うちの積読は、石筍のように成長する
「#うちの積読を紹介する」というお題を見つけたので、いつもの記事を休んで私の「積読」について、書いてみようと思います。
私にとって「積読」とは「すぐ読む本」のことである。だから、もちろん「次に読む本」や「次の次に読む本」、そして「次の次の次に読む本」のコーナーまである。そのことは、以前紹介したので、今回は別のお話。
まず、写真を見てもらおう。下の写真1が、2021年2月の「積読」です。
ここから、十数冊がなくなって(もちろん読みました)、数十冊が増えて、2024年10月には、下の写真のようになりました。
実は、南海トラフ地震で崩れるのが1番心配なので、一部の「積読」は、写真3のように読むためのリラックスチェアーの横に積んであるのです。
そうです。私の「積読」は、鍾乳洞の石筍が長い年月かけて、上へ上へと育っていくように、上へ上へと伸びていくのです。
では、どうやって育っていくのかを見てみましょう。まず、当たり前ですが「読みたい本」を買うからです。最近買って「積読」になったのは、次の5冊です。
・『とりだし』が面白かったので買った、本城雅人の『紙の城』
・やっと安くなった(450円)ので買った鈴木忠平の『嫌われた監督』
・大久野島の毒ガス研究所跡を見学したので買った『毒ガスと日本軍』
・評判がいいので買った呉勝浩の『爆弾』
・ファンだった新宿鮫のⅫが出たのを(知らなかった)を見つけてメル
カリで買った大沢在昌の『黒石』
あとは、新聞や雑誌記事、ネット記事、映画をみて触発され「家にあったはずだぞ」と探してきて「積読」が育ちます。最近増えたのは、次の5冊です。
・新聞で版画の版元の記事を読んでいて、蔦屋が出てきたので泡坂妻夫
『写楽百面相』
・映画をNetflixで見て、あったはずだと探しまくった原作の福井晴敏
『亡国のイージス』
・映画『八犬伝』の番宣を見て、これが原作かなと、山田風太郎の
『忍法八犬伝』(実は、違っていた。別に『八犬伝』がある)
・ついでに、その隣りにあった、同じく山田風太郎の『妖異金瓶梅』
(こんなのを持ってくるから「積読」が育つ)。
・Netflixでみた『ノーサイド・ゲーム』が面白かったので池井戸潤の
『BT7‘63』(その他の池井戸潤の本は、全部読んだ!!)
その他、本棚の間を歩いて、衝動的に何かを思ったり、目に何かが目に飛び込んで来たりして「積読」に置く本もあります。最近に沸き起こった衝動で、本棚から持ってきたのは、次の3冊です。
・ポケミス初版完全収集の本棚を見ていて「読んだことないな」と急
に思った、クリスチアナ・ブランドの『はなれわざ』
・ハヤカワ・ミステリマガジンのポケミスを特集している693号を読
んでいて、これは読もうと決めた『アデダスのを吹く冷たい風』
・『冬のオペラ』という本を探していて目について、そう言えば全作品
をせっかく揃えたのに読んでないじゃないかと反省した、ウィリア
ム・G・タプリーの『チャリティ岬に死す』
このように様々な理由で、うちの「積読」は、上へ上と育っていくのです。天井まで、積み上げることになってしまわないか心配です(それなら石筍じゃなくて、石柱だ)。