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《思考の柔軟性が弱いタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その6 《特性を学校生活の困らない程度に緩める方法》支援するときの基本と「想像」「共感」「覚えて」「すみません」の4つの方法
《思考の柔軟性が弱いタイプ》の支援の基本は、 長期記憶で知識を育てることです。つまり、「覚えてもらう」ことで《思考の柔軟性が弱いタイプ》の特性で起こる「学校での困ったこと」を避けようということです。知識によって、学校での集団生活で困らない程度に、特性を緩めるのです。
『学校で過ごすための知識・ルール・言葉をたくさん覚えて、自分の思い
を抑えて学校での正しい行動を選択する』ことを教える。
では、覚えるべき『学校で過ごすための知識、ルール、言葉』とは何か?入学したら、どんなをことを覚えてもらうのか?重要なものから4つあげます。
①自分のしたいことを我慢して、今、何を何を聞くべきか?
②自分のしたいことを我慢して、今、どこを見るべきか?
③学校にどんなルールがあるのか?
④困ったときは、先生に頼んで解決してもらいつつ、そのスキルを学ぶ
この4つによって《思考の柔軟性が弱いタイプ》の4つの特性、
①自分ルール
②自分言葉
③0か100かの考え方
④何でも自分で決める 何でも自分で決めて解決する
が緩んでいくのです。その4つをさらに具体化すると《低学年で覚えて欲しいルールとスキル 30》になります。
これについての【解説】と【育て方】は、元発達相談員の育て直し日記《4歳から6歳編》に書きました。《低学年で覚えて欲しいルールとスキル 30》の一覧表の記事だけを上げておきますので、詳しくはマガジンを読んでください。
この30項目を、小学校に入ったら覚えてもらうことが《思考の柔軟性が弱いタイプ》の支援になります。
では、①自分ルール ②自分言葉 ③0か100かの考え方 ④何でも自分で決める 何でも自分で解決する の4つの特性を避けて、30のルールとスキルを覚えてもらうには、どうしたらいいか。その方法とは、どんなものか。
それが、私の提唱する4つの方法す。この4つの方法で《思考の柔軟性が弱いタイプ》との「やりとり」を行って、30のルールとスキルを覚えてもらいます。4つの方法の説明を書いておきます
![](https://assets.st-note.com/img/1652161879107-rlrzL9fv7c.png?width=1200)
この方法を使うと、見たくないことは見ない、聞きたくないことは聞かない、守りたくないこと守らない、学ぶときは自分流という《思考の柔軟性が弱いタイプ》に知識やルールを覚えてもらうことができるのです。
この方法の原理を簡単に説明しておきます。再度、《思考の柔軟性の弱いタイプ》の脳図を示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1652161901086-6w3Cng2ZjG.png?width=1200)
「~しなさい」とルールを教えようとすると、実効機能の《自分ルール》や《何でも自分で決める》の特性に触れます。
・他人から教えられたくない。
・それはあなたのルールで、自分はそうは思わない。
・とりあえずやめとく、そのルールは守らない。
・自分流で学び、自分ルールをつくるから放っておいて。
これが《思考の柔軟性が弱いタイプ》の問題行動の正体です。
「覚えて」は、実行機能に触れません。直接、長期記憶に働きかけるだけです。「~しなさい」ではなく「~というルールになっています」「情報を上げるので、とりあえず覚えておいね」という方法です。
その後「1回言ってみて」と復唱させるのがミソです。すると《0か100かの考え方》が1対99になるのではなく、《100対0》になるのです。つまり、ひっくり返るのです。
そして、何か困り感が出たときに「覚えて」で覚えたルールを思い出し、それを《自分で何でも決定する》特性が、自分で決めたこととしてそのルールを採用するのです。
すると、表面上はルールを守っていることになります。これが「覚えて」がうまくいく原理です。
4つの方法について、さらに詳しいことは、次の記事に書きました。参考にしてください。
この4つの方法の具体的使い方ですが、それは次回以降に書ていきます。
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