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あ、愛、INFP?【カテゴライズの謎】

SNSで4文字のアルファベットを見かけては頭がポカンとした。

あ、愛、INFP?なんぞや?

INFPはよく見かけるけど、それはあくまでも一例であり、様々な語呂合わせのアルファベットをXやインスタのプロフィールの横に見かける。

これは何かの合言葉だろうか、秘密の暗号?


そしてググってみた。なるほど性格診断だった。

内向型とか、外向型とか、そのような感じか。

 このようなカテゴリは、もし自分と同じ型だと親近感が湧くのだろうか。 


わたしがINFPとは正反対のGMGO(架空)だとしてプロフィールに記載したら、INFPの人には「この人は私と正反対なタイプだからきっと相性悪いわ」なんて弾き飛ばされるのかな?

そうだと、なんか悲しいなと思った。

だって自分とは全く違うタイプだったり、相手が少数派の性格だからこそ、話してみると惹かれる事もあるから。

それとネットの自己申告だと、自分が思っている性格と、他者から映る自分の性格は違ったりするから当てにならないかもと思った。

「わたし、サバサバしているの!」という人がTHE 女でネチネチしていたりね。あ、わたしのことです。


※公式のMBTIは性格診断ではなく、有料で自己理解を深める為にプロに手助けされながらセッションをするみたいなので、信憑性は高いのかなと想像します。

 


様々なカテゴリが消えては生まれていく。 だけど、カテゴライズが悪いわけではなく救われることも時にはある。

そのカテゴリを知った最初だけなんだけど。  


結婚したての頃は、「子供作らないの?」と耳にタコができるくらい聞かれた。

最初の頃はムッとしながら「ほっといてくれよ」と内心思っていたけど、次第に慣れては天気の話に脳内換算できるくらいの余裕も生まれた。


 だけど、誰もが子供を作る前提で聞いてくるものだから、バリバリ仕事して子なしで人生謳歌したい!という人は少数派なのかと絶望した。 (当時の考え)


そう思っていた矢先に、『DINKS』という言葉に出会って、「自分だけじゃないんだ!」と心が晴れやかになったのを覚えている。 


「〜主義」や、特定のカテゴリに所属できると、勝手に仲間が出来た気がして嬉しかった。私も含めて人はいつでも群れる生き物だから、個人では弱くても集団に入ると強くなった気がする。

マイノリティであればあるほどに、何かに所属できたことに安心しては、時に一致団結して結束力が半端ない。

この人の心理は、マイナーなバンドが好きとか、宗教とか、あらゆることに当てはまると思う。 


だけど、その安心感は長くは続かない。 


DINKSのワードでXにて沢山の人と繋がった。だけど、同じワードでも事情や結果としてDINKSでいる人と、最初から望んでDINKSでいる人は温度差があることに気づいた。 


当たり前だ、人それぞれにとても重くて濃厚な人生があるのだから。水彩画のような淡い色でそれぞれのグラデーション。それは、カテゴライズできないほどに。 


それからは、Xの自己紹介に○○ですと名乗るのをやめた。


 とはいえ、ハッシュタグで繋がったり、発信する以上は他者に認知してほしい。

今のわたしでいうと、産後うつや、ワーママなど♯を沢山つけるけど、名刺代わりに「産後うつです!」「ワーママです!」とは名乗らない。


 子の有無は関係なく誰かと繋がりたいからだ。 

産後うつは辛いけど、そもそも「生きること自体」が辛いから、そこを誰かと共鳴したいから。


そして、ここまで述べて誤解しないでほしいのは、カテゴライズしないわたしかっこいい!とは思っていない。

 性格診断も占いみたいな気持ちでするのは楽しいだろう。

ただ試しに、16Personalitiesをやってみると、わたしは最初から質問に答えられなかった。

自分のことなのに自分が分からなかったのだ。 

わたしは、カテゴライズできないほどに、自分がわからない。 

内面の自己紹介ができないくらいに、自分がわからない。

振り返ると思考はとても複雑だ。

自分では鈍感でさっぱりしている性格だと思いきや、10分後には嫉妬で頭が狂いそうになって血圧が上がっているのだ。

根本的な性格はあるけれど、いろんな思考がシーソーのように上下して忙しい。


だからこそ、わたしは、繊細・鈍感とも、内向型・外向型とも自己紹介はできない。

繊細だから鈍感に生きているのか、根は鈍感だけど、最近歯が痛いから繊細になっているのか、更には天気が関係しているのか。

正しくは両方持ち合わせているだろう。

そして、日ごとに、分単位で、変化していく。 なんならセクシュアリティすら不明で、10年後には女性を好きになっているかもしれない。


 この際わたしがどんな人かは、読み手側の人に決めてもらえたらと思う。


 だからこそ、今の自己紹介はかつてないほどにシンプルなのだ。


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