第二の西村

なんの変哲もないボンクラ・エンジニアの私が、ひょんなことから人生プランに全くなかったドイツ移住🇩🇪を果たす。そこで感じたことや考えたこと、そして自分に起きた変化などを中心に書いています。

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なんの変哲もないボンクラ・エンジニアの私が、ひょんなことから人生プランに全くなかったドイツ移住🇩🇪を果たす。そこで感じたことや考えたこと、そして自分に起きた変化などを中心に書いています。

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最近の記事

【ドイツ暮らしで初めて感じた感覚】話を止めないドイツ人編

ドイツでの新感覚ドイツで暮らしてみて初めて感じた感覚がある。それも一つや二つではないのだが、今回はその一つについて書いてみたいと思う。 その感覚に気づいたタイミングは、ドイツの人と会話をしている時であった。日本で暮らしていた頃は感じたことがなく、ドイツの人との会話でのみ感じた感覚である。 「いや、待て待て待て!止まれ止まれ!」である。 発話キャンセル私のドイツ生活で得た知見として、一定数のドイツの人は発話が他の人とかぶっても絶対に止めないという気質がある。 これは単に

    • ドイツで暮らしてるけど、実際のところ「人種差別」はどうなの?

      ホワイトボードへの落書き私の職場は従業員の九割がドイツの方だ。そんな中私は実験的外国人第一号として入社し、働き始めてもう二年になる。 最近、会社のホワイトボードに書かれたある落書きを見つけた。もともとそのホワイトボードには「White Board」と書かれているのだが、誰かがそこに書き足して「Old White Man Board」となっていたのだ。 私は同僚とこの落書きを見つけたのだが、その瞬間は特になにも感じなかった。同僚はOldとManの横にそれぞれYoung、Wo

      • 海外移住の思わぬ落とし穴

        住めば都ドイツに移住しもうすぐ3年になる。新しいことばかりだった海外生活にもだいぶ慣れ、ドイツ生活もすっかり普通のものとなった。 日本とドイツには、地理的にも文化的にも大きな違いがある。食事もマナーも、仕事文化も家族付き合いも、全てが異なるフレームワークで稼働しているといっていいのではないか。そのくらい丸ごと違っているように感じるのだ。 海外生活で気づいたのは、「住めば都」はマジだということ。常識や文化が丸ごと違った社会でも、ものの2、3年で自分の感覚がアップデートされた

        • 怠け者×ドイツ免許への切り替え

          というわけで、前回からの続きです。よければ前回のから読んでね。 前回までというわけで、日本の免許からドイツの免許への切り替え申請を行ったときの話である。 日本人であることと普通車以外にも中型車とバイクの申請もあわせて行なったものだから、少し不安は感じつつも申請自体は問題なく完了したはずだった。 数週間待って免許を受け取ると、申請していた3種類の免許のうちの一つしか記載されていない!しかしその日はもう終業時間が近づいていたので、また改めて予約をして来てね、と追い返されたの

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        • ドイツランド・サバイバルガイド
          10本

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          ドイツでの免許切り替えとお役所様

          免許は大事ドイツへ移住をし気づいたことがある。ドイツは日本よりも車社会であるということだ。 私なりに理由を考えてみたのだが、まず第一にどうしようもない公共交通機関というのがあると思う。 電車は時間通りに来るわけがないし、バスはなぜか急に別ルートを走ったりするし(もちろん私がアナウンスや掲示板の情報に気づいていないだけの可能性もあるが...)とにかくドイツの公共交通機関はプロフェッショナリズムに欠けている印象を受ける。もともと日本でも公共交通機関が嫌いであった私でさえ、日本

          ドイツでの免許切り替えとお役所様

          ケーキマンとドイツ語の波

          ドイツ語には波があるこれはドイツへ移住をした約三年前に初めて気づき、今もなお感じ続けていることである。波とはなんだろう?ビーチでチルしている時に目に入る心地の良い波から、津波のような災害まで色々な波があると思うが、つまりそういうことなのである。 ドイツでのドイツ語というのは、その時々のシチュエーションや自身のコンディションで全く違った顔を見せるのだ。今回はそういうことを書いてみたい。 なお「ドイツ語には波がある」と書いたが、私の場合は英語にも波があったし、きっと外国語とい

          ケーキマンとドイツ語の波

          オリンピックで感じた愛国心

          パリオリンピック2024私はスポーツを見る習慣がない。スポーツをプレイするほうは好きなのだが、どうも他人のプレイを見るのは少しばかり退屈に感じてしまう。 私はバスケットボールが好きだ。中学時代はバスケ部に所属し、特によい成績を残したわけではないが一生懸命にプレイをしていた。以降は部活を辞めてしまったが、公園でプレイしたり、NBAのハイライトを見たりと、なんとなく身近にバスケはあった。 そんなわけで、普段スポーツ観戦をしない私でも現在行われているパリオリンピックの男子バスケ

          オリンピックで感じた愛国心

          海外移住でのボーナスカード

          コミュニケーションが不安私は2022年にドイツへ移住をした。それまで海外旅行の経験すらほとんどなかった私にとって、この決断は非常にチャレンジングなものであった。 元々内向的で友達も多くない私は、新天地でのコミュニケーションに大きな不安を抱えていた。言語も不自由だし文化的背景も全く異なっている「異分子」である私に、果たして友達が作れるのか?と。友達までいかずとも、歓談の場で場を乱すことなく、うまく目立たずコミュニケーションを交わすことはできるのか?と。 これから留学や海外赴

          海外移住でのボーナスカード

          なんの素養もないボンクラが海外で暮らしてみた結果...

          はじめに、私がこの雑記を記そうと思い立った理由を、簡単な自己紹介という形をとって書いてみたいと思う。 私は2022年にドイツへ移住した。これを書いている2024年現在まで、約2年間をドイツで過ごしたことになる。 とはいっても、私はこれまでドイツの文化について学んできた過去があるわけでもなく、ドイツ語が話せるわけでもない。私は専門学校でエンジニアリングと情報工学をすこぶる不真面目に学んだ、一介のなんちゃってエンジニアでしかないのだ。 また性格面においても、社交的なわけでも

          なんの素養もないボンクラが海外で暮らしてみた結果...