美味しさと食品ロスに向き合った2泊5食のキャンプ飯。15品のレシピ。
煮汁、茹で汁、皮、芯、茎、残りや余り物、、キャンプ場で使い切るのは当然だ。
自然に囲まれた環境ではゴミの処理だって一苦労、洗い物だってそう。
原価が少ないから調味料もなるたけ買いたくないし、余りを持ち帰るのだって面倒。
30人分×2泊3日となると予定通りだけじゃ難しくて、余白をもって買い物したり適宜考えて変更するのも大事。
そしてその技術は教えるのが難しい。
ので長くなるかもしれないけど、1食1品ずつ丁寧に書いていこうと思う。
1品での工夫はもちろんだけど、1食の中での工夫や数食に跨がった工夫が面白い。
大変だけどね、それが上手くいくの嬉しいんだ~
あ、もちろん美味しさや面白さ、値段やインパクトなんかも重視してますよ!!
分量やレシピもそれなりにあるnoteです。
・とりあえず、概要
去年もお呼ばれした、ボーイスカウトのキャンプ。
僕自身はもう所属してないけど、時々こうやって料理担当として呼ばれるのだ。
これくらいの距離感が俺には丁度良い。
ちなみに去年は2月にやったので極寒だった。
2泊3日、夜朝昼夜朝の5食。
基本は指導者の大人向け30食、二日目昼夜は子供達のも作って50食。
予算は朝150,昼300,夜500円。
要するに大変です。
ボーイスカウトって非営利組織だし、遊びと訓練の間みたいな集団だし、質素であるのが美徳みたいな所あるんでね。
まぁ今回は料理担当の僕が現役のボーイスカウトじゃないんでね、予算ギリギリで豪華にしました。
ボーイスカウトのキャンプメシは相当な数を作ってきたけど、今回のほど納得できる品々は初めてだ。自慢できる。
ちなみに二日目の昼のハンバーガーは話しが長くなりそうだったので別に書きました。
シングルカットです🍔
・一日目夜:アメリカ料理って??
どうやらキャンプのテーマはアメリカらしい。
ので、アメリカらしさをだして献立を組んでいく。
二日目の昼にハンバーガーを作るのは最初に確定した。
そうなると鉄板を持っていこうとなり、せっかくなら他の料理も鉄板で焼く物にしようかな。
で初日の夜はスパイスチキン。
・ジャークチキン
ジャマイカの料理なんだけどね、きっとアメリカでも食べられてると思うんで初日のメインに。
イメージの中のアメリカンな味。
タマネギとニンニクはすりおろし、レモンは極薄スライス。
全部混ぜてスパイシーな濃いタレに漬けて揉み込む。
鶏もも肉は1人1/2枚、まぁ良いボリュームでしょう。
しっかり油をならした鉄板で皮目から焼く。
焼くときは肉側にレモンを貼り付けて苦味や香りを移す。
ほど良い苦みと爽やかな酸味。
仕上げはバーナー🔥
皮目をパリッと焼きあげる。
大量に焼くときは全部の焼き目を攻めるのが大変なので程々に焼いて、バーナーで仕上げるの良いじゃん。香ばしいし。
味はと言いますと、スパイスと酸味と苦味がバランスが良い。
あとタマネギの力で肉が軟らかくなる。
キャンプのメシは食べるタイミングに差があるので、火をいれてもそれなりに軟らかいの大事ね。
・豆ごはん
ホッピンジョンと言われる豆ごはん、アメリカの定番らしくてジャークチキンと合うらしい。ってか合う!!
ボーイスカウトのキャンプは米を持参するのが定例なので、僕はインディカ米を持参して異国っぽさを出していく。
淡い味で仕立てて、ジャークチキンの相棒へ。
鶏の端切れってのは、そう!ジャークチキンを作る時の端切れ!
これをする事で豆ごはんにコクが出て豪華になるし、炊飯釜に油が回って洗うの楽になるし、ジャークチキンを焼くときに余計な脂がでにくくなって綺麗に焼けるし片付けも楽。
良いこと尽くめでしょう!?
大豆、レッドキドニー、ヒヨコ豆、は水煮のパックを使った。
もちろん煮汁をしっかり使うの大事。豆の煮汁は精進出汁に使われる事も多い旨味を持っているのでね。
こういうちょっとしたロス削減をみんなができたら世界は少しよくなる気がするなぁ~
・タコス風サラダ
キャンプのサラダはちょっとの工夫でいっぱい食べたくなるのよね~
アメリカというよりメキシコだけど、、
キャンプのサラダはレタスにマヨネーズだけとかで義務感って感じだったけど、今回は少しだけ豪華に。
人参と赤大根で彩りを、アボカドとチーズとオリーブでコクを、トルティーヤチップスで食感と楽しさを!
レタスに対するアボカドや具の量は些細なんだけど、少しあるだけでリズムが違う。
お!アボカド入ってんじゃん!!ってだけでテンションがあがる。それ大事。
鶏はおろしタマネギのソースがたっぷり絡まってて、この味がサラダとも合うんですわ~
アメリカ南部でありそうな組み合わせですね。
レタスの茎や芯はスープに。
・良い感じトマトスープ
本当はガンボにしたかったんだけど、オクラが高すぎて断念。
アメリカっぽいトマトスープにしました。
ミネストローネのアメリカ版とでも言うかな。
砂糖の甘さとクミンシードや唐辛子のスパイシーさがジャンクにさせる。
トマトだけだとイタリア、甘さとかケチャップはアメリカって感じ。
ジャークチキンを焼いてたらちょっと漬け汁が残ったのでスープにいれてみた。きっと合うだろうとは思ってたけどコレ刺激的で美味い!!
予定より辛く仕上がったけど、キャンプの夜には丁度良い。
洗い物も楽になったしね~
うん、良い感じの1食目だ!
・二日目朝:ピッツァじゃないよピザパンだよ。
ピザパンなんてそうそう変わらないとお思いでしょう?
ところがどっこい!かなり美味くできたんですよ~
少しずつこだわるの大事ね。
・ピザパン
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¥ 300
最後まで読んでいただきありがとうございます。 どこまでも美味しい料理の為に使わせてもらいます。 リクエストあればぜひ!