中華風スパニッシュオムレツを日本で。
カニ玉とスパニッシュオムレツの間とでも表現しようか。
どっちつかずの一品です。
特徴と言えばジャガイモが入る事、味付けに鶏ガラスープを使う事、ゴマ油で焼くことってとこかな。
ほどよくボリュームがあって、ジャガイモと卵があればあとはありあわせでできる。
うん、良い料理です。
・材料(と言っても自由だけど)
って感じだけど分かりにくいので今回の分量を書きます。
こんな感じ。
野菜はジャガイモがあればなんでもOK
なんつーか中華の炒め物に合いそうなら良い。
キノコ、人参、ピーマン、ネギ、タマネギ、生姜、キャベツ、にら、ブロッコリー、豆苗、白菜、小松菜、などなど。
冷蔵庫と相談してね。
旨味系は鶏ガラスープの素でも良いのだけど少し具が入ると良い。
今回は干しエビをいれたが、カニカマ、あさり、ほたて、ツナ、かつお節、肉の細切れや挽き肉、なんだも好きなのを。
なんならオイスターソースやナンプラーを少しまぜるってのも良い。
自由でいこう、あなたの好みでいこう。
・作り方
まずは具を炒める。
多めのゴマ油でジャガイモや人参などから順に炒めて柔らかくする。
ジャガイモの角が崩れるくらいまで火をいれると卵との一体感が生まれネットリ、形を残せば具としての存在感がある。
ここもお好みで(今回は軽めの火入れです)
ピーマンやネギはサッと火をいれて歯応えや色が残ってる方が好き。
粉ふきいもっぽいくらいまで芋を崩すのもうまいんだ~卵を吸うんだよね~
で、卵類を混ぜる。
具の熱で卵にちょっと火がはいるくらい。
味付けはお好みで。
今回は鶏ガラスープの素、醤油、ごま、干しエビ、塩コショウ。
ゴマはなくてもよかったかな~
多めのゴマ油で焼く。卵に油は美味しさ。
具をある程度ならして弱火で焼いていく。
綺麗に焼ける自信が無かったり、ひっくり返すの不安な人は片栗粉を少し混ぜておくと良い。
チヂミっぽくなるけどそれも良いでしょう。
・完成!!
焼いて切ったのがコチラ!
チヂミでも無く、お好み焼きでも無く、ヒラヤーチーでも無い。
スパニッシュオムレツなんだけど味は中華。
いいじゃない。
味はと言うとね、カニ玉の玉だけを食べる感じ。
でもそのゴマ油をジャガイモが吸ってて面白い。ボリューミーだし甘い。
そんでもってチヂミっぽいのもいい。
キムチいれたりコチュジャンつけてもウマいだろうな~
この料理の良いところはね、淡泊で中華に合うし、ボリューミーだし、材料が家にありがちなんです。
麻婆豆腐とかホイコーローとか日本の定番中華って辛かったり濃いのが多いじゃ無いですか。
それには淡泊な、まろやかな副菜が欲しいなと思ってたんです。
ある程度ボリュームがあると刺激を包み込んでくれるし、保存の観点でも卵、豆腐、ジャガイモあたりが優秀。
ただ麻婆豆腐に豆腐は合わせられない。
となるとジャガイモと卵。そりゃスパニッシュオムレツやないか!ってわけですよ。
それを中華に合わせて少しだけ変えてみたんです。
そしたら思いのほか良いもんができたわ~
チヂミを作るにはニラやネギが欲しいけどさ、買い物にいく前日とかだと葉物が無かったりするもんなぁ。
・麻婆豆腐の想い出
この日は麻婆豆腐。
麻婆豆腐の想い出には強烈なのがある。
それはある日の賄いで麻婆豆腐を作った時だ。
さあ食べるかと思ったタイミングで隣の中華料理屋から麻婆豆腐を大皿で貰ったのだ。
それもあの陳さんの店。
隣同士それなりに交流があってさ、なんか急ぎで足りない時とかに貸して~!!ってののお礼によく麻婆豆腐を貰ってたんだ。
けどそれがまさか、賄いと被るなんてねぇ。。。
俺のはマイルドで日本の家庭的な麻婆豆腐、貰ったのはしっかり辛くて刺激的な陳さん麻婆豆腐。
先輩板前らに比べられるのなんか辛かったなぁ~
陳さん、たまにお会いしたけどパワフルなおっちゃんだったな。
ご冥福をお祈りします。ありがとうございました。
あぁ湿っぽい話になりそうだ。
うん、ここらで締めよう。
今日はこの一曲。
最近のお気に入り。聴き心地がよくてうっとり。
寝る前にも聞いちゃう。
とつとつ