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ちっぽけな生活

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一介のOLの精一杯の日常
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2020年10月の記事一覧

#62 火曜日、最終電車

#62 火曜日、最終電車

アルコールの残る身体で最終電車に駆け込む。
しきりに褒められていた。
あの部署でよくやってる、という台詞は誰しもが言われたことがあるのだろう。
男のみの飲み会に混じることは多いけど、今日は立ち位置が掴めず少し疲れた。
みんな愛する人に休日を使うのを躊躇うようなことばかり口にしていた。
しょぼしょぼと悲しくなっていた。
やっぱり私はお伽話みたいな綺麗な愛ばかり夢見ているのかもしれない。
ああ疲れた。

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#61 時間に追われたくない

#61 時間に追われたくない

社会人になって、自分で自由に使える時間は明らかに減っている。
仕事で疲れ切って退勤後に何もする気が起きなくなる夜や、体調の悪い夜は仕方がないが、以前からの惰眠をむさぼる習慣が完全に足を引っ張っている。

前は良かった。惰眠を貪っても残った時間は今より潤沢にあったから。
今、それは確実に通用しない。

しかし、私はどうも時間に追われるのが苦手である。
どうしてもスケジュールをがちがちに組んでこなして

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#60 背筋をシャンと

#60 背筋をシャンと

昔おばあちゃんに、よく背中をポンと叩かれて、「背筋をシャンとしなさい、かっこ悪いわよ」と言われた。
おばあちゃんはそれはそれは素晴らしく優しい、おおらかなおじいちゃんと楽しく暮らしいていて、しかし不慮の病でおじいちゃんを亡くして、萎むように元気を失っている。1年もとうに過ぎたが、会う度に身体が小さくなっていき、私はそれを見てはいつもこっそり泣いている。
どんな人にも別れがある。
どんな人にも悲しみ

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#59 社会に慣らされること

#59 社会に慣らされること

パクボゴムが良い。最初は人に勧められてなんとなく流してしまったが、ドラマやバラエティで彼を見ていると実直で裏表のない青年だと伝わってきてハマってしまった。彼の実家の家訓は「今日を最後だと思って最善を尽くす」だそうで、素敵な人柄の家庭あっての青年なんだなと思う。

「青春の記録」(NETFLIX)おすすめです。

最近とても忙しかった。とてつもなく…やっと休みの今日だが、疲れが取れない。朝から死んだ

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