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『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください...』吉本ユータヌキ著

こちらのnoteは、サンクチュアリ出版さんの企画「正直レビュアー」にて、ご恵贈いただいた書籍のレビュー記事です(PRを含みます)。

仕事をしたいのに、どうもやる気がでない。モチベーションが上がらない。「やらなきゃ」と思っていても、動けなくて後悔する日々……。多かれ少なかれ、誰もが経験する悩みではないだろうか。漫画家・イラストレータの吉本ユータヌキさんも、そのような悩みを抱えていた。

そんな吉本さんが、「やらなきゃ」ではなく「やりたい」で動ける自分になるために、憧れの人からモチベーションを上げる方法を教えてもらい実践。その様子を書籍化したものが、『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください…』だ。

『何をするにもやる気がでないので30秒でモチベーションを上げる方法を教えてください…』吉本ユータヌキ著(サンクチュアリ出版)

多様な職種の8人が教える80個のやる気術

初めて本書を読んだ時、取材協力者の多様さとアイデアの数に驚いた。

【取材協力者】
・精神科医の樺沢紫苑さん
・作業療法士の菅原洋平さん
・ブックデザイナー・習慣家の井上新八さん
・声優の佐々木望さん
・ディレクター・プロデューサーの石井玄さん
・天台宗正明寺法嗣のえしゅんさん
・心療内科医の鈴木裕介さん
・野球選手の川崎宗則さん

「取材協力者プロフィール」より

本書では精神科医や野球選手など、さまざまな分野で活躍する8人が、それぞれ10個、合計80個のやる気術を教えてくれる。これだけあれば、自分にあった方法と出合えるかもしれない。

なかでも私は、精神科医である樺沢さんの「自分のオープニング曲を流す」が目に留まったため、試してみることにした。

好きな音楽を聴くとドーパミンが分泌され、テンションが上がります。プロレスラーの入場曲やテレビアニメのように、自分のオープニング曲を決めてみるのはいかがでしょうか?

モチベUP03「自分のオープニング曲を流す」より

オープニング曲という言葉に、「ただの一般人ですが……」と多少の恥ずかしさもあり気が引けたが、要は好きな音楽を聴けば良いとのこと。大掛かりな準備や細かい手順があるわけでもない。気軽に始められるのはとても嬉しい。

実践してみた感想とその他のアイデア

ちなみに今回は、オープニング曲にm:a.tureの『希望、一縷。』を選び、吉本さんがエンディング曲も決めていたので、私も和楽器バンドの『月下美人』を流すことにした。

継続して5日目になるのだけど、確かに良い。好きな曲の影響で気持ちが明るくなり、おかげで良い気分のまま仕事を始められる。そして、エンディングはバラードを選んだのだけど、その選曲も正解だったらしい。仕事で疲れた頭に、しっとりと響く感じが心地よくて堪らない。自然と肩の力も抜け、「明日も頑張ろう」と思えた。

好きな曲ゆえに繰り返し聴いてしまい、なかなか仕事を始められない日もあったが、確かにモチベーションは上がる。オープニング曲(とエンディング曲)を流すアイデア、ぜひともおすすめしたい。

そして、それ以外にも下記のアイデアや考え方を取り入れている。

・「役に立つ/立たない」の判断を脇に置く
・未来の自分に指示書を残す
・不安の中に「メリット」を探す
・批判されたら相手の立場を考える

このほかにも『スプラトゥーン』を活用したユニークな方法や、「コーヒーとナッツを用意する」といった挑戦しやすい方法など、さまざまなアイデアが登場する。気になる方は、一度手にとってみると良いかもしれない。


とはいっても80個もあるのか……と思った方へ

80個というと結構なボリュームなので、不安になったり構えたりする気持ちもわかる。もし、「1から80まで読める自信も気力もない。でも知りたい!」と思った方は、まずは右ページだけ見ると良いかもしれない。

本書を開くと右ページには、アイデアの名前と吉本さんが描いた漫画、左ページには取材協力者の解説と吉本さんの感想が載っている。そして、漫画には吉本さんが実践している様子が描かれているため、「あ、こういう方法なんだな」と大まかな内容を知ることができる。そのため、右ページを読み興味をもったら左の解説や感想も......、という読み方もありかなと思った。

とはいえ、そもそも一度にすべてを読む必要もないので、「とにかく、早く自分にあう方法が知りたい」と思った方は、紹介した方法を選択肢のひとつとして考えてみてほしい。

個人的には、左ページの解説のおかげで紹介したアイデアがなぜ有効かを知ることができ、納得したうえで取り組めた。吉本さんの感想も、アイデアにアレンジを加えたり、おすすめのアイテムを紹介したりしていて参考になったため、できれば左ページも読んでほしいと思っている。

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鶴田 有紀
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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