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出逢って日は短いけれど、14年という月日におめでとう~珈琲茶館 集~
誘惑が多い。
ただ、銀座を歩いていた。
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ここは知らないお店。この写真だと見えにくいが、なにやら滅法可愛いミルフィーユが…。
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ここは何度か誘惑に負けて行ったことのあるお店。
どうしようもなく可愛い。
誘惑が多い。
このほかにも、様々な様々に遭遇した。
ああ、駄目駄目、負けないぞ。
まだ他のお店でスイーツを食べたばかりだし。時間的には夕食前の中途半端な頃。もう一店行けるかなという心は確かにあったけれど、珈琲だけか、せめてクッキー数枚みたいなセットにするのだ。
最近、「珈琲茶館 集」に行きたくなる。
あの広々ゆったりと優雅な感じの空間が好きだ。
ケーキ我慢できるかな…という懸念もあるけれど、珈琲のためだけでも行きたい。
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ガツーン。
な…な、ななな…なん…だと???
有楽町アネックス店14周年フェア。
こんなプレミアムに満ち溢れたやつ、お店に入って注文しないわけがなかろう。
はい。
プレミアムストロベリータルト
〜集特製バニラアイスクリームを添えて〜
「今の時間なら、ケーキやワッフル、パフェなど――今は、今日まで限定のこんなケーキもありますよ」
「あっ、じゃあそれお願いします」
「ご注文お決まりの頃に…」と店員さんが下がる前に、ご注文はお決まりだった。気が付いたら言葉に出ていたよ。
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おめでとう、おめでとうっ!!!
なんだか私が誕生日を祝われてるみたい。
14歳か……ふっ、戻りてえな…。
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タルトが好きだ。
どのケーキが一番好きかと問われればチョコ系のケーキを選択する。しかし限定的な部分で言えばタルトのサックリとした生地が最高かもしれない。どうしようもなく好きだ。
というかアレが好きじゃない人なんていないだろう、と思ってしまうが、それは違うのだろうな。多分パイ生地的な器の方が好きな人もいるだろうし、しっとり柔らかなものを好む人も多かろう。人それぞれ。
私は、あのサックリがチート級に好き過ぎる。少しかためで、サクッと割れた瞬間に生地の芳ばしい甘さを広げながら、その内側のさらにグッと甘い生地やふんわりとしたクリームの中にホロリと崩れていく。
まさしくその理想だった。
タルトの王道な美味しさを突き詰めた正解はこれだろうと思えるくらい、完璧なタルトだった。
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たっぷりの苺にホイップクリーム、それにカスタード。
タルトではあるけれどショートケーキのようでもあるこのケーキは、やっぱり安定感ある王道の美味しさ。
瑞々しいフレッシュな苺もクリームも、ギリギリでタルト生地とほとんど触れていないから無駄に水分が染みたりせずに、食べて初めてそれぞれの良さが生きた美味しさを堪能できる。
カスタードには、集オリジナルのインペリアルブレンド配合。
珈琲によく合う深みとして一躍貢献する。
その間にうっすらとベリーソースも潜んでいて、ストロベリータルトとしての格付けも確かな軸をもっている。
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あぁ…もう、もっと何か、的確に言葉に紡ぎたいが、上手くいかないな。
もどかしい。
日を挟んでも鮮明に口の中で思い出せる、あの甘くて芳ばしくて瑞々しくて珈琲によくマッチする深みある味わいを……言葉に、尽くし切れないな。
私が集に初めて行ったのは最近だ。
「あれからもう14年か」なんて重ねた月日を思い返せるほど長い付き合いではないけれど、きっとこれから重ねる月日に願っておめでとう。
来年は15周年か。
節目で盛大にやりそうな。
フフフ、3月か、覚えておこう。