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限りなく完璧に近いうちの鍋。

”完璧な料理などといったものは存在しない”とは思っているけどね。

日本を代表する村上さんらの名文をテキトーに引用したが
今回は我が家の鍋についてだ。

このnoteを書き進めていくにつれ、この鍋の良さを改めて実感することになり、もしやコレは完璧に近いのでは?と思った次第でこんなタイトルにしてしまった。


・いいとこを挙げまくろう。

まず美味しい。これが一番大事。

作りやすい:冬に常備しやすい物だらけ。
工程が少ない:材料をいれるのは3,4回だけ。
調理時間が短い:5人前が30分程度でできる。
一品で満足:肉料理、野菜料理、汁物、を網羅。
鍋奉行が不要:灰汁取り、具材の追加、差し水なし。
食べ飽きない:淡白だからかな、数日続いても美味い。
アレンジしやすい:鶏もも、ごぼう、舞茸があればOK
出汁不要:具材の旨味で十分に美味しくなる。

ま、弱点があるとすれば米のおかずにするにはちょっと弱いってとこかな。
タクアンでも添えて食いましょう。


これは父母の食文化の違いからはじまるのだが、長すぎるので割愛。
アレコレ色々あって、このスタイルに落ち着いた。

水炊き、ちり鍋、きりたんぽ鍋、の良い所を合わせた感じ。かなぁ~

きっとこの料理は一生食べるであろう。

・基本の材料

①大根、ごぼう、舞茸、白菜茎
②鶏もも肉
③豆腐、白菜葉、ネギ

コレが基本の材料。
これだけは必須。というか冬はここらを常備しがち。
数字はいれる順番。

あとは
人参、生姜、しめじ、椎茸、えのき、水菜、セリ、三つ葉、マロニー、鶏つくね、などなどその時々で。傾向を意識しつつも自由に。

必須な調味料
塩、ゴマ油、酒、ゴマ。
あれば:胡椒、粉末和出汁

食べる時に
ポン酢、大根おろし。好みで柚子胡椒

・作り方

かなりシンプルでっせ。

基本の食材はここらへんですな。

この日は、人参、根三つ葉、えのき、生姜、ニンニクを追加。

この時に水をヒタヒタくらいにしとくと具が混ざりにくい

根菜類など、時間のかかる物を先にいれて水だけでクツクツ炊いていく。
切り方はこんな感じ。

同時に大根をおろして、その搾り汁をここにいれるのがオススメ。美味いよ。

ゴボウは水に晒していれれば十分。下茹でしたければどうそ。

根っこは根三つ葉の根。うめえ

で、根菜類を炊きつつ刻んだりちぎったりする。
鍋の蓋に乗っけとくのが定番、ちょうどいい。

この時点では水だけなのだけど、舞茸とゴボウからいい出汁が出る。
そこに鶏の旨味が入って美味くなる。

・鶏ももを切る話。

肉を切る時は牛乳パック使いがち

鶏もも肉は一口大に切る、真四角より長方形とかにすると食べやすいし、取りやすい。
塩コショウを振って軽く馴染ませる。下味大事。
というかこれが鍋の塩気のほぼすべて。

こういう時の牛乳パックはこの折り方をするとコンパクトでゴミに出しやすい。

切った面を内側に外四つ折りしてから、三つに折って隙間に挟んでコンパクトに(言語化ムズいので、よく見て!!きっと分かるはず!)

灰汁取りが面倒なのでね、、

具と共に少しずつ水分を足していく

大根が透き通ってきたら鶏肉をいれていく。
ここで大事なのが、鶏ももを一気にいれすぎないこと!!と、すぐに動かさないこと!!

表面の血とかがアクになるんだけど、なるたけ動かさないでしっかり表面を固めたらアクが出にくいんです。
鍋のツユに浸かるくらいの肉の量をいれ、なるたけ触らないで5分ほど加熱して表面を固めたら動かして次の肉をいれる。
ってのがオススメ!

大体2回に分けていれてます。

生姜が好きなので取りやすい位置にスライスでのせる。

で、肉が固まったら後半のブツです。
この時ちょっとだけアクが出るので、その時だけ掬う場合もある。

豆腐、白菜の葉、ネギ、えのきなどをいれ、蓋をしてサッと火入れ。

白菜葉の嵩が減ったら
ごま、ゴマ油、粉末の出汁、胡椒を振って完成!

