シン・ヒロイン降臨じゃん。「こっち向いてよ向井くん」8話感想
どうすんだよ。
後半になればなるほど面白いじゃねえかよ。
今回は恋愛の一番美味しい部分、賞味期限はいつまで?というテーマでした。
毎回恋愛の普遍的な部分、しかもアラサーの男女が飲み会で語ってそうなネタを丁寧に映像化してくれてありがたい限りだ。
これまで向井くんに様々なアドバイスを送ってきた坂井戸さん(波瑠)ですが、実は恋愛の一番美味しい時期しか楽しめないタイプ。
恋人と一緒に朝を迎えたりすると、お互いのイヤな部分が見えてしまう。
だから、気になっていた環田(市原隼人)とは朝食を共にしなかった。
彼女はこう語る訳です。
「私は、パフェの上にあるフルーツの部分だけを食べたい。
ここを食べ終わると、アイスとコーンフレークだけ。
掘れども掘れども、それしか出てこない。
私は完全に演出された部分しか見たくない」
彼女のそんな主張に対して、向井くんは自分の意見をぶつける。
「パフェの本体って、バニラアイスのゾーンなんじゃないの?
俺はここが食べたくてパフェ食べるよ。
上の部分は崩さないようにしなきゃいけないけど、
最後は気にせずガーっといけるじゃん。
坂井戸さんは、自分の深いところを見せるのが怖いじゃないの?」
向井くんにこう言われた時の坂井戸さんの表情、良かったですね。
これまでのストーリーでは見たことのない、ハッと気付かされた顔をしていました。
その後、向井くんと朝食を食べるという展開も最高。
環田さんとは食べなかった朝食を、向井くんとは自然に食べちゃう。
坂井戸さんにとって素を出せる相手、パフェのバニラアイスゾーンを楽しめるのは向井くんじゃないの?っていうことですよね。
ここの演出、セリフ回し、すべて素晴らしかった。
「VIVANT」のような考察要素でもなく、「silent」のように注視しなきゃわからない演出でもない。説明的過ぎないけどしっかり視聴者には伝わる、連ドラとしての理想的な見せ方ができています。
それに気付き始めた坂井戸さんの表情、マジ尊かったですね。
このドラマ史上一番かわいかったじゃないかな。
色んな女性が登場したこのドラマですけど、結局シン・ヒロインは坂井戸さんって訳ですよね。
しかしながら、環田さんの行動は頂けませんでしたね。
坂井戸さんが言う通り、独占欲からの行動にしか見えないもんね。
坂井戸さんに確認することもなく、突然「お付き合いしている」って言っちゃうのもね。
そんな感じで知り合いに紹介するなら許可欲しいよな普通。
でも、その話を聞いて「落ち度のない人なんていない。相手に自分の気持ちを伝えるべき」って言える向井くんの素直さは素晴らしいね。
物語序盤では彼の弱点だった単純明快さ、素直さが坂井戸さんみたいに人生経験積んじゃった女子には案外刺さるのかも。
次回予告はまさかの展開。
このまま向井くんと坂井戸さんの恋が走り出すのかと思ったら、まさかの美和子(生田絵梨花)再登場。
そして、勇気(岡山天音)と向井くんの妹・麻実(藤原さくら)の関係はどうなるのか。
怒涛の後半に向けて、目が離せないぜ。