ゆりとむ

映画と食べ物をこよなく愛す、働く主婦。メキシコ人の夫、息子、娘とパリに住んでいます。

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最近の記事

シンプルで贅沢な夏休み

8月は前半はブレターニュ地方にある友人の実家へ2年ぶりに帰省しました。 (勝手に親戚の家扱い) 今回も白と青の素敵な家が迎えてくれました。 到着日は友人の両親は不在でしたが、地元のスイーツ達がブレターニュ地方の旗を掲げて迎えてくれました。 ちなみにフランスの地方の人達はそれぞれの地域に愛情を持っている人が多く、このブレターニュ地方も然り、この地方ではこの旗を掲げている家をよく見かけます。 まずはきっと日本でも知られている、クイニーアマン。ほぼ砂糖とバターで出来ています。

    • お気に入りレストランをパトロール

      パリには何軒かお気に入りのレストランがあります。以前にも日記に出て来たことのある2軒のレストランを最近再訪したので、味のパトロールも兼ねて、紹介します。 最初はcoloré(コロレ)。日本人の方が料理を作っているカフェレストラン。店内は小さく、メニューの品数も少ないですが、いつ行ってもセンスのあるちょっと捻った日本食が食べれます。 今回は海鮮丼を頼みました。 新鮮な刺身がたっぷりと乗り、シーアスパラガス(こちらではサリコーン)がとても良い感触を与え、酢飯もすごく好みの感

      • ケーキのセレクトショップ

        セレクトショップと聞くと大概は洋服やファッションの店を想像するかと思いますが、今回行ったのはケーキのセレクトショップ。 ずっと来たかったお店、ようやく来ることができました。 パリに3店舗あるこの店、名前はfou de patisserie (パティスリーに夢中またはパティスリーバカ)。今回は9区にある店舗に行って来ました。 ケーキのセレクトショップというわけで、ケーキごとに作っている職人さんが違います。というわけでケーキの前には担当の職人さんたちの写真と名前が貼ってありま

        • 私の病院食日記

          私事ですが先日2度目の出産を致しました。第一子と同じ公立の病院を利用したので、前回と同じくフランスの公立施設はどんな食を提供しているのか、前回の入院から変わった事はあるのか、比較も兼ねて記していこうと思います。 『記念すべき1食目』 【献立】左から時計回り -オムレツ、カリフラワーのホワイトソース、パスタ -パン -サラダ、ドレッシング -いちご -フレッシュチーズ、砂糖付き 【評価】 オムレツの完成度の高さに驚いた初日の夕食。これは中々すごい。 『米の調理加減がアレっ

          衝撃のジョージア料理

          ジョージア。地理に詳しくはありませんが、東ヨーロッパ、西アジアという地域に区分される国。かつてはソ連の一部でしたが、今はジョージアという独立国。 トルコにも隣接してますね、なるほど。 というわけで久しぶりにジョージア料理食べてきました。ジョージア料理のレストラン、私が知るだけでもパリには4店程。 以前食べたのは約10年前。その店は美味しかったのですが、サービスがびっくりするぐらい遅い店でした。今回は割と我が家から近いところで散歩中に偶然見つけたお店。どうやらオープンしてか

          衝撃のジョージア料理

          今更知ったケサディーヤの最高のお供

          ちょっと前の新たな発見。 義理の実家に行った時のこと。 お昼までは少し時間があるので、お腹を空かせた我らに天使のような義母の提案『ケサディーヤ食べる?』 もちろん二つ返事で『はいっ』早速作ってもらいます。 とうもろこしのトルティーヤを取り出した義母の横に並べられた見たことのない物たち。黄色いものと黒いもの。何ですかこれ? 黄色いもののアップはこちら。なんだか野菜っぽい。 正体はズッキーニの花と玉ねぎを炒めたもの。 メキシコでは生のズッキーニをよく食しますが、フランスでは

          今更知ったケサディーヤの最高のお供

          私たちのクリスマス 2

          書いてから気がついたのですが、同じテーマを数年前に書いてました、うっかり。ですが、せっかくなので比較の意味も込めてこちらの日記をvol2として、このまま突き進みます。 メキシコ人の夫と日本人の私、第三国に住む私たちのクリスマスは半分メキシコ、半分フランス。今年はこんな感じになりました。 こちらはフランスの料理。色味が美しくはありませんが、味は美味しいです。 玉ねぎ、セロリ、栗を炒めた後、チキンブイヨンで煮込み、ミキサーでポタージュにしたものにクリームを入れて仕上げました。

          私たちのクリスマス 2

          ル・アーブルにてエスカベーチェを知る

          オンフルールに2泊した後、やって来ました、ル・アーブル。 大きな港があって街も比較的大きく、車社会な地方都市です。 ちょっと有名な図書館 巨大な植物公園 何もない散歩道 この街には久しぶりにフランスに帰ってくる、アメリカ在住の友人カップルと過ごす為にやって来ました。 なので何をするということもなく、おしゃべりして、ゆっくりと砂浜で過ごしたりしてました。 快晴な天気のビーチ ビーチ横に併設されている、子供用の噴水遊び場 泊まったのは色々あって友人の叔母さんの家。初

