sakaguchi yuto

リクルート、事業再生コンサルなどを経て、キヅキウム株式会社創業。チームの「間」にある対立、コミュニケーション不全の解消、チームコーチング・コンサルティングを行っています。組織と関係性のシステムコーチORSCC

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  • チームコーチング

    パートナー、家族、組織等人と人との「間」にある対立、行き違い、コミュニケーション不全等の解消、チームとしての機能回復、向上のためのチームコーチング・コンサルティングを行っています。お問い合わせはyutosakaguchi@gmail.comまで

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チームコーチング(家族/パートナー/組織等チームの「間」にある対立、行き違い、コミュニケーション不全等の解消)

私のnoteをご訪問くださってありがとうございます。 これまでいくつかの会社で採用のお手伝いや、事業運営の支援を行ってきました。順風満帆のキャリアを歩んだわけではなく、10のしんどいことがある中で、1の嬉しいことがあるくらいの社会人生活を送ってきました。 しんどいことも嬉しいことも、どちらも人間関係に紐づいている。 自分が活かされていて、貢献できているという状態であれば幸福だし、 反対に自分らしくない時間が増えると調子が落ちていく。   キャリアの初期は、自分がどんな

    • 【読書】対立の炎にとどまる

      本書は対立との向き合い方について書かれています。 原著のタイトルは「sitting in the fire」。対立を解消するには、その中に座ることと主張しています。 このアプローチは、日常私たちが考えている対立との向き合い方とは違い、解決のための方法論や技術論ではない、対立の本質的な理解を試みようとしている、迫力のある本です。 ちなみに本書で扱う対立とは、人と人との間の関係性において起こる小さないざこざから、国家間の戦争のような大きなものまで含みます。 たとえば夫婦の

      • 組織変革を進めるための指針:コッターの8STEP

        研修や組織開発のお仕事のご相談をいただくのは、なんらか会社の現状を変えたいという思いからくるものだと思います。つまり、変化をどうやって起こすかがテーマだと捉えることもできます。 では、人や組織はどのようなプロセスを経て変化していくのでしょうか? 変化のプロセスを知っておくと、見通しがもてますし、ある程度、意図的に変革をマネジメントできるのではないでしょうか。 今回、そのために非常に役に立つコッターの変革理論をご紹介したいと思います。 コッターは、組織を変えていくために

        • 【読書】50代からの幸せな働き方

          私は今40代半ば。健康に暮らすことができたと仮定したら、ちょうど人生の折り返し地点に差し掛かる時期。人生の選択肢が狭まる中で、少しずつ、どう登っていくのかだけでなく、どう下っていくのかということも考える時期に差し掛かってきたと言えます。 同年代の方は社会人としてここまで20年~30年ほどキャリアを積んできたことになります。大多数の方は、自分なりの専門領域が定まってきていると思います。そのことは強みである一方で、変化には相応の抵抗を感じてしまうという面もあるでしょう。 本書

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          【読書】ネガティブフィードバック 「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術

          皆様は言いにくいことを伝えることができていますでしょうか? かくいう私は、苦手意識があり、とてもできているとは言えません。 何かアイデアを出したり、意見を戦わせること場面において、言いにくさを感じることは比較的ありませんが、人に対してネガティブなことを伝えるとなると、かなりのハードルを感じます。 そもそも、得意だという人はいらっしゃらないかもしれません。皆さんそれぞれ悩んでいらっしゃるのではと思います。 理由はなんといっても、相手との関係性を悪化させてしまうからではな

          【読書】ネガティブフィードバック 「言いにくいこと」を相手にきちんと伝える技術

          どんな経験を得てもらうか上司と本人で合意してますか?

          社会人の学びの7割は職場の経験から得られると言います。 自身を振り返ると、営業マン時代は、お客さんの前でプレゼンをして、「まわりくどい」とか「意味がわからない」等とフィードバックをもらいながら、自分の話し方や相手に与える印象を理解していきました。 これらは、実際に行動してみて、反応がかえってくるからこそわかる学びでした。まさに経験からしか得られなかった学びだと思います。 自分の強みはどんなところで、反対にどんなところは弱いのかも徐々に見えてきたというのが実感です。 た

          どんな経験を得てもらうか上司と本人で合意してますか?

          双方の立場をこえたところにある解決策

          今回は、ある職場にかかわったときの事例を共有したいと思います。 その職場は、雰囲気が悪い状態がずっと続いているとのことでしたので、皆さんに集まってもらい、チームでどんな問題が起きているのか出してもらうことにしました。 すると、 ・仕事が属人化している ・個人に負担がかかりすぎている ・離職者が続き、常に人手不足である と現状に対する不満がたくさん出てきます。 続けて、「なぜ問題が起きているのか?」「なぜ問題が解決されないのか?」と皆さんに聞くと、 ・マネジャーがわ

          双方の立場をこえたところにある解決策

          自分のふるまいを映像で見返して気づくこと

          最近、自分が研修で話している様子を、映像で自分で見るという機会がありました。 自分の振る舞いを自分で見るという経験、これがとてもインパクトがあります。 よくスポーツ選手が自身の動きを映像でチェックしたりすることがありますが、あれはおそらく、自分では意識しているつもりでも、映像で見るとフォームが崩れているということなどを確認しているのだと思います。 自分の感覚と、実際の映像は意外と一致しません。修正を繰り返し、感覚と実際のフォームが合ってくると、パフォーマンスにつながると

