zarusova

登山・旅で思ったことを書いていきます。 写真記事共にオリジナルです。

zarusova

登山・旅で思ったことを書いていきます。 写真記事共にオリジナルです。

マガジン

  • 〜標高5000mの氷河湖へ〜

    ヒマラヤ山脈旅行記

最近の記事

  • 固定された記事

天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day11〜

目覚めいつもより早めのAM5:30にアラーム設定していた、お気に入りのラップクルーKANDYTOWNの楽曲GetLightのイントロで目が覚めた。 昨晩は気持ちの昂りを抑えきれず、遠足前の小学生に戻った気持ちで眠りについたのはAM2:00ごろだった。 この日はAM7:00に登り始めることになっていたため、急いで身支度を整えて朝食に向かった。 ダイニングはストーブが灯いたばかりでまだ冷えていた。 昨晩、近くに座っていた客が食べていたパンが美味しそうに見えたためそれを注文

    • ZIPAIRで行く、アメリカ西海岸 7Days

      今夏訪れたアメリカ旅行記を記す。 ここに全てを置いてきた、欲しけりゃくれてやる。 San Francisco / Los Angeles 各3日間 Day0.5パッキングを前日に済ませていた私は、仕事を終え荷物をピックアップし成田空港に向かった。 今回のフライトは新規就航したJAL系LCCのZIPAIR 成田-サンフランシスコ直行便を選択した。 友人と合流しチェックインを済ませ、我々は夕食を取ることにした。 同行する元体育会系の脳筋が、出国前にラーメンを食べたいと言い出し

      • 天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day10〜

        目覚め AM6:15ごろ目が覚めた。 もう私に目覚ましのアラームは必要ない。 外へ出るとまだツアー客が出てきていなかったため、目覚めの一服を頂いた。 外には灰皿が用意されていて、この地には禁煙の流れは届いていなさそうだ。 外を散歩しているととても特徴的な顔をしたヤクが1匹歩いていた。 背中の毛が朝の冷え込みで凍っていた。 あたりがまだ薄暗く、モヤがかかっていたせいか、そのヤクが神々しく見えた。 そんなヤクの姿をカメラに納め、宿のほうに戻っていくとツアー客たちの

        • 天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day9〜

          整いましたこの日はAM6:30のアラームを待たずに目覚めた。 正確にはAM6:20ごろだろうか。 リズムが体に染み付いている証拠だ。 私の体は完全にヒマラヤモードに"整った"。 ひとつだけ変わらないのは手足の指先は起床した時必ず痺れていることくらいだ。 それ以外体調に全く問題はない。 6日目のルート この日はこれまで通り川沿いの谷の道を北上し標高を360m上げた標4470mのマッチェルモに行く。 急激な登りの道はなく緩やかに高度を上げていく。 谷沿いの代わり映

        • 固定された記事

        天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day11〜

        マガジン

        • 〜標高5000mの氷河湖へ〜
          12本

        記事

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day8〜

          GOD morning AM6:30のアラームで目が覚めた。 この日も手足に痺れが出ていたが、体調は悪くなさそうだ。 横を見ると大田原さんは既に起きていた。 外で眺めを楽しんでいるのか、それとも歯磨きだろうか。 光が差していて天気が良さそうだったため防寒対策を十分にとり、外に出た。 驚いた。 そこには人生最高の"朝"が広がっていた。 一瞬時が止まったような気がした。 ふと我に帰り、急いで部屋に戻ってカメラを取り出した。 そこから15分ほど夢中でシャッターを

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day8〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day7〜

          お洒落なブレックファスト AM6:30のアラームにかけていたアラームよりも5分ほど前に目が覚めた。 腹痛の症状はすっかりとどこかへ消えた。 その代わりに手足の指先に少しばかり痺れが起きる高山病の軽い症状が出ていた。 五分後のアラームと同時に大田原さんが目を覚ました。 前の晩のこともありこの日の朝食は外で食べることにしていた。 身支度を整えた私たちはすぐさま宿の代金を支払い、スタッフに別れを告げた。 ナムチェの町にはカフェが何軒かあったため泊まっていた宿から徒歩1

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day7〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day6〜

