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不朽の名作、初鑑賞。「ティファニーで朝食を」感想
久々に、昔の映画を観てみました。
STORY:
ニューヨークの安アパートに暮らすホリーの日課は、一流宝石店ティファニーのショー・ウィンドウを見ながら、朝食のクロワッサンを食べることだった。そんなある日、彼女のアパートの隣室に、作家志望の青年ポールが越してくる。そして、ポールはたちまち、不思議な魅力をもつホリーに惹かれていく。
恥ずかしながら、オードリー・ヘップバーンの主演作自体ほとんど観たことがなくて。
観たことあるのって「ローマの休日」ぐらいなんですよ。
もちろんタイトルは何度も観たことがあったので、初めて観てみたんですが。ツッコミどころは盛りだくさんの映画でしたね。笑
まず、オードリー・ヘップバーン演じる主人公のホリーがヤバい女過ぎてビビる。
これ、天性の可愛さを持つオードリーが演じてなかったら許されねえだろ、っていう。
真夜中に他人の部屋のチャイム鳴らすし、金目当てで怪しい仕事を請け負っちゃうし、夜中の4時半に上の部屋の住人に入る。
挙げ句の果てに、アパートの一室でホームパーティを開催(もちろん無許可)。
行動論理は基本金目当てだし、タチが悪いことこの上ない。
で、当然独身だと思ってたら夫を名乗る男が追いかけてくる。
そして、夫に対して『私は変わっちゃった』とだけ言って追い返す。
いやいや、もうヤバい奴過ぎるだろ。
「ローマの休日」の王女様の方が余程まともだ。
中盤には、イタズラ感覚で万引きもしちゃう。
…さすがに万引きはダメじゃない?笑
でも、物語中盤のティファニーや図書館に行くシーンは好きでしたね。
やり取りにユーモアがあるし、なんかオシャレだし。
ラストはお金よりも愛を取る、普遍的なフィナーレ。若干「やまとなでしこ」感ある。
この辺が、名作として長く愛される所以なのかもしれません。
この物語、多分当時の世相が大きく反映されているんでしょうね。
だからこそ、場面によっては今観ると大きな違和感を覚えてしまう。
恋愛ものって、一番世相が出るジャンルですからね。
ストーリーは今観ると違和感がある部分もありますが、全く違和感がないのがオードリー・ヘップバーンの美しさ。
時代なんか、軽く超越しちゃっています。
調べてみるとこの当時彼女は既に32歳、子供も一人いたようですが。とてもそうは見えない可愛らしさ。
彼女の輝きをスクリーンに閉じ込めただけでも、この作品にはすごく価値があるんだと思います。
ただ、「ローマの休日」なんかに比べると名作度は一枚落ちるかないう印象。
やっぱ格差愛って普遍的だし、いつの時代に観ても感情移入しやすい。
この「ティファニーに朝食を」は、当時の世相とオードリー・ヘップバーンの美しさをしっかり残しているという意味で名作として評価されているのかな、と思いました。