出汁はほんの少し、旨味ってより香り。鰹節を粉にして振るのも良い!
いれないでも十分に美味い。

・完成!!

ゴボウと舞茸と鶏肉の旨味、白菜ネギ大根の甘味、仕上げの調味料の香りやコク、これらが良い塩梅で美味くなっている。

この鍋の特に気に入っている所は食べ始めてからやることが無い所!

ほとんどアクがでないし、煮込めば煮込むほど美味い鶏肉や根菜、とろけても美味い葉野菜、淡いので煮詰めてこそ美味いスープ、、、

そうそう、食べ方としてはこうやって大根おろしとポン酢、好みで柚子胡椒で食べます。
ポン酢と柚子胡椒、市販品を使う機会も多いけど最近は手作りしがち。

毎年冬に向けて仕込みます。
間引きした柚子や湘南ゴールドや八朔で作って、寒い冬を乗り越える糧にするのさ~~

最近の柚子胡椒とポン酢の備忘録です。一応。

・いいとこどり鍋

大根おろしとポン酢で食べるのはちり鍋的食べ方
鶏に柚子胡椒をたっぷりつけるのは水炊き的食べ方。
舞茸とゴボウと鶏なのはきりたんぽ鍋的。

ハイブリット、いいとこどり鍋って奴ですな。

そうそう、この日は根三つ葉のいいのが安く手に入ったのでしゃぶしゃぶ的にして食べました。

セリか根三つ葉が手に入るとこの鍋にいれます。
そうするとかなりきりたんぽ鍋に近いのよね~

ただ、あれはきりたんぽの用意大変だからたま~にで良い。
あの鍋の真髄は舞茸とゴボウと鶏の出汁だと思っているので、日常ではそれで充分なのだ。

セリの根っこは当たり前、根三つ葉の根っこも美味いのよ。
癖の強いゴボウ的な感じの美味しさ。香り。

にしてもこの見た目は良いな!
大根おろしは多いほどいい、その分の汁気は鍋の汁になるしね。

ちなみにこの日の食事は
鍋、カツオの生節、玄米ごはん。

です!!
お土産の生節にタマネギを添えて、マヨネーズと醤油と七味でね。

・弱点と〆について

自分でこういうのを言うのは変かもだけど、正直に伝えます。
この鍋はメシのおかずとしてはちょっと弱めです。
漬物とか佃煮とか生卵とか良い感じにするか、炊き込みごはんにするか
むしろ米じゃなくて〆にうどんとかラーメンとかおじやにするのも良い!

ちなみにこの日は鰹の生節のおかげでメシが進みました。
おなか一杯なのに、孤独のグルメをみてたら食べたくなって生節で出汁茶漬けまでしました。美味かった~!!


この鍋の〆は
うどんが定番。冷凍の麺をいれます。
その頃には汁が煮詰めってきてるし、具から味がでてるので、スープとしてかなり仕上がってて、ポン酢無しでしっかり美味いんじゃ。


次点は鍋用のラーメンかなぁ。少し味を濃ゆくしてね。
あとは餅もたまにする!そんなもんかなぁ~

おじやにはあんまししない。
美味いだろうけど、うどんには適わないね。

・おわりに

いつか話したと思うけど、冬の鍋と夏の冷やしゃぶは我が家の生命線だ。
その時期に一番多くメインを張る品で、特に忙しい時に頼りになるんだ。

一年を通すとカレーとか麻婆豆腐とか、焼き魚が上位に来るのだろうけど、季節ごとに考えると圧倒的に強い。
TUBEとか広瀬香美みたいな?知らんけど。


さ、今日の一曲はいまマイブームなAoooの曲。
かっけえのよ~~この人ら。

東京事変みたいなスーパーバンド。
全員が一線で活躍してる上に、全員が曲を作れるという、しかもみんな若手。

赤い公園のボーカルが率いる新バンドで、イエローとか青いとか出されるとグッときますね。

それと、この曲は村上春樹の大好きな短編集の引用があってビックリした。
彼みたいにパン屋を襲うとか、ね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。 どこまでも美味しい料理の為に使わせてもらいます。 リクエストあればぜひ!