          ル・アーブルにてエスカベーチェを知る

          夏に行く、北の街。

          フランスは夏が近づくと『夏休みどこ行くの?』という会話が『今日は晴れているねぇ』並みにあちこちから聞こえてきます。夏休みにどこにも行かないのはダメだぞと言われているみたいで、ちょっと放っておいてくれと思っちゃったりします。夏のパリはレストランやケーキ屋さんなどありとあらゆる店が1ヶ月単位でお休みをしているので、残っているのは旅行客もしくはひと気のない街を楽しんでいる住人ぐらいなものです。かく言う私も後者。普段とは違う街の雰囲気が結構好き。空気がだいぶ変わります。 ですが8月の

          夏に行く、北の街。

          日曜の昼に絶品料理。

          パリには割と多くの日本人料理人がいます。専門は日本食であったりフランス料理であったりと様々。在仏日本人の中では何故だか応援も兼ねて?日本人が日本人のやっている店に行くというのはよくある事。先日行ったレストランも然り。数人の人から数年前からお勧めしてもらったので、ようやくこの度行ってきました。 (先日といっても筆が遅いこの私、行ってきたのはお恥ずかしながら、3ヶ月ほど前です) 店の名前は Les Enfant Rouges 9 Rue de Beauce, 75003 Par

          日曜の昼に絶品料理。

          荒れてます

          フランス、結構荒れてます。 年金システム改正を進めるマクロン大統領政府と反対する民との間が、かなり荒れてます。加えて他のデモも起きてます。 最近のデモ :年金システム改正反対 :貯水槽建設反対 :漁師による海域制限反対 探せばもっとあります。 特にひとつ目の年金改革反対デモは規模も大きく数万人が各都市で参加しています。そして最終的に一部の人が暴動化し、近隣の店が壊されたりもしています。純粋なデモ参加者の邪魔をしている様にしか見えず残念です。 最近は週一でこのデモがあり

          荒れてます

          フランスにてイタリア野菜を調理する

          プンタレレ。 数年前、とある料理好きなフランス人の紳士に不意に教わったイタリア野菜。 『なんですか、それ?』と聞くと『イタリアではサラダにしてアンチョビソースなんかをかけて食べるんだよ。』との返答。 なるほど、これは食べてみたい!とそこからプンタレレ探しの旅が始まります。 このイタリア野菜、イタリア食材店にしか置いておらず、期間も一年の2、3ヶ月程。しかも常にあるわけではありません。 程なくして、オイル漬けを発見。写真はありませんが、これがコリコリして、とっても美味しい

          フランスにてイタリア野菜を調理する

          木の中にある家に泊まる冬。

          気がついたら全く日記をあげておらず、下書きが5、6個溜まった状態になっております。これはいかんと、とりあえずこの下書き達は無視して最近の出来事を記しておこうと思います。 2023年、年明けの週末、木の中にある地方の家に泊まって来ました。 本来はグランピングなるものをしてみたかったのですが、フランスで探すとグランピングというよりも、普通のキャンピングになってしまい、全くの初心者で幼児もいる我が家としてはいきなりのキャンプは避けたく、木の家にとりあえず泊まってみることにしまし

          木の中にある家に泊まる冬。

          包む文化、エンパナーダ

          エンパナーダ。 パイまたはパン生地の中に詰め物がされて、焼いてあるもの。 私はアルゼンチンの食べ物だと思っていたのですが、ウィキペディアを見てびっくり。どうやらスペインとポルトガルのあたりからやってきたものだそうです。にしてもスペインとポルトガルのエンパナーダは聞いた事がありません。人々の移住とともにエンパナーダも引っ越して、ヨーロッパからは消えてしまったのでしょうか…? そしてこのパンやパイ生地で包む文化はどの国にも存在している様で、知れば知るほど面白いです。 ここ最近

          包む文化、エンパナーダ

          アメリカンソウルフードを食す夏。

          ワッフルとフライドチキンを組み合わせたアメリカのソウルフード、その名もチキンアンドワッフル。 試しにWikipediaで探してみたら、ありました。 アメリカから来た食べ物と言えばハンバーガー。パリでもハンバーガーは大人気。そして負けずとこちらのレストランも連日満席になるぐらいの人気です。 GUMBO YAYA 住所:3 Rue Charles Robin, 75010 Paris 記憶は薄いですが、数年前に一度来たことがあります。その時は美味しいけどガッツリしすぎている

          アメリカンソウルフードを食す夏。

          パンの国のパン祭り

          猛暑が去ったばかりの週末、パリ郊外にあるシテフェリテ(la cité fertile)に行ってきました。目的はパン祭り。そう、パンが美味しい国でのパン祭り。 食いしん坊は行かない訳にはいきません。 以前は国鉄の倉庫だった土地にできたこの実験的な施設は、どのようにエコを都市に反映できるかを考えることを目的に作られました。 というわけで敷地内では野菜が作られていたり、 蜂蜜も作られています。 それだけではなく小さな子供達が遊べるような、室内砂場もあります。 話は戻って緑に

          パンの国のパン祭り