《見たことをまとめるのが苦手なタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その11 集団生活の支援の方法③
③ 片付けようとしても、片付けられない
これは「片付ができない」とは違います。片付けは、できるのです。ただ視覚的な弱さで「片付けを考えられない」のです。だから「片付けなさい」と指示だけされると、A地点からB地点へ移すだけの片付けになります。そして「場所を移しただけじゃないの!」と叱られてしまうのです。
学校でも、机の上にミルフィーユのように積み重なった教科書を、先生に「片付けなさい」と叱られて、床の上に置いて更に叱られる子どもを見たことがあります。机の中に、押し込めるだけ押し込んで、なにも取り出せなくなって苦労している子どもを見たことも、数え切れないくらいあります。
どんな支援が必要かは、上の説明を読めばわかります。「片付けが考えられない」のだから、片付けを誰かに考えてもらえばいいのです。それを覚えておいて(長期記憶)、真似をして片付ければいいのです。覚えておけない場合は、絵や写真を傍に貼っておくといいでしょう。
つまり「片付けなさい」と怒鳴ってないで「このように片付けなさい」と見本を見せればいいのです。
あまりにも時間がかかるようなら、最初は一緒に片付けてあげるといいでしょう。ついでに、愛着も溜まります。
➪片付けの見本を覚えて、そのとおりに片付ける。覚えられないときは
絵か写真を貼っておく
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