【ファシリテーション】広げて絞る流れを意識しよう
会議などのファシリテーションは、確かに難しいです。
基本的な流れは、「ゴールを決め」、そのうえで「広げる、軸を決める、絞っていく」の3つです。
・ゴールを決める
その会議で何が決まればいいか、どこまで深く掘り下げたらいいかという線を決めておきましょう。これを、言葉にして会議の最初に全員で共有しておきましょう。「今日の会議のゴールは、○○を××することです」
・広げる
最初は、議論のネタがたくさん出てくるように、可能な限り色んな意見を聞く。これが「広げる」です。そのゴールに向かうために、何を話さなければならないか、この会議に向けてどんなことを考えてきたか、みんなで共有しておかねばならないことはあるかなど、皆の共通認識を広げるために、とにかくたくさん話してもらうことです。
・軸を決める
これは会議に出席している皆が、どういう軸で何を議論すればいいか、ということを提示することです。たとえば、何を期待するか、予算をどの程度使うか、どうやって自社ならではの特徴を出していくか。
・絞っていく
先にあげた軸についてそれぞれ話しながら、それぞれの結論を出す。その結果、絞られてきた候補から軸に合うものを選出し、評価し、最終的には、皆で多数決でもして、決めてもらう。
これはどういう作業かといえば、主張と根拠のピラミッドを会議で作り上げていくということです。まず、「広げて、軸を決める」というプロセスは「根拠の枠組みをどう作りましょうか」ということです。枠組みの中身はさておき、3つの根拠はどんなハコにするかを、色んな意見を聞きながら決めていくプロセスです。次に「絞っていく」というのは、そのハコの中にどんな根拠が入って、結論としてどれを使っていくという、内容を決めていくプロセスです。会議のゴールはピラミッドにおける結論です。
結論を決めるうえで、会議の参加者は根拠を明確にし、その決定に自信を持ちたい。だから、根拠のハコはしっかりと議論して作る。さらに、他に検討する要素がないということを共有しておくため、最初に様々な意見を聞いておくことです。
【広げて絞る流れを意識しよう。】
「1分で話せ」 伊藤羊一著 より
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