季節の変わりめ、なんか感じることがあるらしい。
学校という枠組みを卒業してしまうと、季節の変わり目だとか、節目のようなものが遠ざかってゆく。
とりわけ、私のように非社会的な生活を当然としている者にとって、「節目」のようなものは、もう数年間感じたことはないように思う。
散歩の途中に、桜が咲いても、セミが死んでいても、紅葉が散っていても、雪が降っていても、私が身にまとう服などは、衣替えというよりは、厚くなったり、薄くなったりをくりかえすだけで、およそ制服というものがないからかもしれない。
そんな生活の中で、夫が四年間勤めて