラサラを目指しすぎる → 血液が適度に粘度を持つことも重要であり、過剰な水分摂取やサプリの摂りすぎは逆効果になる

  • 過度な紫外線対策 → 紫外線はビタミンDを生成し、免疫力を高める役割もあるため、適度に浴びることが大切

  • ウォーキングだけの運動習慣 → 下半身だけでなく上半身も鍛えることで、全身の健康を維持できる

  • 悪い姿勢 → 猫背や前かがみの姿勢が健康に悪影響を及ぼすため、日常生活で正しい姿勢を意識する

  • 健康にいいものだけ食べる → 偏った健康志向が腸の働きを弱め、かえって体調を崩す原因になることも

本当に健康になるために大切なのは、「バランス」を取ることです。
「体に良いことを頑張る」のではなく、「やめるべきことをやめる」ことで、無理なく健康を維持できるのです。

私たちは、「健康にいい」と思い込んでいる習慣を無条件に信じてしまいがちですが、一度立ち止まって考えてみることが大切です。本書では、最新の医学的な知見をもとに、私たちが見落としがちな「やめる健康法」をわかりやすく解説しています。

安保徹さん著の 『免疫力が上がる!やめるだけ健康法』 は、健康に関する常識を見直し、自分に本当に必要な健康習慣を知るための一冊です。健康に関心がある方は、ぜひ読んでみてください。






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