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自分のふるまいを映像で見返して気づくこと

最近、自分が研修で話している様子を、映像で自分で見るという機会がありました。

自分の振る舞いを自分で見るという経験、これがとてもインパクトがあります。

よくスポーツ選手が自身の動きを映像でチェックしたりすることがありますが、あれはおそらく、自分では意識しているつもりでも、映像で見るとフォームが崩れているということなどを確認しているのだと思います。

自分の感覚と、実際の映像は意外と一致しません。修正を繰り返し、感覚と実際のフォームが合ってくると、パフォーマンスにつながるということでしょう。

よく考えると、仕事での自身のふるまいも同じではないでしょうか。

自分の話し方、スピード、口癖、身振り手振り、表情など、
”他者から見える自分”を見るのは恥ずかしく、嫌なものですが、

「ああ、こんな印象を与えるんだな」

という気づきがあります。

中でも、自分が無自覚でやっているふるまいに気づくことは重要です。

これは、自分が意図せずに相手に与えている印象ですので、
コミュニケーションのミス、トラブルのもとにもなりえます。

自分の振る舞いを客観的に見ることで、「だから相手からこんな反応があるんだな」と納得がいくこともあります。
そういう意味で、自分の変容につながるとても有益な機会になり得ます。

その視点で考えると、研修であれこれ学ぶことも重要ですが、それ以前に、自分が普段どういうインパクトを周囲に与えているのか、正しく自己認識をすることから始めるのが重要ではないでしょうか。

たとえばコーチングのスキルを学ぼうとなったとして、普段、自分がわりと早口でせっかちな印象を相手に与えているのか、それとも、ゆっくりとはしているが、抑揚がなく反応が薄い印象なのかなど、普段の自分の状態が正しく認識できていなければ、スキルを学んでも、その効果は限定的なものになるでしょう。

自分がどういう状態かを認識できれば、自身の課題にあわせてスキルをうまく使うことができます。

研修で学ぶことはあくまで一般論であり、原理原則ですので、自分の特徴や相手に合わせていくことが肝要です。

そうして、実際に試し、うまく修正できたかをチェックすることを繰り返して、自分の身体になじんでいく。

あたかもスポーツ選手が映像チェックをするように、自身の仕事でのふるまいも、何度もチェックと修正を繰り返していくことが必要なのではないかと思います。

とはいえ、どうやって映像に残すのか?たとえば、会議をスマホで撮って、皆で振り返ることはできるかもしれません。
一度検討も面白いと思います。

また来月もよろしくお願いします!

2024/7/21 VOL163                             sakaguchi yuto

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