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《注意集中に課題があるタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その7 具体的な支援の方法⑥
「ユニバーサルデザインの授業法(どんな子どもにも分りやすい授業法)」の解説の続きです。
授業の流れの中で-3
13 1回の指示は、短いか
《聞いたことをまとめるのが苦手なタイプ》は、たくさんのことは一度に覚えられません。だから、指示が長いと、混乱して注意集中が切れてしまいます。《思考の柔軟性が弱いタイプ》や《注意集中に課題があるタイプ》は、指示が長いとうんざりして聞こうとしません。
つまり、指示が長いと、指示を聞かない聞けない凸凹タイプの子が多くなって、何をしていいの分からなくなってしまうクラスになります。クラス全体が、騒然となり壊れ始めます。
➪指示は、一時一文(内容一つ)にしましょう。
14 指示は、静かになってから出しているか
凸凹タイプは、次のような特徴があります。
・先生が話し始めても、先生の方に注意集中しないといけないと思って
いない
・聴覚過敏《喧しいのが嫌い》があると、音を聞かないようにしている
ので、先生が話初めても気づかない
・騒々しい中では、先生の声だけを拾えない
だから、「先生が話し始めたら、何でもいいから今やっていることをやめて黙って、先生の方に注意集中する」ということをルールにして覚えてもらう必要があります。これがルールとして徹底されると、先生が「あー」と言い始めると自動的に静かになります。
注)平均タイプの子は、これらのことが実行機能によって
自動的に行われます。凸凹タイプは、ルールを記憶する
ことで、できるようになります。
静かにしようとして「今から、大事なことをいい言います」だとか「静かにしてください」と言ってはいけません。そう言うと、静かになるでしょう。でも、それは配慮に当たるので、それがないと指示を聞けない子の育ちます。社会に出ると「静かにしてください」とは誰も言ってくれません。
15 指示は、数字などあり具体的か
凸凹タイプは「ちょっと」とか「もっと」「頑張れ」など、曖昧な言葉が分りにくいのです。逆に、数字があると分かりやすいのです。だから指示は、曖昧な言葉を避け具体的な数字を入れて、次のように具体的に言います。
「ちょっと、待ってください」➪ 「あと1分まってください」
「もっと早くしてください」 ➪ 「10秒で終わってください」
「あと少し頑張りましょう」 ➪ 「あと、3問やってください」
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続きは《その8 具体的な支援の方法⑦》に書きます。
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