今更知ったケサディーヤの最高のお供
ちょっと前の新たな発見。
義理の実家に行った時のこと。
お昼までは少し時間があるので、お腹を空かせた我らに天使のような義母の提案『ケサディーヤ食べる?』
もちろん二つ返事で『はいっ』早速作ってもらいます。
とうもろこしのトルティーヤを取り出した義母の横に並べられた見たことのない物たち。黄色いものと黒いもの。何ですかこれ?
黄色いもののアップはこちら。なんだか野菜っぽい。
正体はズッキーニの花と玉ねぎを炒めたもの。
メキシコでは生のズッキーニをよく食しますが、フランスでは夏にしか見られず、販売している場所も限られています。なのでこちらはメキシコから輸入された塩漬けにされたズッキーニの花を使用。
そして次はこちらの黒いもの。なんですかこれ?
こちらの正体はウィットラコチェ。
名前を聞いたところでピンとこないのですが、とうもろこしについた菌の一種。黒穂病というらしいです。、写真を見ると結構衝撃。
赤く囲んだ黒い部分がウイットラコチェ。
黒穂病というとなんだか病気みたいで聞こえは悪いですが、健康被害はもちろんなく、日本で言う大豆に菌をつけて作る納豆みたいなもので、とうもろこしに菌をつけて作る、メキシコでは一般的な食べ物だそうです。
このウィットラコチェを玉ねぎと炒めたものが、この皿の正体です。
そしてこのふたつを使って、ケサディーヤを作ります。まずはチーズ。クセの少ないとろけるフランスのチーズ、カンタルチーズを入れます。
温めたトルティーヤの上にチーズ、そして黒いもの。
こちらはトルティーヤの上にチーズ、そして黄色いもの。
両面焼いたトルティーヤで挟んでチーズがいい感じに溶けたら、一口サイズに切っていっただきます。
ちなみにとうもろこしのトルティーヤは固くなるのが早いので、早く食べろと必ず、急かされます。
さて、味の方は?
ズッキーニの花のケサディーヤは花の心地よい青臭さがあってチーズのまろやかさをさっぱりさせてくれます。食べやすく、幼児もバクバク食べてました。
そして正体不明だったウイットラコチェ。こちらは旨味の塊のような味。まろやかな旨味の中にとうもろこしの風味があり、チーズとの相性も抜群です。
両方とも日本では(此処フランスでも)中々お目にかかれないものですが、非常に美味しいケサディーヤのお供でした。また食べたい。
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