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怠け者×ドイツ免許への切り替え

というわけで、前回からの続きです。よければ前回のから読んでね。

前回まで

というわけで、日本の免許からドイツの免許への切り替え申請を行ったときの話である。

日本人であることと普通車以外にも中型車とバイクの申請もあわせて行なったものだから、少し不安は感じつつも申請自体は問題なく完了したはずだった。

数週間待って免許を受け取ると、申請していた3種類の免許のうちの一つしか記載されていない!しかしその日はもう終業時間が近づいていたので、また改めて予約をして来てね、と追い返されたのであった。

再チャレンジ

無理を言って終業時間以降に働かせるわけにもいかない。せっかく二時間待って手に入れたのは、想定の三分の一の効力しかない免許ではあるが、仕方がない。それに一番重要度の高い普通自動車免許は記載されているので、当面の生活では問題ない。

こうなるとナマケモノ遺伝子をDNA内に持ち、中型車もバイクも持っていない私は、そこからしばらく何もしない期間へと突入するのである。

そこから一年が経過した。

もっと早くとりかかれや、と今になって感じるが、とにかくネットから再び免許事務局の予約をとった。免許事務局は移民が多いドイツだからだろうか、かなり先までの予約が埋まっていた。また、一年前から免許事務局は別の建物へと移転しており、自分が怠けていた期間の長さを改めて思い知った。

予約の日になり、私は三分の一免許証を握りしめ免許事務局を訪れた。ネット予約の際に予約内容を選択できるのだが、私の場合は免許切り替え手続きの不備の訂正である、そのような選択肢は当然ながら用意されていなかったので、通常の免許証切り替え申請として予約していた。そのため一から事情を説明する必要があった。

(カタコトで)俺は免許のB/C1/A1が欲しいのに、免許にはBしかないの!あなたたちは失敗したの!

と当時の私にとっては、なかなか高度で複雑な内容を伝える必要があった。朝も早かったからだろうか、職員さんの目も冷たい。イチャモンをつけて免許を手に入れようとする、モンスター免許クレーマーとでも思われている気がした。

幸い私の免許手続きのミスをした職員さんが近くにおり、彼女が代わりに説明してくれ事情は伝わった。

まず、前回の切り替え手続きの不備は事務局側の不備であることから、その修正は無料で行ってくれることになった。今思うと、まあそりゃそうじゃね?と思うが、当時は不安であったためこれは嬉しかった。

ただ私が申請していたC1という中型車の免許の申請には、視力検査の結果証明書が必要とのことを言われた。ってことは、前回の不備は単に書類への記入漏れとかいうレベルでなく、そもそもの必要書類が足りていなかったということが判明。

前回も書いたが、ドイツの役所はそれぞれの職員さんの気分でことが進んでいるような印象を受ける。C1の免許申請にはこの証明書が必要だなんて、一番基本的でかつ重要なことじゃないのか?

ただ必要書類がないのなら仕方がない。というわけで、眼科での検査を済ませ再度免許事務局へと向かった。

再チャレンジ2

ドイツの病院は予約がなかなか難しい。土日は開いてないし、少子高齢化社会なので来院者も多いからだと思う。仕事の合間の時間を見つけ、なんとか視力試験を行うことができた(この間さらに半年ほど経過している。マジでこういうことはさっさと済ますべし)

視力も問題なく、これでやっと念願の100%免許が手に入る。今日、長かった戦いにもついに幕が下ろされるのだ!と免許事務局に向かう私を、職員さんが打ち砕く!

別の証明書が必要ですね

いや、マジで先に言ってや。なんなら予約の際にも視力検査の証明書を持ってこいとだけ書かれていたじゃんか!(後でよくよく見ると、職員さんが書いたメールには記載はなかったのだが、自動返信の予約確認メールにはしっかりと記載されていた。両成敗っすね)

とにかく、お医者さんの「お前は健康だから中型車を運転してもいいぞ証明書」が必要とのこと。日本語での正式名称はよくわからないが、とにかくもう一度お医者へGO!!

再チャレンジ3

ということで、お医者様からも「お前は健康だから中型車運転してもよいぞ」との許しの書面も手に入れ再度申請を行った。やっとのことさうまくいったようだ。

この一連の免許合戦は、最終的に二年もかかってしまった。役所の職員さんの属人的判断と自分の怠けアティチュードはつくづく相性が悪いと思い知った。

まとめ

これからドイツでの生活を考えている人は、申請の際には念には念を入れて確認をすることと、一気に終わらせることを意識して欲しい。私のようになる前に。まだ間に合うから。

というわけで、やっと念願の100%免許を手に入れられることとなったので嬉しくてこの文章を書いたのでした。

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