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【今でしょ!note#144】癖が強いと感じる人ほど強力な仲間になる

いかがお過ごしでしょうか。林でございます。

皆さんの周りには、「癖が強い人」はいらっしゃいますか?

学生時代までは、自分と趣味嗜好が似ている人たちを選んで友人として接していても毎日を過ごすことができるため、あまり「癖が強い人」と対峙する機会はないかもしれません。一方で、社会に出ると、本当に色んな人がいるのに気が付きます。

先日、0歳の娘の保育園の入園式に参加してきましたが、同じ地域に住んでいる保護者でさえも、結構みんなキャラが違いバリエーションに富んでいるという感想を持ちました。

特に、仕事のシーンになると、もちろん同じ会社の中にも色んな人がいますし、別の組織の人と協力して何かを成し遂げるシーンも多くなります。
そこで「癖が強い人」、別の表現をすると「職人のような人」「(ネガティブですが)一見面倒くさそうな人」という方がイメージしやすい方もいるかもしれませんが、いわゆるコミュニケーションが取りやすいバランスが取れていそうな人ではない人とどのように接していくのが良いのか、という点に関する考えをまとめました。


「癖が強い人」は放置しがち

私自身もこれまでの仕事生活においては、多くの「癖が強い人」に出会ってきました。自身の経験では、こういった方は同時にプロジェクトのキーパーソンであることも多いです。
一方で、コミュニケーションコストが高いのも事実で、ふわっとした知識や意見で接すると、冷たくあしらわれることも多いです。だから、プロジェクトの中ではこういった方々とのコミュニケーションを敬遠する人が出てきやすい傾向がありました。

平たく言うと「面倒くさい人」を面倒くさいから放置してしまうんですよね。極力こういう人とコミュニケーションを取らなくても済むようなポジションに自分を置きたくなる。気持ちはよく分かります。

だから、何かの仕事を進めるときによく見るのは、比較的コミュニケーションがしやすい人からアタックしていくアプローチです。
当然、コミュニケーションがしやすくて、かつ専門性が高い、リーダーシップがある人もいるのですが、「ただコミュニケーションが取りやすいだけの人」が一定いるのも事実です。

だから、色々と話しかけやすいのですが、いざ仕事の中身の議論になると、そっとフェードアウトしてしまい、自分の意見を言うことをしないので、いざというときに頼れないケースもままありました。

「癖が強い人」ほど頼りになる

一方で、自分の経験を振り返ると、「癖が強い」と周囲に認知されて、敬遠されがちな人ほど、ピンチの時には助けられてきました。

以前紹介した伊賀泰代さんの「採用基準」でも、「リーダーシップがある人」の見極め方は簡単だと書かれていました。
それは、「自分や自分の愛する家族とクルーズ旅行に行って船が沈みそうになったとき、誰のボートに乗りたいか」という話です。

このようなピンチの場合には、ピンチから逃れること、助かることが第一目的になるので、そこに最も近づけてくれると感じる人を選びます。

ぶっきらぼうで文句ばかり言う人であっても、「この人であれば自分と家族を救ってくれる」と感じれば、迷わずその人が先導するボートに乗ります。普段はコミュニケーションがしやすくても、「この人のボートに乗ると生き延びれるか不安だな」と感じれば、選ばれないと言うのは想像しやすいでしょう。有事の際ほど人間の真価が問われると言うのは、真理だと感じます。

そもそも「癖が強い人」と言うのは、自分なりに考えたり、それまで向き合ってきたことから学んできたことから、自分なりの仕事のポリシーを持っている人が多いです。

仕事のポリシーを持って取り組み続けてきたからこそ、あるプロジェクトで「有識者」のポジションを獲得できているはずです。
表面的に取っ付きにくい人かどうかと言うよりも先に、「有識者が有識者足るプロセスをどのように歩んできたのか」と言う点に対して、まずは敬意を払うのが先だと思います。

自分で試行錯誤して時間をかけて考えてきた人が、「何となく気になるから」とか「誰かに聞かれたからそのままスルーして聞く」みたいなスタンスのふわっとした人に対して「こいつ考えてないな」と感じてぶっきらぼうになるのは当たり前です。

だから、「癖が強い人」の協力を得る必要があるときには、自分も同じように目の前の問題に向き合って、自分なりの考え・意見・スタンスを明確に出すことが大切です。
相談に来た人自身に答えがなく「この仕事をこう進めたい」という明確な意思が感じられない。そう言う人に何かを聞かれて、真剣に向き合うことが馬鹿馬鹿しいと感じるのは、まぁ人間として自然なリアクションなのかなと。

「癖が強い人」に認められよう

私は、「癖が強い人」に対してこそ、その人が有識者たるポジションを勝ち得たプロセスに敬意を払いつつ、変なプライドは捨てて「教えてください!」のスタンスで粘り強く飛び込み続けることが大切だと考えています。

もちろん、自分の考えが浅くて、突っぱねられることもあるでしょう。
でも、それも気にせずにリベンジ続けるのです。自分の頭で腑に落ちるまで考えて、分からないことを分からないままにしない。自分で理解できるまで、紙に書いたり話したりして食らいつき、自分の意見を持つことが大切です。

自分の意見やスタンスを持って接すれば、「癖が強い人」もそれを無下にすることは経験上少ないです。その意見が自分のポリシーと異なっていても「こいつはこいつなりによく考えてきたな」と言うのが伝わり、逆に良好な関係構築のきっかけになります。

「癖が強い人」に認められることほど強力な武器はなくて、そう言う人は気にしていないようで何となく自分のことを気にしてくれていて、ピンチに陥りそうなときにはそっと助けてくれたり、本当にまずいと感じて相談したら、必ず助けてくれます。
だから、「癖が強い人」に認められるまで、「癖が強い人」のところに足繁く通って、勝手に弟子入りするみたいな動きができる人は本当に強いです。

特に入社年次が浅く経験が少ない人が仕事で成果を収めていく上では、いかに「癖が強い人と仲間になれるか」にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
その過程は非常に泥臭く、面倒くさいと感じるものばかりだと思いますが、そういうところにこそ、本質的に大事なものがあります。

早めに相談するとか、自分の頭で考えたことを書いたり言葉にしたりしてぶつけることをせず、「癖が強い人」の協力をうまく得られない状態では、仕事でパフォーマンスを上げていくこともかなり難しいです。実際にそういう人を多く見てきました。

4月になり、新しく入社した社員の方も多いと思います。
特に今年から社会人の仲間入りした皆さんに対して、これから出会っていくであろう仕事における「癖が強い人」を敬遠せずに、リスペクトして等身大の自分でぶつかり続けることで、困ったときに助けてくれる協力な仲間になってくれますよ、という話をしました。

それでは、今日もよい1日をお過ごしください。
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林 裕也@30代民間企業の育児マネージャー
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