          自分のふるまいを映像で見返して気づくこと

          【読書】リーダーシップに出会う瞬間

          ”先頭に立って人を導く”、”上に立つ人が発揮する” 少し前までのリーダーシップの一般的なイメージはこのようなものだったと思います。 一方で、近年のリーダーシップとは、誰もが発揮するもの。 もっと言えば、その人らしさとして自然と発揮されているものと定義されるようになりました。 本書もそのような、誰もが発揮するものとしてリーダーシップを捉えています。そして、なんといってもこの本の特徴は、一人の女性が成長していく物語を通して、その本質について手触り感を持って学べる点にあると思い

          【読書】リーダーシップに出会う瞬間

          嫌いな相手に対してどのように働きかけるとよいか

          仕事で組織にかかわると、上司や会社への不満をお聞きすることがあります。 組織では、意に添わなくても従わなければいけないという構図がありますので、ほとんどの方は、程度の差はあれ、どこかで自分の気持ちを表に出せずに我慢したり、諦めたりと折り合いをつけて仕事をしている部分があるのではないでしょうか。 ボスマネジメントという言葉もありますが、部下であるメンバーの方から、 上司に対して積極的に働きかけ、自分の要望をある程度は叶えていけるように動くあり方やスキルを身につけられたら、長

          嫌いな相手に対してどのように働きかけるとよいか

          【読書】組織不正はいつも正しい

          不正や不祥事は特別な会社にだけ起きるのではなく、どんな会社でも起きうるもの。ちょっとした顧客対応、ものづくりの一工程、SNSでの一つの発信、、、今はどんな会社でも何かの拍子で大きなリスクに直面することがあ りえます。 犯罪学者ドナルド・クレッシーが理論化し、その後、公認会計士であったスティーブ・アルブレヒトが精緻化した「不正のトライアングル」では、不正に手を染めてしまう原因を「機会」「動機(プレッシャー)」「正当化」という3つの要素で説明しています。不正ができるチャンスがあ

          【読書】組織不正はいつも正しい

          業務を教えたり、寄り添うことでは成長実感にはつながらない

          富士ゼロックス総合教育研究所(現パーソル総研)は毎年人材開発白書を発刊しています。 バックナンバーは以下で無料ダウンロードできます。 https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/publication/wp/ 毎年、非常に示唆に富む研究内容が発信されていますが、その中で、2009年の「他者との“かかわり”が個人を成長させる」は、今見てもとても参考になる内容なので、今回ぜひご紹介させていただきたいと思います。 職場での”かかわり”がテー

          業務を教えたり、寄り添うことでは成長実感にはつながらない

          【読書】組織になじませる力

          4月から新入社員を迎えたという会社も多いのではないでしょうか。 しかし、GWが明けて早くも離職者が出てしまった…という声もちらほらお伺いします。人手不足の中、新卒も中途もかつてないほど辞めやすい環境になっており、注目されているのが「オンボーディング」という考え方です。   本書ははじめての「オンボーディング」の教科書と帯にあるとおり、新卒・中途で新たに組織に入ってきた新人をどうすれば組織になじませることができるのか体系的にまとめてあります。 ちなみに、新人の定着、戦力化は専

          【読書】組織になじませる力

          意図を決めつけられたフィードバックは納得を得られない

          有名な心理学のモデルの一つに、ジョハリの窓というものがあります。 「自分」と「相手」、そして「知っている」「知らない」の2軸で、 自己認知を4象限(窓)に分けて整理しています。 この4つの窓の中で3.盲点の窓は、他者からのフィードバックによって光が当てられることになります。 これまでにない気づきを得ることができる領域であるため、ここへのフィードバックをうまく受け取って活用することが、自身の成長にすごく重要だと思います。 しかしながら現実は、人から「あなたはこうだよね」

          意図を決めつけられたフィードバックは納得を得られない

          【読書】なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか

          ”ゆるい職場”という言葉を世に生み出した、リクルートワークス研究所の古屋さんの著書。なんといっても本書の特徴は、なぜゆるい職場が生まれたのかということを考察、検証し、そこから今の若手がどのような志向・価値観をもつに至っているかを調査インタビューをもとに明快に提示した点にあると思います。 たとえば、管理職の方や経営者の方とお話をしていると、最近の若者は「残業をせず、自分の権利ばかりを主張する」「とにかく3年は我慢してやるという考えがない」「指示待ちで言われたことしかやらない」

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          女性もキャリアを中断せず働き続けることが当たり前。だからこそ、専門性を高めたいというニーズがある

          今、20代の女性のキャリア支援を行うプロジェクトを行っています。 最近は子どもがある程度の年齢になるまで短時間勤務ができたり、リモートワークや時間単位での休暇取得など、柔軟に働き続けられる体制が整ってきましたので、正社員のまま働き続けるということがかなり当たり前の価値観として浸透してきたと思います。 そういった背景がある中で、今回20代の若手女性とプロジェクトの中での研修やインタビュー調査を通じてわかってきたのは、彼女たちが、将来を見据えて自身の専門スキルを高めたいという

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