          合法的な二度寝 早朝に横で寝ている大田原さんが起きてガサガサと準備をしていることに気がつき目が覚めた。 そのまま宿の共用スペースでパンとスープの軽い朝食を取った。 大田原さんはそのまま近くの村まで足慣らしのハイキングに向かったが私はまだまだ眠たかったため二度寝を決め込んだ。 結局この日はAM10:00ごろまでだらだらと眠っていた。 しかしこの日に私を叩き起こす要因は一つもなく"快眠"の2文字だった。 高山病発症起きてからしばらくして腹が痛いことに気がついた。

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day6〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day5〜

          目覚め6:30のアラームで目が覚めた。 目覚めと同時に凍て付く冷気が肌を刺した。 かなり冷え込んでいた。 もちろん部屋に暖房など存在しない。 いかに自分が成熟した文化レベルの環境で生活しているかを身をもって体感した。 起きてすぐに宿の庭にある水道で歯を磨いた。 自宅では普段口を濯ぐときに生意気にもお湯を出しているが、ここの蛇口から出てきたのは凍る一歩手前まで冷えた水だ。 冷水によって眠気と物質主義の社会に媚びた自分を覚ました。 そしてすぐさま1本タバコを吸った

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day5〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day4〜

          最悪の幕開け「ドンドンドンッ、ドンドンドンッ!」 とてつもなく大きな音で目が覚めた。 何事かと思いドアの方に目をやると、ホテルの主人がずいぶんとキレた様子でこちらを見つめている。 寝ぼけていて状況がよく掴めなかったが、どうやら私は寝坊をしてしまったらしい。 腕時計を確認すると時刻はAM3:10だ。 主人は"迎えが来ているぞ、早く身支度にしろ"とブチギレている。 これが私が体験した、人生最悪の寝起きドッキリである。 眠すぎて何も考えられなかったが、幸い身支度は昨晩

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day4〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day3〜

          目覚め 朝9時ごろ、窓からさす光によって半ば強制的に1日が始まった。 長旅と2日目のジェットコースターのような展開による疲れがまだ体の節々に残っていることが確認できた。 この日の予定はゴーキョトレックに必要なトレッキングパスポート(通称TIMS)を発行する・トレッキング開始予定地ジリまでのバスの予約・不足している装備の買い足しである。 TIMSは宿泊しているホテルから徒歩40分程度にあるネパールトレッキング観光局で発行 できる。 観光局の近くにバスターミナルがあるの

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day3〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day2〜

          初めての朝あっという間に3時間のフライトは終わりタイ・バンコクにあるドンムアン国際空港に到着した。 次に乗る飛行機は同じバンコク市内の別の飛行場であるスワンナプーム国際空港から発つため、移動する必要があった。 事前にインターネットで調べたところ早朝5時よりドンムアン-スワンナプーム間の無料シャトルバスがあるとのことだった。 移動後のフライトもAM8:50発のためまだ時間に余裕はありそうだ。 3時間ほど時間があるのでまずはセブンイレブンでタイのソウルフード・パッタイとレ

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day2〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day1〜

          幕開け 起きたのは朝10時ごろだ。前夜は旅に期待を膨らませるあまりよく眠れなかった。 前日にパッキングを済ませていたため、この日準備することとしては、今回の山行で使用するトレイルランニング用のシューズを調達することくらいだった。  お目当のアルトラ社製ティンプトレイルのブルーの在庫を見つけたのは聖蹟桜ヶ丘にあるショップだったため成田空港に向かう前に寄っていくことにした。 夜の便までに時間はたっぷりあるが家にいてもウズウズしてしまい、気持ちが落ち着かないので11時ごろ家を

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜Day1〜

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜エピソード0〜

          エピソード0 昨今のコロナ禍によって我々の旅の機会は奪われ、悶々とした日々を過ごしているのは私だけではないはずだ。 そんな日常の中で私は過去の旅に思いを馳せている。 2016年春、大学に入学した私は山の魅力に取り憑かれた。 そこからの4年間、趣味としてはもちろんのこと、何か思い詰めたりしたときには必ず山に足を運んだ。 屈強な精神力を持ち合わせていない私には都会の雑踏や雑音が堪えた。 大学生特有のカーストは肌に合わず、街を歩けば常に誰かの目線を感じずにはいられなかった。

          天空のオアシスへGOKYO LAKE〜エピソード0〜