【短歌十首】新型コロナ感染記その1
B.C.はBefore Covid-19 紀元前にはもう戻れない
「コロナはもう罹ってもいい病気」なら代わってくれよ熱、咳、倦怠
三十八度台後半出ても即日で受診できない先進国よ
医師と我隔てるビニルカーテンの留め具のパンダ満面の笑み
陽性を淡々と告ぐ看護師のその淡々さよ心強し
七日間療養はまさに非常時 災害用の非常食解く
一日の新規陽性者のうちの一人は私、私はここに
このつらさ無かったことにさせぬため陽性者登録申請す
午後三時カーテン引いた寝室の闇は夜より暗澹の闇
ポカリ一杯、服薬で水二杯飲み、トイレ近くておちおち寝れず
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