アスパラガスは誰の夢
もう大体は、校庭に遊びに出かけてしまっているが、数人室内に残ってる子もいるにはいて、お昼を食べ終わったあとに先生とお喋りしたり、折り紙をしている子、それは女の子ばっかりなものだから、余計に恥ずかしく、そして情けなく、悲しくなってくる。だけれどもどうしても体がうけ付けない。
いつもなら外に飛び出ておにごっこだとか、サッカーだとか海賊ごっこだとか、猫の額ほどの狭い幼稚園のグランドをおもいっきり駆け回っている時間だった。
狭いなんて思っているのは大人たちだけで、子供にとっては十分な