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葉
2022年10月29日 21:52
「君の名は。」の公開当時、私はまだ大学生だった。その時私には付き合っている人がいた。よく覚えている。一緒にこの映画を観に行ったこと。当時の私は、精神的に崩れてしまい、大学を休学して、少しずつ回復したりしなかったりしていた。彼は、私の繊細さが好きだと言っていた。だから私にとって、繊細さは唯一見出せた武器でもあり、大切なものだった。同時に、こんな自分を好きでいてくれるのは彼だけだし、彼か
嘉島唯
2017年1月29日 16:12
「バンドマンの彼が、あの時もう少し売れていたら」、「映画好きな彼がめんどくさくなければ」、と仮定と後悔を積み重ね、グラスに入ったお酒を飲み干す。頬杖をついてサーモンに手を伸ばし、不幸自慢をしては自虐ネタに走る。そして、「あ〜、いい出会いがないかな〜」、「胸を焦がすような恋愛がいしたい〜」と左手に持ったグラスをテーブルに戻す。 女友達と気ままに集まっていたら33歳になっていた。それが「東京