マガジンのカバー画像

へっぽこぴーりーまんの 書紀~社会人の失敗体験記

48
ぼくの きた みち つつみかくさない ありのまんま ナサケナサ ハズカシサモ トキハナッテ … これまでの社会人生活を失敗エピソードベースで書き綴っています。こんなアホなや…
運営しているクリエイター

#CHAGE_and_ASKA

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.2

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 新潟編vol.2

分析係の仕事

早速ボクは分析係の仕事に入る。
分析係の仕事は、単調な作業の繰り返しだった。
クレーム品の分析。

・魔法瓶の保温効力を確かめるため、熱湯を入れて熱の逃げを確認する。
・計測機を使い、穴の空いている箇所がないか確認する。
・水の漏れがないか振って確認する。

全ての検査業務はマニュアルに沿って淡々と行われる。
新入りのボクはベテラン派遣社員 鈴木の指導を受けることになった。

特に

もっとみる
へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編⑥

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 東京編⑥

(→前話より)

高鍋の顧客引き継ぎ

ボクは新潟の退職する、高鍋の客先を引き継いだ。
高鍋はクセが強かった。古くからの付き合い顧客を担当していた。
高鍋が高齢で、文書を残すタイプではない。かなりクセのある営業をしていたことは引き継がれる側としてはかなりキツかった。
悪気はないのだろうが、高鍋の話が異常に長く要点を得てないことも多く、引き継ぎは苦行だった。
高鍋の主要顧客は、カタログ業者だった。

もっとみる
へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 11話

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編 11話

(→前編より)

クラスJシリーズ不採用前夜

売れに売れていたクラスJシリーズ不採用。
その場面は中国地方の某ホームセンターだった。ボクの予算のなかでは上位に入るメイン顧客だった。
それまで競合の水筒は採用されていたが、あくまでメインは自社の製品だった。
担当バイヤーは有藤氏。有藤氏は30代なかばのやり手のバイヤーだった。
提案前に、問屋と打ち合わせ。
打ち合わせた上で、有藤氏との選定会前の打ち

もっとみる
へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編⑩

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編⑩

(→前編より)

好転しない状況

ボクに彼女ができ、武道で体も鍛え始めたが…仕事は一向に好転しない。
2社目の大阪の職場には5年在籍したのだが、2年目、3年目とボクに見切りをつけたのか担当が減らされていく。
2年目、3年目と組織の若干の組織再編があり、2年目に中堅社員の武頼(39 歳)、4年目に新卒4年目の中田(26歳)が配属されてくるが特に人間関係でも好転はなかった。
担当も中田につけた一方、

もっとみる
へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編⑨

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編⑨

(→前編から)

モノクロの生活

2社目。とにかく好転のきっかけが掴めない日が続く。
ボクの売り上げ予算構成比は、営業所の1割程度でインパクトがない数字。
影響度として少なかった。
地方の担当先がメインとなり、ストレートに言うと「うまみのなく、かつ、成果があがりにくい客先」を押し付けて持たされていた格好だった。
つまり、営業活動に対して、効果が出にくい。
売上のインパクトが少ないから、雑用は右肩

もっとみる
へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編⑧

へっぽこぴーりーまん書紀〜2社目編⑧

(→前編から)

ボク独自の管理ルール

ボクの指導を任された淡路(仮名)は、諸々ボク独自のルールをつくり始める。

ボクだけ週間行動計画の提出を義務付け

手分けしてしていた事務所の雑用をボクの業務として固定

基本的に営業はある程度大人として自由な裁量が任されていたが、ボクに対しては独自に管理を強化。いわば子供扱いになった。何をするにも自由に行動できない。最終的に仕事のほぼ全ての裁量を奪われた

もっとみる