【詩】飛躍
ぼくの羽を、ぼくが抜いて、
それでとべないと悲しむ。
悲しみの殻を被った悔しさで、
底のない地面でもがきながら、
誰にも悟られないよう暗闇を襲う。
広がる血をすべて吸い上げて、
見たい景色のための羽を生やす。
未来のために抜き取った空間だけが
高さと広さを生み出せる特権者。
だから、大丈夫。
だから、
もっと高く、
翔べ。
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