「聴衆は応援してくれている」と考えるとパフォーマンスが上がる
スタンフォードの美人心理学者のケリー・マクゴニガル先生の本「スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール」を読みました。前回読んだ「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」でストレスを味方につける方法を教えてくれて、すごく良かったからです。この先生は科学の知見をわかりやすく一般人に教えてくれるので、好きです。
今回の本で特に参考になったのは、スピーチなど人前で話をする時に、「聴衆が自分を応援してくれている」と考えると、パフォーマンスが上がるということです。「みんなが温かい目で見てくれている」と考えることは、緊張の中、敵の前でなんとか頑張ろうとするよりも、落ち着いて良いパフォーマンスをするのに、ずっと効果的だそうです。人々が何を考えているかなど、どうせわからないのだから、どうせならそのような思い込みをした方が、スピーカー自身が実力を出せるそうです。なるほどなあと思いました。
今日人前で話す機会があったのですが、このアドバイスを思い出して、「みんなは味方で、優しく見守ってくれている」と考えて話してみたら、確かに効果がありました。いつもより落ち着いて聴衆の方を見て話せて、繋がっている感じがしました。
このように、どのように物事を考えるかをマインドセットと言うそうです。自分のマインドセットを変えることで、行動や結果も変わってくるそうなので、どうせならポジティブなマインドセットを選びたいと思いました。
例えば「ストレスは体に悪い」というマインドセットの人は「ストレスはいい面もあり、成長のために役立つ」と考える人より、8年後の死亡率が高いという研究結果がケリー先生の本に紹介されています。例えストレスが多い状況でも、ストレスの良い面に注目するポジティブなマインドセットを持っているなら、ストレスは害にはならないのです。
マインドセット侮れませんね。これからは「聴衆は味方で、私を応援してくれている。」と思い込みたいと思います。