マガジンのカバー画像

21日の音楽

30
2022年9月より、毎月21日に好きな音楽の動画(または音声)について、ひとりよがりに紹介しています。
運営しているクリエイター

#トム・ウェイツ

San Diego Serenade by Rebekka Bakken

先日まで米国に行っていた。滞在したのはカリフォルニア州南部のカールスバッド。週末にはバス…

桂田祐介
3か月前
5

Innocent When You Dream by Tom Waits

先週、これまでの「21日の音楽」を総括したなかで、わたしの敬愛するトム・ウェイツの曲が(カ…

桂田祐介
4か月前
4

25本の音楽動画まとめと「壊れた自転車」再掲

先月21日に書いたとおり、細々とマニアックな音楽動画を紹介してきた「21日の音楽」もまる2周…

桂田祐介
4か月前
5

Time by Tori Amos

21日の音楽として毎月音楽について書き始めてまる2年。今月から3年目。今月は原点に戻るつも…

桂田祐介
5か月前
5

Martha (Tommy) by Bette Midler

まさかの2回目のMarthaはベット・ミドラーによるカヴァー。トム・ウェイツはトム・フロスト(…

桂田祐介
11か月前
6

Jesus' Blood Never Failed Me Yet by Gavin Bryars with Tom Waits

数日前にブラッドストーンについて書いたときに取り上げた「イエスの血は決して私を見捨てたこ…

桂田祐介
1年前
7
再生

Martha by Tom Waits

1973年3月6日にトム・ウェイツがアルバムCLOSING TIMEでデビューしてから、今月で50年。ファンとしてやっぱりこのデビューアルバムの曲について触れておかなければという使命感から、今月の「21日の音楽」を更新することにした。 名曲揃いのこのアルバムからわたしが選んだのはMartha。 40年前の恋人マーサに電話をかけるという設定で、昔の思い出をポツリポツリと語る男トム・フロスト。時代を感じさせる電話交換手経由の通話。通話を繋いでもらう間に、涙を堪えられるだろうか、彼女は覚えていてくれるだろうか・・との不安を漏らす。通話が繋がったら「長距離電話だけど料金は気にするな」とか現実的なのか非現実的なのかわからない話ではじまり、「自分たちは若かった、馬鹿だった」「明日はなく、悲しみは袋詰めにして雨の日のためにとっておいた」という「薔薇色の散文詩の日々」が語られる。単調に続くピアノの旋律が耳に残る。 この曲を書いたトム・ウェイツは当時若干23歳。わたしが初めてこの曲を聴いたのも二十歳そこそこのときだった。この老成した若者は何者?! 遅れてきたビート詩人と呼ばれたデビュー当時のトム・ウェイツ。わたしもトムが影響を受けていたブコウスキーやケルアックの文学を読み、ハードバップ、ビバップのジャズを聴いた。タバコはダメだったけどウィスキーも呑んだ。 トム・ウェイツは、わたしにとって手塚治虫に次いで影響を与えた人物だ。 この6月には50周年を記念してCLOSING TIMEのリマスター盤が出る。聴きたおしたアルバムだけど、だからこそ新しい発見がありそうな気がしてとても楽しみにしている。

Broken Bicycles by Tom Waits

台風が過ぎて秋めいてきた。9月のこの時期、いつもこの曲を思い出す。 September's reminding…

桂田祐介
2年前
4