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【ゆるっと養生】疲れたら休む頑張らない小雪の養生

みなさん、こんにちは。

今日から二十四節気の「小雪(しょうせつ)」に入りました。

小雪とは、雪が降りはじめるころ。

お世話になった方に、感謝の気持ちを贈るお歳暮の準備をする期間でもあります。

朝晩は寒さが厳しくなる一方で、昼間は春のようなぽかぽかな「小春日和」につつまれる日もあります。

このころは暖かいと寒いとを、一日の中でも行ったり来たり。

自律神経が忙しなく働いて、それだけで消耗し、ちょっとした気のゆるみやきっかけから、風邪や体調不良を引き起こしやすくなります。

体を温めて寒さから身を守るためにエネルギーを消耗するので、やる気が出ない、食欲がない、すぐに疲れることも。

このような小雪の養生の心がけポイントは、「早寝遅起き」と「温存」です。

秋分を境に陰陽の気が逆転し、陽の気が少なくなっていきます。

陽の気とは端的にいうと、太陽のエネルギーのようなもので、日照時間が短くなるこれからは、意識して「陽気」を消耗しすぎないように温存しながら過ごしたいものです。

陰気は夜に、陽気は太陽の昇る間に養われるとされるので、冬の夜はいつもより少し早めに布団に入り、遅い日の出に合わせて遅く起きることで陽気の消耗を減らします。

日が昇ってから起きるのに合わせるように、エアコンのタイマーをセットしておき、部屋がしっかりと暖まってから起床することで、寒さから体を守ることもできます。

カーテンは閉め切らずに少し開けておき、朝日を浴びながら起きるのもおすすめ。

カーテンは全開ではなく、レースのカーテン越しでも良いですよ。

朝起きたら、しっかり朝日を浴びて、陽気を補充しましょう。

日光浴には乱れた体内時計をリセットし、夜の睡眠を正常に向かわせる働きや、

日中の活動をしゃっきりと働くための、ホルモンの分泌も担います。

冬の不調のもとの一つに寒さがあります。

冷えは北風とともに毛穴から入り、不調を引き起こします。

ですから、流行りや人目は気にしないで、素肌をさらさない服装を選ぶことも寒い日の養生。

制服やお仕事でやむ終えないこともあるとは思いますが、薄いストッキングやくるぶしの靴下で足元から冷えて、さまざまな不調につながることもあります。

養生では、冬は「腎」との関わりが深く、腎は下半身の冷えを特に嫌います。

素肌をさらさないことはもちろん、四首(首、手首、足首、くびれ(お腹周り))や、頭を防寒するのがおすすめです。

耳当てなどで「耳」を温めたたり、マッサージすることは、耳とつながりの深い「腎」を労ることにもなります。

そしてその日の疲れと冷えは、その日のうちに。

一日の終わりは湯船に浸かり、しっかり温まりましょう。

これからはヒートショックにも気をつけて。

セラミックヒーターや浴室暖房などを用いて、お部屋ごとの寒暖差を少なくしたり、

暖房器具の環境がなければ、シャワーなどで浴室を温めるのも効果的です。

意外なのはヒートショックの多くは、入浴後に発生しやすいと言います。

温まって血管が広がり、それによって血圧が急激に下がるからです。

それを防ぐためには寒暖差を少なくすること、脱衣所と浴室の温度差もさることながら、お風呂の温度も高すぎないこと。

目安は38〜40℃くらい。

そして急に立ち上がることで、脳へ血を運べなくてめまいや失神することがあるので、

湯船から出るときは、ゆっくりと立ち上がるのを心がけましょう。

またアルコールの摂取後も血圧が下がるので、飲酒後の入浴も避けるのが良いでしょう。

お鍋にかかせないネギは、体を温め、体力を回復させてくれます。

のどの痛みや炎症のないときの、ぞくぞくカゼの寒気を散らす力もあります。

何となく疲れるときは、さつまいもやきのこを。

黒砂糖はお腹を温めて、血の巡りを良くしてくれるので、冬の甘みとして大活躍。

紅茶や生姜と合わせて、体の芯から温まる一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

黒豆は加齢や冬の寒さで弱りやすい「腎」を養い、血を末端まで巡らせることで役立ちます。

ほてらさず、冷やさない性質で、カフェインもないので、日ごろから安心して飲用できます。

りんごは潤いを補い、のどの渇きをとって、熱やせきを鎮め、胃腸の調子を整えて体力を回復させてくれる。

熱のカゼや弱ったときの強い味方です。

りんごは涼性なので、胃腸が冷えているときはレンチンなどで加熱するのがおすすめです。

温め力の高いシナモンや黒砂糖を足しても美味しいのですが、

のどのイガイガや空咳、発熱があるときは、温かいりんごそのままやハチミツを足す食べ方がおすすめ。

レンチンするときに汁が出るので、深めの器にふんわりラップをかけて、3分加熱で出来上がりです。

タラは気血を補って、疲労を癒してくれます。

この季節のブリは、旬の真っ只中。

ブリは体を温めて、エネルギーや潤いや血を補う。

貧血や疲労、食欲不振を癒してくれる。

イワシも体を温め、目や血を満たし、脳や骨にもいい。

血を生き生きと巡らせてくれることから、女性の強い味方です。

缶詰でも、シラスでも、まずはお魚を美味しく頂きましょう。

同じく体を温める、鶏肉やエビなどとともに、お鍋がおすすめ。

市販のお鍋の「もと」よりも、昆布だしの水炊きで◎

大根おろしは寒性で体を冷やす作用がありますが、胃腸の消化を助けてくれる栄養素がたっぷり。

おろした汁まで余すことなく活用するのがおすすめで、温性の具材たちと合わせることで冷やしすぎの心配もないでしょう。

お魚って、面倒?難しい?って思いがち。

でも、お肉よりも時短調理に向いています。

ブリやタラ、鮭など切り身で買ってきて、調味料をあえて、焼くだけ。

フライパンにもやしやネギなどのお野菜を山盛り、お魚と調味料を乗せて蒸し焼きにするのも定番です。

西京焼きや照り焼き、塩焼きはお弁当の美味しいおかずになります。

冬の寒さに、体は体温を維持するのにたくさんのエネルギーを消耗しています。

寒いというだけで疲れるので、冬は自然と人と会ったり、外出する機会が少なくなる、省エネモードになります。

ですから疲れを癒してくれるお米や芋類、キノコ類などを温かく頂きつつ、あれもこれもと欲張って予定を入れすぎないこと。

休むのも予定に入れて、頑張りすぎず、穏やかに過ごすことも冬の養生として大切なことなのです。

おやつもお砂糖のおやつでは疲労回復しずらいので、小さいおむすびや焼き芋、みかんやりんごなどの旬のものを頂くのがおすすめです。

今年はみかんが不作のようですが、みかんには疲れをとって元気を生み出し、冬の乾燥のダメージを潤す力もあります。

香りにもパワーがあるので、しっかり美味しく味わって頂きましょう♡

今日も最後までありがとうございました。


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