【資料】トランスジェンダリズム(ジェンダーイデオロギー)の歴史的経緯
トランスジェンダリズム
1960年代~現在 ニューレフトの時代
公民権運動、フェミニズム、同性愛者の権利、性に関する規範の拒絶、禁止一辺倒の薬物政策の転換(ハームリダクション、大麻合法化)
ウーマンリブ
1960年代~80年代
第二波フェミニズム、中絶の権利、避妊ピルの安全性の向上、女性の権利向上、セクシュアル・ハラスメントなど女性の労働環境の改善
ウーマンリブ以前と以後でフェミニズムはどう変わったか?
ウーマンリブ以前~最中
生物学に基づく「女性」カテゴリー(避妊ピル、中絶、性教育の始まりであるセルフヘルプ運動(Our Bodies, Ourselves)
ウーマンリブ以後
女性ジェンダーの批判
時代が進むと「家父長制により女性差別が作られる」との思想に変化する(この当時の医療技術水準の問題もある)
ツイフェミ(ジェンダーフェミニスト)が男性ジェンダーを敵視するのも、大元はこれ
ソマーズが批判している「ジェンダーフェミニズム」の母なる思想
ジェンダー概念の発明、男女の性差はない(社会的なもの)という思想
トランスジェンダリズム
1980~90年代 ポストモダン思想
脱構築、ジェンダー、ジュディス・バトラー、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダ、(誤った)性分化疾患に関する認識と当時の医療技術水準(現在はそのような手術はしないが、この時代は総排泄腔外反症の男児を女児にすることがあった位には、性分化疾患の解明が進んでいなかった)、男女に性差は無い
男女の差を解体するポストモダン思想は、「家父長制」なるものを批判するフェミニズムにとって危機だった
じゃあこうすればよくね?
「男性の身体に男性ジェンダーが、女性の身体に女性ジェンダーが紐付いているんだ!」
なぜ「男女に性差はない」という思想になったのか?
一言で言えば、政治的な理由
1.公民権運動の時に、「黒人と白人の間に、本質的な違いはない」という論理で人種差別をなくそうとした。その論理が男女間に横滑りし、「男と女の間に、本質的な違いはない」となった
2.保守派の伝統的な性規範(男らしさ、女らしさ)に対抗する為
3.男女平等憲法改正案(Equal Rights Amendment)が当時流行りだったが「女性に兵役?無理じゃね?」という声が上がったので、それらに対抗し、ERAを推進する為
4.英語のセックス(生物学的な性別)の対義語としてのジェンダー(ここでは社会的性差)の提唱者であるジョン・マネーの人体実験(割礼時の医療事故で陰茎を喪失した男児を女児として育てた。デイビッド・ライマー)が注目されていた時期で、マネーの「人間の性は育てた性で決まる(男児を女児として育てる)」という思想は「男女に性差はない」という主張と上手くマッチした
5.ウーマンリブの時期に、ラディカル(急進的)・フェミニストとマルクス主義フェミニストは仲が悪かった
「社会主義/共産主義の実現で男女の平等は叶う」とするマルクス主義フェミニスト
目前の女性差別をなくしたいラディカル・フェミニストのバトル
6.ボーヴォワールの著作『第二の性』がかなり難解だった
「人は女に生まれるのではない、女になるのだ」
社会構築主義、男女に性差はない
ジェンダーイデオロギー/トランスジェンダリズムとは?
ジェンダーフェミニズム+ラディカルフェミニズムの悪魔合体である。
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