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あなたも染井為人さんに染まらせたい。


これは止まらない。ページをめくる手が。
魅力を3つ語らせてほしい。



市の図書館から、東野圭吾さんをすべて借り切ったあのときみたい。

乳幼児の世話の息抜きがミステリー小説だったわたし。乳をやりながら恐ろしい母だ。

東野圭吾さんは、ガリレオが放映された直後だったか、おじに勧められてハマり一気に読んだ。
母に2人まとめてもうやめなさい、と叱られるくらいハードカバーを借りた。
今も新刊がでれば胸おどる、大好きな作家さんだ。


そして染井為人さん。
note友達moonさんのおすすめで知った。

再び、まだ読んでない本を数えては安心する
推し作家さんに出会えるなんて、この世は捨てたもんじゃない。


染井さんをXでフォローした。すごい時代だ、
作家さんのつぶやきが見れるなんて。
わたしの推しポストにいいねをしてくれて、
全わたしが泣いた記念すべき一枚。
染井さん、お財布見つかってよかったです。

狂気乱舞。染井さん、イケメンよね。


今4冊目に手を出そうとしている。
通勤電車で染井さんの世界に熱くなっている。

「正体」、「悪い夏」、「震える天秤」ときて。
次は「正義の申し子」に手をつける。

「悪い夏」は2017年の彼のデビュー作だが、
文句なく面白かった。年末に帰省した3日間で読み切ってしまった。Kindleにはいつも彼の名前がある。
着いた新大阪駅のの本屋さんでは「悪い夏」でこの冬?一番面白い!とポップが立っていたな。

グダグダ感満載のワルと、その取り巻く環境、そしてオチにぞわっとする。



正体は2024年〜現在映画が絶賛公開中。
悪い夏は2025年3月映画化される。
「正体」はWOWWOWドラマで亀梨くんが、
映画では横浜流星くんが
主演している。
「悪い夏」は北村匠海さん主演の「クズとワルしかでてこない」映画である。
キャッチコピー神か。


しかし、男性だけで観る映画を決めるようなわたしではない。断じてない。
夜中に亀梨君の鏑木に思わず涙したけれども。悪い夏も楽しみにしているけれども。



染井為人(そめいためひと)

1983年千葉県生まれ。芸能マネージャー、舞台演劇ミュージカルプロデューサーなどを経て、2017年「悪い夏」で横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞。同名作で小説家デビュー。その他著者に「正義の申し子」「震える天秤」「正体」「海神」「鎮魂」などがある。

Amazon著者説明より



染井さんの作品の魅力を3つわたしがあげるなら、
そうひとつめは目の前に情景やセリフがまざまざと浮かんでくるところである。だから映画化にも適している。
「震える天秤」では、フリージャーナリストの律が取材のためにある村に出かけるのだが、そこの会話がすべて方言なのだ。だから、リアルで目の前で喋っているかのように浮かんでくる。
目の前で老人が、女の子が、語り掛けてくる。

どの小説を読んでもどれだけリサーチをしているのか、会話表現が圧倒的に丁寧でリアルティに満ちている。
だから読みやすく、すっと入っていけるのだ。


2つ目はキャラに必ず人間味が感じられるところ。
どんな悪人キャラでも、どんなクズと表現されているキャラでも、
愛すべき人間味が感じられる。

悪い夏では生活保護の不正受給者がたんまりと出てくるのだが、悪として登場する人物にも必ず人間味が感じられるから、完全に否定する、自分と断絶することなどできないのだ。
ああ、これはわかるよなあ…とちらりと
思ってしまう。

3つ目は社会の闇への切り込み方
まるで見てきたかのように
リアルに、リアルに刻まれていくページに
引き込まれていく。
自分が知らない社会の闇をぞくぞくするほど
のぞける。
いい子ちゃんで終わるような甘ったるい小説ではない。社会派ミステリ作家染井為人氏は、
軽快に社会の闇の入り口を切り拓くのである。
小難しいテーマも、彼にかかれば、
キャラがいきいきと目の前で闇の中で
もがきだすのだ。




ああ、愛を語ってしまった。


あなたもぜひ染まってほしい。
そして、一緒に愛を叫んでほしい。
ソメイズムの入り口はすぐそこだ。




本日もお付き合いいただきありがとうございました。恋愛小説ではもうときめかない大人に
なっちまいました…。

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