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スタートアップ起業家がメンタルを病みやすい6つの理由

少し前から以下のように起業家のメンタルヘルスに関して書かれた記事が散見されると思っていて、今日はそこについての話を。
ちなみに、以下のリンクあたりがそれで、これらによると起業家の3〜5割程度がメンタルになんらかの問題を抱えているそうです。
成功話の裏側は語られない ── 世間には知らされない起業家のメンタルヘルス事情
「起業家うつ」増加の実態、メンタルヘルスを損なう6つの事情

実際僕も2014年の夏あたりは結構大変な精神状況で、いやだいやだと思いながらメンタルクリニックに行ってみたりもしたので、そこらへんの経験も踏まえて書いてみます。

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1. ストレスや負荷がでかい

もちろん、どこかの会社に属して働くのは楽だ!と言いたいわけではないですが、やはりそこに存在するストレスはやや異なります。
毎月減っていく現金、組織のこじれ、事業将来についての不安。
さらに、多くの場合において(特にうまくいっていない時ほど)経営者のストレスや仕事量は多くなる傾向にあります。

2. 構造的に事業が安定しない

1と関連した項目ですが、スタートアップでは黒字を出さないことが基本です。
Amazonがその最たる例ですが、黒字を出す余裕があるのであれば将来への投資を行い事業拡大速度を上げることを求められるからです。
そうなると事業継続のために資金調達という不安定な選択肢に、企業の将来を委ねる状況に陥ってしまいがちです。

3. 相談できる人が少ない

しんどい時に社長が相談できる相手の選択肢は少ないです。
なぜなら、自分や自社を信じてくれているメンバーに、そこへの不安を漏らすことはよっぽどの信頼関係がないとできないからです。
また、投資家に相談することも難しいと思っていて、なぜならそこで新規・追加投資の芽が摘まれる可能性があるからです。

4. 理解してくれる人が少ない

スタートアップ社長が抱える悩みは少数派で、それを理解してくれる人はほぼいません。
例えば僕も冒頭で述べたようにメンタルクリニックに行きましたが、「資金調達とはなんなのか」について説明して面談時間は終わりました。
もちろん、同じ立場であるスタートアップ経営者であればその悩みを理解してくれる人は多いですが、基本的に彼らも忙しいので毎回頼るのは難しい。
とはいえ僕は彼らを頼ってそこに助けられてきたのでごめんなさいだけどとても感謝しています。

5. 弱みを見せることが苦手な人が多い

僕はオンラインでは真面目で固そうに見えるんじゃないかと思いますが、普段は明るくて冗談ばかり言うようなタイプです。
なので自分の暗い話をするってのがどうにも苦手でしたし、周りの経営者を見てても自分の弱いところを見せられないタイプが多い印象を持っています。
例えば僕は大学受験時の夏に父親が突然死しているんですが、その時も周りの人にはほとんど言えませんでした。
ただ、起業後のしんどい時に「あ、1人で抱えてたら死ぬわ」と思い人に相談できるようになったので、これは起業して起こった良い変化の1つだなーと思っています。

6. 逃げ道が少ない

僕はどこかの会社に勤めている友人が仕事でとても苦しんでいる場合、早めに辞めた方がいいという話をします。
冷たいかもしれませんが、会社はその人がいなくてもなんとか回るしその方の健康・人生のほうが大事だと思うからです。
ただ、その方が会社を経営している場合はなかなかそのアドバイスはしづらいです。
もちろん、その方の人生が大事だということに変わりはないのですが、代表者が辞めるインパクトはその会社にとって非常に大きいので。
とはいえ命よりも大事なものはないのでそこにこだわり続ける必要はないと思っていますが、その選択を取りづらい気持ちは痛いほどわかります。

まとめ

ちょっと長くなったので、そこからどのように立ち直ったかについてはまた改めて書くつもりですし、ここらへんを解決できるサービスを直近でやろうと思ってます。
あと、しんどい方はお気軽に頼ってもらって大丈夫なので遠慮なくご連絡をー!

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ITベンチャーに新卒入社後2012年創業 複数回エクイティ・デッドでの資金調達を行い各種事業を行う 2015年に既存事業譲渡と訪日旅行者向けWebメディア立ち上げを並行しつつ、 2016年にフジメディアホールディングスグループに数億円でバイアウト 2019年から福岡で2度目の創業